IELTSライティング┃タスク1の書き方と取り組み方

IELTSライティングのTask1は、20分以内で150文字のリポートを書く事が求められます。

Task1はTask2に比べて配点が低いため、テンプレートを使用し、時間をかけずに取り組みましょう。

この記事では、IETSライティングTask1の概要と対策について紹介します。

IELTSライティングTask1について

IELTSライティングTank1は、主に図表やマップなどを分析してリポートする形式の課題です。

出題形式は、大まかに次の3つのタイプに分かれ、それぞれの独特な表現の仕方を覚えていく必要があります。

1. 図表の分析
2. 地図問題
3. プロセスマップ

どのタイプも、制限時間は約20分、文字数は150文字以上で解答することが求められます。

リポート形式の解答

リポート形式は、エッセイライティングとは大きく異なりますので、書き方に注意しましょう。

どの出題タイプでも、次の4段落構成で解答しましょう。

1. イントロダクション
2. 要約（まとめ）
3. 詳細1
4. 詳細2

Task1では、箇条書きのリストを作るのではなく、文章にしてリポートします。

最も際立った特徴を、順序よく述べることで、分析力があると評価され、高得点につながります。

” a report is a short, sharp, concise factual paper “

レポートとは、短く、鋭く、簡潔な事実の論文である。

Task1の対策

Task1の対策として、レポート特有のフレーズや表現を習得し、それを当てはめていくことが有効です。

ここでは、次の例題と解答例と一緒に、具体的な対策法を紹介していきます。

例題

ここでは、図表の解析を例題として取り上げます。

解答例

対策①ロジカルグルーピングでまとめる

タスク1では、ロジカルなグルーピングが求められます。グルーピングとは、数ある情報をまとめる能力です。

グルーピングを行うために、特徴をまとめる力（要約力）も必要とされます。

Aquarium	Date established	The number of exhibits	Visitors per year
Aqua Stadium	1997	500	220,000
Sunshine Aquarium	1904	4,000	2,250,000
Marine Fish	1990	580	320,000

このグラフの場合、「Sunshine Aquarium」の数値が最も高いので、単体で言及する必要性があります。

一方で、「Aqua stadium」と「Marine Fish」は、数字が類似しているので、同じグループにまとめることができます。

このように、全ての項目に対してそれぞれ言及してしまうと、文字数と時間を浪費してしまうため、類似した特徴をグループ分けし、まとめて記述するようにしましょう。

対策②目立った特徴を分析する（2つから3つ）

表を読み取り、特に目立った特徴を2つから3つに絞り、分析しましょう。

Aquarium	Date established	The number of exhibits	Visitors per year
Aqua Stadium	1997	500	220,000
Water Museum	1964	650	400,000
Sunshine Aquarium	1904	4,000	2,250,000
Aqua Paradise	1985	1,550	1,000,000
Marine Fish	1990	580	320,000

この表で特に目立った特徴は、次の3点です。

• もっとも古いSunshine Aquarium（1904）の年間訪問者数が最も多い。これは、次に古いWater Museum（1964） の約5倍になり、展示数は約6倍である。
  
• 3番目に古いAqua Paradise（1985）は、展示数は2番目に多く、それに伴い入館者数も2番目に多い。しかし、Sunshine Aquariumと比べると、展示数は約2.5分の1、入館者数は2分の1である。
  
• Aqua stadium（1997）とMarine fish（1990）は傾向が似ており、同年代に設立、入館者数も展示数も差異は大きくない。

3つの特徴から、展示数が多ければ多いほど、入館者数も多いという分析ができます。

解答は4段落構成で書くことになるので、傾向は概ね2つに分けられるようになっています。

対策➂時制を決める

Task1では、リポートの時制は次の4つのみを使用します。

1. 現在形
2. 現在完了形
3. 過去形
4. 未来形

この例題の解答では、現在形を用いていますが、設立したのは過去なので、その部分は過去形で表しています。

現在形

年代が記載されていない時は、すべて現在形（もしくは現在完了）で書きます。

現在完了形

地図など、現在への移り変わりを表す時には、現在完了形を使用しましょう。

過去形

過去の事象（例題のように、1960年のデータや1970～1990年のデータなど）の時は過去形で記述しましょう。

過去完了形を使って解答することもできますが、文法が間違っていると減点のリスクがあるため、シンプルに過去形で記述することがおすすめです。

未来形

未来のデータが予測されている場合は、未来系（未来予想の時制）を使用しましょう

対策➃ストラクチャーを当てはめる

Task1の構成は、次の4段落構成です。

1. イントロダクション（問題のパラフレーズ）
2. 要約（まとめ）
3. 詳細1
4. 詳細2

では、実際にどのように展開していくのか段落ごとに見ていきましょう。

イントロダクション

第1段落は、問題文の言い換えを行います。 

同じ単語を使わず、言い換え表現を使用することはとても重要です。いくつかバリエーションを持っておくと便利です。

The given diagram compares three different features: the number of annual visitors and exhibitions, and the date they launched their operations, in five aquariums.

解答例のように、コロンを使って後ろに詳細を書くのも一つの手段です。

以下のような単語の言い換えも、使えるように覚えておきましょう。

• table
  “diagram”, “chart”, “figure”
• give information about
  “describe”, “illustrate”, “compare”

要約（まとめ）

第2段落はようやく（まとめ）です。目立った特徴を2つ～3つ挙げましょう。

後に続く段落の、大まかな全体の特徴を記述します。この段落には具体的な数字は必要ありません。

Overall, Sunshine Aquarium holds the highest number of exhibits and has the most visitors among the others. Based on this data, the number of exhibits positively correlates to the number of visitors. 

IELTSライティングでは、解答例のように、アカデミックな表現をなるべく使用しましょう。

解答例では、次の表現を使用しています。

• the highest number of（the largest number of）：～が最も多い
• positive correlation：Aが上がればBも上がる相関関係
• negative correlation：Aが下がればBも上がる相関関係

詳細1

第3段落からは、具体的なデータの詳細を記述します。

対象のデータが何年のもので、他のデータとどう違うのか？などを比較します。

Looking into the details, (リンキングワードを使用しましょう＝if we look at the data in details,) Sunshine Aquarium established in 1904, much older than the others, and the number of the exhibits shows 4000, which is also the highest figure in the other counterparts. The second highest amount of exhibitions are held in Aqua Paradise at 1550, that is less than one third of those in Sunshine Aquarium. In contrast, Water Museum is the second oldest aquarium, which, however, hosts about half those in Aqua Paradise.

データ比較はもちろん、分子、倍数を使用した原級比較（three time as large as） などを使用することで、スコアアップにつながります。

詳細2

第3段落で述べていない、残りの特徴的な情報を述べます。

Turning to the data in the rest of the two aquariums, there is a similar trend between the two, where they opened their doors in 1990s.Marine Fish launched 7 years earlier than Aqua Stadium. Whereas the number of exhibitions indicates 580 and 500, the annual visitors for both aquariums account for 320.000 and 220.000 respectively. 

段落の始めは、「if we look at」 「another important feature is」などの表現 を用いて、次の議題に移ることを示唆しましょう。

ここでも、詳細の記述のみで、結論は要りません。

対策⑤比較級を活用する

図表の分析の場合は、ただ数字を羅列したリポートは避けましょう。

比較級やパーセンテージなどを使用し、データを比べることが重要です。

解答例

どちらを主語にするかによって、使用する比較級が異なるので気を付けましょう。

The sales of Regular were twice as much as Premium.
The sales of Premium were half that of Regular. 

Male readers were three times as many as female. 
Female readers were one third of Male. 

パーセンテージを分数に変換する

細かいパーセンテージは、分数に言い換えることで、相手に伝わりやすくなります。

• 73% → nearly three quarters
• 51% → just over a half
• 49% → just under a half
• 32% → nearly a third
• 3% → a tiny fraction
• 50% → exactly a half
• 26% → roughly one quarter
• 49% → around a half
• 24% → almost a quarter
• 77% → approximately three quarters

対策⑥リポート特有の表現をパターン別にマスターする

Task1は出題タイプが3つに分かれます。それぞれ、タイプ別に書き方のコツがあります。

表現をマスターして、数字や課題は違くても、表現を使いまわし、当てはめられるように練習しましょう。タイプ別の書き方は下の記事を参照してください。

IELTSライティング┃タスク1の書き方と取り組み方 まとめ

IELTSライティングのTask1は、3つの問題形式がありますが、4段落構成はすべて同じです。
構成を立てる段階で、大まかな特徴を把握して、2つに詳細を分けられるようにグルーピングしていきましょう。頻度の高い図表の説明では、比較級や時制に気を付けて書きましょう。そのほかのプロセスマップや地図問題は、表現の仕方が違います。パターン別の表現を習得すると良いでしょう。

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