【新形式】TOEFLライティングの問題形式と対策法について紹介します。
【新形式】TOEFL ライティングの概要とテンプレート
【新形式】TOEFL ライティングセクションの概要を確認しておきましょう。
【新形式】TOEFLのライティング問題は、2つのタスクで構成されています。
ライティングの試験時間は合計30分で、Integrated Task(統合問題)は20分、今回新しく導入されるAcademic Discussion Taskは10分で書きます。
Integrated taskとは、リーディング・リスニングとの統合問題です。
ライティングの力だけではなく、読解力・リスニング力も必要となるため、Academic Discussion Taskよりも難しいと言えます。
一方今回導入されるAcademic Discussion Taskは、Instruction、教授の質問、それに対する他の生徒の回答を読んだ後に、自分の意見を回答するタスクとなります。近年ではオンライン上で「他の生徒の意見を参考に自分の意見を述べる」というディスカッションのシチュエーションが増えた背景もあり、変更が生じたとも言われています。
コンピューターによるテストなので、標準の英語キーボード(QWERTY配列)を用いてタイプ入力をします。速くタイプできるよう、苦手な人はタイピングの練習もしておきましょう。
【新形式】TOEFL ライティング問題形式別対策
Integrated task
Summarize the points made in the lecture you just heard, explaining how they cast doubt on the points made in the reading.
TOEFL Writing Part 1 問題例
Integrated Taskでは、アカデミックなトピックについての文章を読んだ後、同じ話題についての講義を聞いて、それらの要点が対立しているか、サポートしているかなど、講義に関するポイントと関連性をまとめます。
ちなみに、リーディング・リスニングの要点は対立しているケースの方が多いです。
ライティング中、リーディングパートは画面の左側に、文字数と時間は画面の右上に表示されます。
リスニングはメモを詳しく取る必要があります。
制限時間は20分です。
文字数は 150~225 words と指定されていますが、TOEFLのライティングは文量を多く書く方が有利なので、250words を目指しましょう。
制限時間20分の使い方は、リーディングに3分、リスニング約2分程度、残りの時間をライティングに使います。
Integrated Taskにおいての時間の使い方
解答時間(20分) | やること |
---|---|
約3-5分 | メモを元にパッセージとレクチャーのポイントを対比させる 構成を立てる |
約15分 | 構成を元に書く |
約1-2分 | ケアレスミスの見直し |
Integrated Taskのポイント
- リーディングのフレーズをそのまま使わず、言い換えましょう(パラフレーズ)。
そのまま使うと、減点対象となります。 - 字数を稼ぐための、意味のない長いフレーズは避けましょう。
- リーディングの内容と、リスニングの内容を照らし合わせて構成を立てます。
- 最後に、文法ミスやスペルミスを確認する時間を作りましょう。
- メモを有効活用しましょう。
Integrated Taskのメモ取りの例
リーディング | リスニング |
---|---|
1. rewards improve productivity 2. it is proved by book 3. people need external motivating force 4. if structured well, reward system bring result |
1. people did not like it: they want to be given respect for working extra hard. 2. no controlled study prove that rewards increase productivity; studies show that rewards are contproductive 3. rewards punish. people do not want to be manipulated. 4. rewards worsen the relationships with supervisor |
Integrated Taskの採点基準
- リーディングパッセージとリスニングの関連性が正確に示されている
- 一貫性のある内容でまとまりがある
- 具体例がある
- 文法的間違いがなく、語彙の選択が適切である
Integratedの構成&テンプレート
TOEFLのライティングは、イントロ・メイン1・メイン2・メイン3・結論の5段落構成にします。
イントロ:
リーディングのメインポイント(概要)を述べます。
リーディングの内容と、リスニングの lecturer との関連性(反対/賛成しているか)も述べます。
ボディ1:
リーディングの第1ポイントが、リスニングのレクチャーで反論(支持)されている内容
ボディ2:
リーディングの第2ポイントが、リスニングのレクチャーで反論(支持)されている内容
ボディ3:
リーディングの第3ポイントが、リスニングのレクチャーで反論(支持)されている内容
結論:
1~2行を使い、リスニングの中で反論もしくは賛成している内容を再び述べます。
Integrated Taskで使える便利なフレーズ
【イントロで使えるフレーズ】
- According to the passage, …
- Based on the reading, …
- The passage states/believes/describes that …
- In the reading, …
- The author of the passage explains/states/posits that …
- The author of the passage state with this idea/belief. Instead, he/she believes that …
【ボディ1・2・3で使えるフレーズ】
ボディ1・2・3では、各段落でリーディングとリスニングとの関係性について指摘します。
各段落の中の構成を以下のようにし、便利なフレーズを用いると書きやすくなります。
①リスニングのレクチャーが反論(支持)しているポイントが、リーディングではどのように書かれているかを述べる
ボディ1の書き出し
- First, the reading explains that ………….,
- First of all, the passage suggests/proposes that …
- First and foremost, the writer states that …
ボディ2の書き出し
- Second, the writer argues/contends/asserts that …
- Next, the passage suggests/proposes that …
- Another key point the writer makes is that …
ボディ3の書き出し
- Third, the writer explains/states that …
- Finally, the writing introduces the idea that …
- Lastly(Last but not least), the passage goes on to say that …
②リスニングではどのように反論(支持)されているか述べる
- In other words, the lecturer is suggesting/proposing that …
- The speaker, however, agrees/disagrees with this idea/belief, suggesting/proposing that …
- Similarly, the lecturer argues/contends/asserts that …
③段落のまとめ
- What this difference/similarity means is that …
- This difference/similarity in thinking tells us that …
- Evidently, the lecturer thinks/believes that … , whereas the author thinks/believes that …
【結論で使えるフレーズ】
- To sum up, this is how the listening passage casts doubt on the points made in the reading passage.
Academic Discussion Task
Academic Discussion Taskでは、「公共の場での喫煙は禁じられるべきである。賛成か否か。」など、与えられたトピックに賛成か反対か、自分の意見とその理由を3つほど述べる問題です。
Integrated Taskでは、読んだり聞いたりした情報を「まとめる力」が必要とされます。一方Academic Discussion Taskでは、教授や他の生徒の回答を読んだ上で自分の意見を述べる形式なので、自分がどちらの立場かを選び、その理由を簡潔に述べる力が求められます。
制限時間は10分です。
文字数は最低でも 100 words とありますが、TOEFLのライティングは文量を多く書く方が有利なので、150 words を目指しましょう。
Academic Discussion Taskにおいての時間の使い方
解答時間(10分) | やること |
---|---|
約1分 | 自分の立場と裏付け内容の決定 構成を立てる |
約8分 | 構成を元に書く |
約1分 | ケアレスミスの見直し |
Academic Discussion Taskの採点基準
- 問題に適切に答えているかどうか
- 2人の生徒の意見とは違った理由もしくは発展させた理由が述べられている
- 説得力のある根拠とロジカルな展開
- 詳細な説明や具体例で自分の論点がサポートされているか
- 適切かつ詳細にディスカッションに貢献している
- 他の生徒の意見(投稿)をコピペしていない
- 2人の生徒の意見がきちんと反映されている
- 文法・語彙・ライティングの基本ルール(スペル・文法・大文字・小文字等)を含んだ英語の表現力があるかどうか
Academic Discussion Taskの構成
採点基準のポイントを抑えるためには、しっかりした構成(ストラクチャー)が重要です。ストラクチャーを理解し、使いこなし、本番までにある程度のストラクチャーを暗記しておくことが必要です。
Academic Discussion Taskの構成
・教授の質問に対する自分の意見: 2人の生徒の意見のどちらに賛成かを決める
・1人の生徒に賛成している理由: 賛成している理由を再確認
・独自の理由: 自分独自の意見を1~2つを述べる
・反対側意見の良い所: 反対している生徒の意見の良い点を指摘 (オプション)
・反対側意見の悪い所: 反対している生徒の意見の悪い点を指摘 (オプション)
・結論:自分の意見を最後にきちんと述べる
Academic Discussion Taskで使える便利なフレーズ
- Personally, I believe A
- I am of the opinion that A
- I feel this way for two reasons; A and B / I feel this way for two reasons, which I will explore in the following essay
- The professor says
- This is because A and B
- On the other hand, / In contrast
- To be specific,
- 〇〇 raised a relevant point that
- I would add
- Second / Secondly
- Ifを使った節
- Therefore/Hence/Overall
【新形式】TOEFL ライティングのコツ まとめ
- ライティングの試験だが、リーディング・リスニングのスキルも求められる。
- メモをうまく取れるように日頃から練習しておくべき。
- 書き始める前に、必ず構成を決めておくこと。
- 設問タイプごとの構成と、便利なフレーズを暗記しておく。
- ライティングは、指定されている語数よりも長めに書く。
- モデルアンサーも参考にしてみてください。