IELTSライティング問題形式┃「Cause and Solution Essay」の書き方

IELTSライティングのタスク2では、5種類の出題パターンがあります。

この記事では、「Cause and Solution Essay」の概要と、解答の考え方、構成について紹介します。

目次

Cause and Solution Essayについて

Problem/Cause and Solution Essayは、その名の通り、「原因と解決策」を問われるエッセイです。

課題となる問題を引き起こす原因と、それに対して考えられる対策や措置について述べます。

解決策を考えるための3つの観点

このエッセイでは、次のような解答が求められます。

  • 今まで行われていない効果的な解決策について、自分なりに考えて述べる
  • その問題に対する最新の対策について述べる

慣れていないと、「効果的な解決策は何か?」を考えるのに時間がかかってしまいます。

論理的なエッセイを書く上で大切なのは、「誰が何をするか」を、以下の3つの観点から考えることです。

  • Governments(国):国は、その問題に対して何ができるのか
  • Businesses(会社・団体):会社は、その問題に対して何ができるのか
  • Individuals(個人):個人は、その問題に対して何ができるのか

課題によっては、私たち個人が貢献できないこともありますので、「誰が何をすれば問題が解決しうるか」を考えることで、解決策のアイデアを出しやすくなります。

Cause and Solution Essayの構成

Cause and Solution Essayの解答では、できれば原因と解決策を2つずつ提示しましょう。

特に、問題文で「What problems」や、「Suggest some measures」と、複数の記述を指定されている場合は、注意して解答しましょう。

1つの問題について具体例を入れて掘り下げて書く事ができれば、文字数上、1つずつの解答でも減点にはなりません。

解答の構成は、大きく次の2つがあり、どちらを選んでも構いません。

  1. ボディー1に原因、ボディー2にその解決策を記述する
  2. ボディー1に原因とその解決策、ボディー2には、もう1つの原因とその解決策を記述する

構成①ボディー1に原因、ボディー2にその解決策を述べる場合

スクロールできます
段落解答内容文字数
イントロダクション問題文のパラフレーズとエッセイのプラン(簡潔に問題とその解決策)40文字
ボディー1引き起こされる原因90文字
ボディー2その解決策<「誰」が「何をする」かを書く>90文字
結論問題文の再定義と誰が何をすることで解決できるか、をまとめる30文字
エッセイの構成①

構成②1つのボディーの中で原因と解決策を説明する場合

こちらの構成で書く場合は、原因と解決策を2つずつ提示する必要があります。

段落解答内容文字数
イントロダクション問題文のパラフレーズとこれから書く事についてまとめる(エッセイのプラン)40文字
ボディー11つ目の原因とその解決策 90文字
ボディー22つ目の原因とその解決策90文字
結論問題文の再定義と誰が何をするかで解決できるか、をまとめる30文字
エッセイの構成②

解答時の注意点

解答時には、原因に対する直接的な解決策を考えて、間接的な解決策を提示しないように注意しましょう。

例えば、環境問題の原因と解決策を述べる場合

環境問題の原因は「車の増加」と考えます。
解決策として、「もっと木を植える」ことを提案します。

この場合、原因は「車の増加」なので、「もっと木を植える」ことは、直接的な解決策ではありません。

直接的な解決策としては、「公共交通機関の改善」などが、ふさわしい解答になります。

Cause and Solution Essayの2つの設問タイプ

Cause and Solution Essayには、次の2つの設問タイプがあります。

原因と解決策を求める設問

ある問題に対して、原因と解決策が求められる設問です。

IELTSライティングのCause and Solution Essayでは、最も出題される典型的な出題タイプです。

many offenders commit more crimes after serving their first punishment. Why is this happening, and what measures can be taken to tackle this problem?

引き起こされる社会問題と解決策を求める設問

ある問題に対する原因よりも、その問題が個人や社会にもたらす問題と、その解決策について述べる設問です。

In the developed world, average life expectancy is increasing. What problems will this cause for individuals and society? Suggest some measures that could be taken to reduce the impact of ageing populations.

解答例

Cause and Solution Essayの、実際の解答構成とテンプレートを、例題に沿って確認していきましょう。

例題

Many large cities around the world lack affordable housing. What problems does a lack of affordable housing cause? How can these problems be overcome?

Give reasons for your answer and include any relevant examples from your own knowledge or experience.

解答例

イントロダクション

In almost every part of the world, expensive housing is closely associated with urban life. This is the underlying cause of many different problems, and civic planners are struggling to find solutions. However, this problem can be addressed through rent control and welfare payments to low-income people.

→イントロでは、問題文の言い換えとエッセイのプラン(トピックに対する問題の提示、その解決策)を示します。

ボディー1

Expensive urban housing leads to homelessness both directly and indirectly. The housing costs themselves cause some people to lose their homes, but such costs also drive up general prices, which can indirectly cause homelessness. For example, if a grocery store itself pays high rent, it must charge everyone more for food. This in turn forces landlords to charge more for rent in order to feed themselves. Once that happens, their tenants may have trouble paying the higher rent while also paying for more expensive food.

→家が高くなってしまうことが導く社会問題、ここでは「homelessness」、そしてなぜそれが起こってしまうかを具体的に説明しています。

ボディー2

To reduce homelessness and make it easier for people to afford housing, I propose a twofold solution. First, limiting on rent prices and increasing welfare payments to the poor can be introduced by the government. Legally limiting rent fees will make housing much more affordable, while welfare payments can help people deal with the high costs of other goods. To give an example, if the government provides low-income people extra money for food, those people, in turn, have more room in their budget to pay rent. By employing both approaches, rent costs are directly reduced, and costs that compete with rent also go down.

→「Homelessness」の問題に対して国ができることに絞って、具体的な対策を書いています。

結論・まとめ

In conclusion, while expensive housing and homelessness are serious problems in cities, regulations and public assistance can help. This kind of government action is a win-win for everyone, whether they are homeless or not.

→ここでは、問題文の言い換えと、国が助けることですべての人々にプラスになることを簡潔にまとめています。

IELTSライティングTask2の、他のエッセイタイプの詳細は以下の記事を参考にしてください。

Cause and Solution Essayの構成と書き方 まとめ

Cause and Solution Essayタイプは、原因(問題)とその解決策を述べるエッセイで、解答構成は2つのパターンがあります。原因と解決策に分けて書く場合でも、それぞれ独自の段落に原因と解決策を入れても、構成自体は明確だと言えます。
どちらの構成を取っても構いませんが、誰が (国が?会社が? 個人か?) 、どうすることで問題が解決できるかをきちんと述べることが、高得点を取る秘訣です。


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