TOEFLリーディング対策と勉強法

TOEFL iBTのリーディングセクションでは、約700語からなるパッセージが3~4つ出題されます。設問も各パッセージにおいて12~14問、分野も広範囲にわたるアカデミックな分野となります。

「アカデミックな分野」と聞くと難しいイメージが先行しますが、専門的な知識は不要で、文章から解答を読み取ることができます。ここでは読解力の向上のための勉強法を取り上げます。

リーディングの概要を下記のブログ記事でまとめていますので、そちらもチェックしてください。

① 語彙力の強化

これはTOEFL対策に限らず語学学習において、語彙力の強化は大変重要な要素となります。
知識として覚えている語彙が多いほど文章を理解する可能性が高くなり、リーディングのスコアが向上しやすくなります。

TOEFLは日常あまり耳にしないアカデミックな単語が多く、TOEFLの単語に特化した教材を用いるのが良いと言われています。中でも「TOEFLテスト英単語3800」は、MEAの講師陣も一押しの教材です。その他の教材・問題集は以下の記事にまとめています。

② 文章構造の理解を強化する

語彙力に続き非常に重要なのが、文章の構造理解です。つまり、文章の構造を理解するとは、文章を「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)」に分類することを示し、おそらく受験で勉強した人も多いと思います。長い文章になるとどこまでが主語でどこか動詞か見分けがつかなくなることも多いと思います。

リーディングの練習問題や模試などを解いた後は、その問題の文章構造を明確にし、きちんと構造と内容を理解をすることが大切です。構造が理解できると、どんなに長く複雑に見える文章でも本節の意味を把握することができるようになります。TOEFLもIELTS、TOEICでも文章がどのように成り立っているか?を理解することはとても大切になるので、特に品詞、5文型の文法項目はおさえておきましょう。

特に構文を理解するにはスラッシュ―リーディングと呼ばれる練習をするといいでしょう。スラッシュ―リーディングとは英語を意味上の構造(かたまり)で切ることを言います。

例文】Everyone from well-known celebrities and politicians to international athletes and personalities/ has praised/ Sri Lanka/ for its hospitality and natural settings/ as well as/ its wide variety of attractions and recreational activities.

最初のスラッシュまでのEveryone from…..and personalitiesが 主語(from A to Bが読み切れましたか?)、has praised が動詞目的語は Sri Lanka です。for からの後ろは理由を表す修飾部分となります。
関係代名詞はその文全体が修飾部分になりますが、その修飾部の中に主語、動詞、目的語などが存在します。

③ 精読の強化

その次のステップは、精読です。精読の意味をうまく理解できない方もいると思いますが、文章を一文ずつ丁寧に読んでいくという意味です。分からない単語があれば意味を調べ、上記の文章構造も丁寧に理解していきます。そして最終的には意味のある日本語に訳せることです。精読は時間がかかります。丁寧に読んでいくのにはそれなりに時間を費やす必要があるからです。語彙を調べ、文章構造を理解して、日本語の意味を確認する。どのような構造になっているか分からない場合は、文法書を確認する必要も出てくるでしょう。辞書を使い、文法書を確認しながらと最初はかなりの時間を費やす人もいらっしゃいますが、その努力は必ず報われます。

ただなんとなーく文章を理解しているとは違い、目からうろこで今までの文章の理解が間違っていた、読めていなかった、ということが分かるでしょう。リーディングは読みっぱなしは絶対にやめましょう。文章を緻密に読むことで以下のメリットがあります。文章構造の理解と、語彙力の強化が伴うと読むスピードも速くなります。正しい文章をしらずと習得できるのでライティングにも役立ちます。

  • 語彙の強化
  • 英文構造の理解
  • 文法知識の習得
  • 読解力が向上(速読力も身につく)
  • ライティングにも効果

④ 要約作成の強化

③精読を通して読解力を上げながら、次のステップとしてパッセージの要約、そして要点を正しく理解する力を伸ばしていく必要があります。

TOEFLのリーディング問題の最後は、要約問題が出題される頻度が高くなっています。
こちらは例題ですが、選択肢から選ぶ形式となります。

10. Summary – Directions: An introductory sentence for a brief summary of the passage is provided below. Complete the summary by selecting the THREE answer choices that express the most important ideas in the passage. Some sentences do not belong in the summary because they express ideas that are not presented in the passage or are minor ideas in the passage. This question is worth 2 points. 

Cahokia was a large prosperous city in North America that reached its peak between about A.D. 1100 and 1200. 
 
  
    

A: The large construction projects and signs of manufacturing and religious facilities that have been uncovered suggests that Cahokia was a complex and influential  society. 

B: Scholars in Cahokia may have used symbols recorded on pottery, shells, stones and other materials to record the city’s history.

C: Several factors account for the growth of Cahokia, including its location on a trade route, religious significance and access to valuable chert. 

D: As a result of pollution caused by its extremely dense population, Cahokia suffered frequent crop failures.

E: It is likely that all of the city’s defensive structures were constructed merely for ceremonial reasons.

F: The reason for the decline of Cahokia is unknown, but it may be connected to environmental factors or military conflict.

この要約問題をこなすには、以下2つの訓練をお勧めいたします。

1. 各段落で1~2行程度の要約
2. 文章全体で200~400文字以内の要約

文章の内容は頭の中では分かっているつもりでも、なんとな~く、というのが現状でしょうか。それを要約しろと言われるとなかなかできません。

紙やWordで書き出すことで、アウトプットに繋がり自分の知識として定着します。
全技能おいてインプットと共にアウトプットも非常に大切なので、アウトプットも心がけて要約文を作成しましょう。

⑤ 多読の強化

これは人生においてもですが、日々の積み重ねが最後はモノを言います。リーディングの力は言わば筋力トレーニングのようなもの。コツコツと多読をこなしていくことが大切です。

スマートフォンや携帯電話の発達により、活字を読む機会が減ることは、リーディング筋力の衰えに繋がります。

具体的な対策法としては、CNNのようなニュースサイトで、時事的な話題を意識的に英語でインプットしたり、好きな作者の洋書を読んだりすることです。
特に、New York Times best sellers 本などは読みやすく人気があります。推理小説などは面白く読めるでしょう。

それぞれの好みのジャンルがあると思うので自分が好きなジャンル、そして難し過ぎない本を選んで、多読に挑戦していきましょう。小説などは想像力を鍛えることにもつながるので想像して読むことができるようになります。これは知らない単語が多くなる文章ではとても大事な能力と言えるでしょう。



特に、リーディング問題のコツに関しての記事もチェックしましょう。

リーディング勉強法 まとめ

リーディング力を鍛えるには日々の努力!語彙力の強化、文法のおさらい、文章構造の理解、そして精読多読に限ります。このステップなしで読解力を鍛えることはできません。リーディングを勉強と思わず、楽しめる趣味として考えられるように自分の好きな小説などを読むのもおすすめです。

日々少しずつ鍛錬することで、リーディングの力は必ず上達します。

TOEFLリーディング特化対策にも

Metropolitan Academy of English

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!