留学や進学のためにTOEFL100点が必要を目指す方も多いと思います。特に帰国子女の方は大学進学でTOEFLを必要とし高ければ高いほど入学に有利になるため、最低でも100点を目指す方は多いでしょう。では100点ってどんなレベルなのか、どう勉強したら目指せるのか、必要になるどれくらい前から勉強を始めたら良いのか!?今回はTOEFL100点について、詳しく解説します。
TOEFL100点の難易度
TOEFLibtとは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4セクションからなり、各セクション30点ずつの配点で120点満点のテストです。100点を取るためには、単純に4つの各セクション25点を取る必要があります。ということからも分かるように100点越えはそう簡単にできるものではありません。以下が大体のスコア分布です。
セクション別 | レベル | 点数 |
リーディング | 上級 中上級 中級 初級 | 24-30 18-23 4-17 0-3 |
リスニング | 上級 中上級 中級 初級 | 24-30 18-23 4-17 0-3 |
スピーキング | 上級 中上級 中級 初級 基礎 | 25-30 20-24 16-19 10-15 0-9 |
ライティング | 上級 中上級 中級 初級 基礎 | 24-30 17-23 13-16 7-12 0-6 |
24点以上は上級者になりますのでいかに高い点数を必要としているかお分かりでしょう。100点のレベルがどれくらいなのかよく比較されるIELTS、TOEICとCEFR(セファール)を比較しまいした。CEFRとは、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠 「Common European Framework of Reference for Languages」の略称です。CEFRは、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準です。
CEFR・IELTS・TOEIC換算表
CEFR | TOEFL iBT | IELTS | TOEIC |
C2 | 120 | 9.0 | ー |
C2 | 115~119 | 8.5 | ー |
C1 | 110~114 | 8.0 | ー |
C1 | 102~109 | 7.5 | 970~990 |
C1 | 94~101 | 7.0 | 870~970 |
B2 | 79~93 | 6.5 | 820~870 |
B2 | 60~78 | 6.0 | 740~820 |
B2 | 46~59 | 5.5 | 600~740 |
B1 | 35~45 | 5.0 | 550~600 |
B1 | 32~34 | 4.5 | 500~550 |
B1 | 31 | 4.0 | 450~490 |
TOEICはライティングとスピーキングセクションがないため、厳密な比較ができませんが、TOEFL100点はIELTSでは7.0、TOEICでいうとほぼ満点のレベルです。
TOEFL100点の受け入れ先
多くの方が海外留学もしくは大学入学のために、ある一定の条件を満たす必要性でTOEFL100点を目指していることでしょう。海外大学・大学院へはTOEFLのスコアは必須です。
英国圏の大学では、TOEFL70~80点を設定している学校がほとんど。大学院レベルですと100点となります。北米では学部によっても異なりますが、ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学といったトップ大学に出願できるようになる点数が100点でもあります。
また帰国子女の方が日本の難関高校や大学に進学するために必要になるのがTOEFLのスコアです。80点以上で高ければ高いほど足切りがないため100点を目指す方は多いでしょう。
TOEFLで100点取れば、日本の大学入試でも活用することができます。
TOEFLはまた就職活動にも有効です。日本国内ではTOEICの方が知名度が高く、TOEFLのスコアではあまりアピールできない可能性がありますが、国内の外資系企業や海外の企業に就職する際には、世界平均以上の高い英語力を保持している証明となるためTOEFLの方が自分の英語力をアピールすることにつながります。働いてからもネイティブスピーカーと仕事をする際には、高いコミュニケーション能力が必要ですね。就職に役立つ記事はこちらで詳しく説明しています。
TOEFL100点のための勉強時間
TOEFLで100点を取るために必要な勉強時間はどれくらいでしょうか。もちろん生徒様の現在の英語のレベルによって大きく変わってきます。いえることは、TOEFL特有の統合問題があるのでリスニング力の強化は必須です。英語初心者はまずは、語彙力、リーディングとリスニング力を鍛える勉強をしましょう。
高校レベルの文法で十分ですが、アカデミック用語の範囲が大きく広がります。大学の専門的な講義の内容についていく、アメリカの法律や歴史などについてのリーディング等もあるため、まずは語彙力、リーディング力と、日々のリスニング強化を行います。初心者の段階からTOEFL100点をかなりの時間がかかりますが、1日3時間、週末は3時間から4時間を目安に英語の勉強を約2年間ほど習慣化して行いましょう。長期対策が必要です。
TOEFL100点を出すには 中上級者の方でもしっかりとした対策が必要です。模擬問題や演習問題などを使用してセクション別に対策を取りますが、リスイング強化対策は初心者と同様大事になります。1日3時間の勉強なら時々テストをうけてみて自分の今のレベルを確認して弱点を克服していく必要があります。
約1年ほど継続した勉強が必要でしょう。
TOEFL100点のためのセクション別勉強法
✔100点を取るためのリーディング対策
リーディングセクションが日本人にとっては一番対策しやすいセクションと言えますので、他の得意なセクションがない場合はリーディングで25点以上を目指していきましょう。対策をすれば最も成績が伸びやすくセクションですので、高いスコアを目標にして対策を取りましょう。レベルにもよりますが、リーディングはTOEFLのリーディング課題でも一般的な長文読解の教材でも読解力を養うことはできます。TOEFLのリーディングは消去法でしか解けない箇所もあるので必ず問題の主旨を把握して意味を取る必要があるため、しっかりとした文章構造の把握が必要です。
TOEFLは本文で使われている単語を入れ替えて、それらしい文章に仕上げてくる設問のトリックがあります。設問の意味の違いを把握して、聞かれている内容の答えを選ぶことが正答率を高めます。
読解を行う際には必ず、精読をしましょう。精読とは辞書使って知らない単語を調べて丁寧に文章を読んでいくことです。この時に構造が分からない文章があれば文法項目をおさらいしましょう。前から意味を丁寧にとっていきましょう。もちろん知らない単語や表現はその時々メモをして覚えていきましょう。リーディングを通して単語を覚えるのが一番です。
リーディングの向上には精読多読を繰り返し行うことです。TOEFLリーディング勉強法は別のブログページで詳しく説明しているので下記をチェックしましょう。
✓100点をとるためのリスニング対策
TOEFLではリスニング対策は最も重要です。統合問題があり、リスニング以外でもライティング、スピーキングでリスニング能力が問われます。100点を取るには、リスニングセクションで25点以上は取りましょう。願わくば27点ぐらいはとれると良いでしょう。リスニングもリーディング同様、日本人にとって高スコアを取りやすいセクションです。
リスニングの内容が大体わかっていれば、詳細問題以外は4択ですので答えが当たる可能性が高いとも言えます。リスニングの音声自体のスピードは速く、講義の内容でアカデミックになりますので、ナチュラルスピードについていけるぐらいのリスニング力を鍛えましょう。そして詳細問題でも点数を落とさないようにすれば25点以上は可能です。リスニングが聞けても内容を保持できないと問題がありますので、メモ取りの練習は必ず一緒にやっていきましょう。長い内容の講義を記憶を頼りに解答していては、間違いも多くなります。
まずはリスニング力の向上には、リスニング力を向上するための練習を取り入れましょう。ディクテーションは音声の書き取りです。そしてリテンションは音声をかたまりで切って反復する練習です。耳を英語に慣らすには毎日英語に触れることが大事ですので、短い音声でもいいので毎日ディクテーションやリテンションの練習を取り入れましょう。
音声はアプリ使ったものでも、「TED talks」 などのオンラインのサービスなどでも構いませんが、スクリプトが確かることができるものにしましょう。スクリプトをみて発音、内容を理解して、再度聞いて納得するためにはスクリプトは必須です。まずは聞いてメモ取りの練習。なるべく聞きながらメモ取りが容易にできるように練習していきます。短めの音声から始めても構いませんが、練習するごとにチャレンジングな内容にレベル別にステップアップしていきましょう。
リスニング詳しい勉強方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
✓100点をるためのライティング対策
TOEFLのライティングは採点基準がそれほど厳しいセクションではありませんが、25点を必要とする場合は、しっかりとした構成と文字数、リスニング力も必要です。
タスク1は統合問題です。そのため、リスニングの詳細がいかに構成通りに練りこまれているかが重要です。AIのレーターが一回目の採点を行いますので、文字数が多い方が有利と言われています。しかし同じ単語を繰りかえし使うのではなく、言い換えをすることも重要です。イントロダクション➡ボディー1➡ボディー2➡ボディー3➡結論の5段落構成で書きましょう。
タスク2はAcademic Discussionと言われ、投稿形式のライティングタスクです。こちらは自分のディスカッションへの貢献度が評価されます。こちらもある程度の文字数が必要ですので150文字ぐらいを目安にしましょう。まずはインストラクターの質問を把握して、2人の生徒の投稿を読んで、どちらに賛成か、その理由、自分の意見、賛成しない側の生徒のいい所、悪い点、そして結論の構成を取りましょう。
ライティング力の向上にはリーディングは欠かせません。インプットとなるからです。もちろん書いて構成を覚えることも大事ですが、さまざまな言い換え表現も一緒に覚えましょう。また添削サービスは自分では見極められない間違いなども指摘されるため効果的と言えます。
ライティングの高得点の解答例を参考にしましょう。
✓100点をとるためのスピーキング対策
TOEFLで100点を取るには、スピーキングセクションで30点満点中25点、もしくは22点を目安にしても構いません。スピーキングセクションはとてもチャレンジングなセクションで日本人がスコアを上げるのに最も苦戦します。課題は4つ出題され、約17分です。自分の意見を言うタスク1だけがリスニング力が問われません。リスニングとの統合問題は残りにタスク2,3,4です。
自分の意見を伝えるのタスク1、読み聞きした内容を要約して適切に伝えることが求められるタスク2,3,4です。
スピーキングの効果的な勉強方法としては、まずは時間内に自分の意見が言えることが大事ですので、練習の際は時間を図って取り組みましょう。またレコーダーを使い自分のスピーキングを確認していきます。論理的に話せているか、発音やイントネーションがどうかを客観的にふり返り、弱点を克服します。
またスピーキングの答え方を学んでどのような課題でも同じようにまとめられるようにします。常に練習が必要なのでまずはタスク1から順々に練習していきましょう。リスニング力が伴わない方はスピーキングはリスニング力が伴うまではタスク1のみの練習に徹しましょう。
スピーキングの答え方を学んで22点はとれるように常に時間内でアウトプットの練習を重ねましょう。
下記は高得点のテンプレートを紹介したページですので参考にしてください。
TOEFL100点 まとめ
TOEFL100点はチャレンジングな点数ですので長期対策が必要です。まず基礎力はつけるように。そしてTOEFLではリスニング力が決め手となるため、耳を英語に慣らす意味でも毎日のディクテーション、リテンションの練習を欠かさないようにしましょう。語彙はリスニングやリーディングから取り出して知らない単語を覚えることは忘れないように。長期的な対策となるため、勉強を習慣化させることがTOEFL100点を取るための秘訣です。
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