TOEFLiBTとは、アメリカの教育団体(ETS)が主催する英語能力判定試験のひとつで、大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定するテストです。
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの英国圏の大学の入学や移民申請をするのに必要なテスト。他の知名度の高い英語能力試験であるIELTSとよく比較されるテストです。
IELTSはジェネラルモジュール(海外移民や就職用)があるのに対して、TOEFLはアカデミックモジュールのみです。
TOEFLは、キャンパスライフにちなんだトピックが多いので、海外の大学に入学する時に役に立つテストと言えます。
TOEFLは日本でも知名度は高く、英語能力の証明としてTOEICと並んで人気のテストです。2026年の1月に大幅な改定を行い、より短時間で、より実用的な英語力を測る試験になりました。
TOEFL テスト概要
TOEFLには以下の2つのフォーマットがあります。
- コンピューターで行われるTOEFL iBT
- 団体受験用のTOEFL ITP (institutional testing program)
ITPは教育機関での非公式のテストで、学生の英語能力を図るために使われます。そのため、留学、海外進学などでの目的ではTOEFLiBTの受験が必要です。
ここではTOEFLiBTのテストについての説明になります。
TOEFLは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの技能を測定します。
各セクション1.0-6.0のスケールで測定され、0.5刻みのスコアが表示されるようになります。
所有時間は約2時間弱で、受験者の進み具合によって時間が短縮されます。
また、TOEFL iBT は次の2つの受験方法があります。
① 会場で受験(Test Center)
試験センターなどの公式テスト会場に行って受験します。
特徴
- 指定された会場のPCで受験
- 試験監督が会場にいる
- 世界中のテストセンターで実施
- 予約した日時に受験
TOEFLは世界200以上の国・地域で実施されており、ほとんどの地域にテストセンターがあります。
② 自宅受験(Home Edition)
自宅のPCからオンラインで受験します。
特徴
- 自宅のPCで受験
- カメラ・マイクが必要
- オンライン監督(プロクター)が監視
- 家から受験できる
この Home Edition は会場版と同じ内容・同じスコアで評価されます。
テスト会場で受験する場合のスタート時間はだいたいから9時から9時半の間ですが、案内される順番によって10時になることもあります。
日本では、全国各地50か所以上の会場で実施されています。会場によって異なりますが、毎週土日を中心に実施されます。
試験開始時間は午前中の10時からが多いですが、土曜日は午後13時からの実施も行われています。
自宅受験ですと、24時間受付可能で早朝から深夜まで幅広い開始時間を選べることができます。
試験時間は2時間弱と短いため、自宅受験でも会場受験でも、セクションの合間の休憩はありません。
TOEFL iBT 試験実施回数と受験料
日本では、毎週水曜日、土曜日、日曜日に開催。年間に合計211回以上実施されているので、かなり頻度の高いテストと言えます。
試験日の5ヵ月前から7日前まで申し込みが可能です。7日を切ると、手数料US$49が加算されます。
試験日の2日前まで登録可能です。
下記がTOEFLジャパンのテスト日と会場の詳細です。
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/centers_dates.html
受験料はUS$195ですので、その時の米ドル換算レートによって多少異なります。
申込済みのテスト日やテスト会場の変更もテスト日の4日前まで可能ですが、変更手続きにはUS$69の費用がかかります。
4日前にキャンセルした場合は受験料の半額(50%)が返金されます。
受験回数に制限はありませんが、次の試験まで12日間の期間をあける必要があります。実質的には約2週間後の同じ曜日以降に次の受験が可能です。
TOEFL iBT テストの流れ
リーディング 30分 (2段階のアダプティブ方式、3種類のタスク)
リスニング 29分(2段階のアダプティブ方式、4種類のタスク)
ライティング 23分(3種類のタスク)
スピーキング 8分(2種類のタスク)
TOEFL iBT 科目別評価基準
Reading, Listening, Speaking, Writing 各セクション6.0満点のテストです。
言語能力の国際的な基準であるヨーロッパ言語共通参照枠(以下、CEFR)に対応しており、総合スコアおよび各セクションのスコアは0.5ポイント刻みで1.0から6.0で評価されます。
※2026年1月21日以降の2年間、各スコアレポートの総合スコアには「1.0~6.0」と、それに対応する旧型式の「0~120」の参考値の両方が記載されます。
Reading
試験時間:30分
設問数:最大50問 (35-50問)
リーディング は下記の3つのタスクから構成されています。
・Complete the Words (単語を完成させる)
・Read in Daily Life (日常生活に関する文章を読む)
・Read an Academic Passage (アカデミックな文章を読む)
採点されないダミー問題が10-12問含まれます。採点される問題は35問とされています。
2段階のアダプティブ方式で、1つ目のモジュールの正答率に応じて、難しめの問題群と易しめの問題群に分かれます。
リーディング採点方式
粗点(33–50 points)を1.0-6.0スケールに換算して総合スコアを算出します。
詳しい算出方法は公開されておりませんが、1つの質問に対して1点、もしくは2点から3点の配点があると言われています。
また、質問の難易度によっても配点が変わるとされていますので、下記の割合での換算は予測されるスコアです。
| 正答数 | Total Scaled Score(換算された点数) |
| 33-35 | 6.0 |
| 31-32 | 5.5 |
| 28-30 | 5.0 |
| 24-27 | 4.5 |
| 20-23 | 4.0 |
| 16-19 | 3.5 |
| 12-15 | 3.0 |
| 8-11 | 2.5 |
| 0-7 | 0.1-2.0 |
Listening
試験時間:29分
設問数:最大47問
リスニングは下記の4つのタスクから構成されています。
・Listen and Choose a Response (音声を聞いて応答を選ぶ)
・Listen to a Conversation (会話を聞く)
・Listen to an Announcement (アナウンスを聞く)
・Listen to an Academic Talk (アカデミックな講義を聞く)
リーディングと同様に、2段階のアダプティブ方式で、1つ目のモジュールの正答率に応じて、難しめの問題群と易しめの問題群に分かれます。
採点されない質問(約5〜10問程度)が含まれて全47問。実際に採点される点数は約35〜39問程度と言われています。
リスニングの採点方式
| 正答率 | Total Scaled Score(換算された点数) |
|---|---|
| 95% – 100% | 6.0 |
| 90% – 94% | 5.5 |
| 80% – 89% | 5.0 |
| 70% – 79% | 4.5 |
| 60% – 69% | 4.0 |
| 46% – 59% | 3.5 |
| 32% – 45% | 3.0 |
| 21% – 31% | 2.5 |
| 11% – 20% | 2.0 |
| 0% – 10% | 1.0-1.5 |
| 10%以下 | 1.0以下 |
Speaking
試験時間:8分
設問数: 11問
スピーキングは2つのタスクで構成されています
・Listen and Repeat (7問)
・Take an Interview (4問)
Listen &Repeat は、1文ずつ読まれるオーディオを聞いて、12秒の間に聞いたものをそのまま繰り返すタスクです。
Take an Ingterviewは、インタビュアーの話のトピックに関連した4つの質問に45秒以内で回答するタスクです。
TOEFLのスピーキングの採点基準は、Listen &Repeat, Take an Interview それぞれに設けられています。
TOEFLのスピーキング問題の対策は以下の記事でまとめています。
| Raw Point(素点) | Total Scaled Score(換算された点数) |
|---|---|
| 4.00 | 30 |
| 3.83 | 29 |
| 3.66 | 28 |
| 3.50 | 27 |
| 3.33 | 26 |
| 3.16 | 24 |
| 3.00 | 23 |
| 2.83 | 22 |
| 2.66 | 20 |
| 2.50 | 19 |
| 2.33 | 18 |
| 2.16 | 17 |
| 2.00 | 15 |
| 1.83 | 14 |
| 1.66 | 13 |
| 1.50 | 11 |
| 1.33 | 10 |
| 1.16 | 9 |
| 1.00 | 8 |
Writing 評価基準
ライティングは課題が2つで合計30分。
①Integrated task(統合問題)と②Independent task(独立問題)で構成されています。
どちらも0~5点で評価され、人間の採点官とコンピューターによって採点されます。
最終的に2つの平均点を統計処理し、0~30のスコアへ換算します。
TOEFLのライティングの採点基準は、以下の4つです。
- development:文章構成・展開のわかりやすさ
- organization:文章のまとまり・一貫性
- grammar and vocabulary:文法・語句の使用の適切さ・正確さ
- accuracy and completeness:内容の充実さ・正確さ(Integrated taskのみ)
TOEFLのライティング問題の対策は以下の記事でまとめています。
| Raw Point(素点) | Total Scaled Score(換算された点数) |
|---|---|
| 5.00 | 30 |
| 4.75 | 29 |
| 4.50 | 28 |
| 4.25 | 27 |
| 4.00 | 25 |
| 3.75 | 24 |
| 3.50 | 22 |
| 3.25 | 21 |
| 3.00 | 20 |
| 2.75 | 18 |
| 2.50 | 17 |
| 2.25 | 15 |
| 2.00 | 14 |
| 1.75 | 12 |
| 1.50 | 11 |
| 1.25 | 10 |
| 1.00 | 8 |
IELTSとのスコア比較
他に、大学への進学に必要とされる英語力の判定試験でよく使われているのがIELTSです。
TOEFLの公式サイトには、IELTS overall score(総合スコア)6 は TOEFL 60-78点 に相当するとされています。
TOEFL、IELTSは、それぞれ特徴がある試験です。進学希望先がどちらのスコアも受け入れている場合、自分の英語力、試験の特徴を比較してどちらを受験するか決めましょう。

日本人のTOEFL平均点
2022年のETSの統計では72点でした。
近隣の英語を母国語・公用語としない国々と比べると10点ほど下回ります。
ちなみに、当校の所在するカナダの平均点は94点でした。
| リーディング | リスニング | ライティング | スピーキング | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Japan | 19 | 19 | 18 | 17 | 73 |
| China | 24 | 23 | 22 | 21 | 90 |
| Korea | 22 | 22 | 21 | 21 | 86 |
| Canada | 24 | 24 | 24 | 23 | 95 |
TOEFL 勉強法
トーフルの対策においては、リーディングとリスニングの強化、つまり英語の基礎力をつけることが最も大切です。
まずは、単語や表現を覚えるインプットを中心に行います。
リスニング力を伸ばすため、日々のリスニングに加え、ディクテーション(英語の書き取り)とリテンションの練習を取り入れましょう。

インプットが万全になってからスピーキング・ライティング、つまりアウトプットの練習をしましょう。
スピーキングは時間内に答えられるよう練習を繰り返します。
ライティングでは、様々な言い換え表現を覚えて、具体例を書く練習をしましょう。
セクションごとの問題形式・対策をまとめた記事はこちら。
- 【新形式】TOEFL リーディング 問題形式と対策法
- 【新形式】TOEFL リスニング 問題形式と対策法
- TOEFL スピーキング 問題形式と対策法
- 【新形式】TOEFL ライティング 問題形式と対策法
TOEFL iBTの特徴 まとめ
- 大学のキャンパスや教室などの実生活でのコミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定される
- 試験はコンピューター上で行われ、選択問題が多い
- 主にアメリカ英語(ナチュラルスピード)
- 受験料はUS$245(2024年5月現在)
最近では日本円で表示されるが、その日の換算レートによって料金が変動する - テストの日程や会場の変更、キャンセルはテスト日の4日前まで可能(費用がかかる)
- 受験回数に制限はないが、次の試験まで12日間空ける必要がある
- テスト時間は2時間
- スピーキング・ライティングでも速読力・リスニング力が必要になる



