【IELTSスピーキング対策】スコアアップのコツと注意点2

この記事では、IELTSスピーキングでのスコアアップのポイントを紹介していきます。
【IELTSスピーキングの対策】コツと注意点1を確認したい方は、下の記事を参照してください

目次

IELTSスピーキングの対策】コツと注意点2

2-1. ボディーランゲージを有効に使う

IELTSスピーキングの採点基準は、以下の4点です。

「流暢さ」
「語彙力」
「文法の正しさ」
「発音」

IELTSの採点基準には、ボディーランゲージを使うことについては、言及されていません。しかし、ボディーランゲージも、コミュニケーションの重要な要素の1つです。ボディーランゲージを使うと、以下のようなメリットがあります。

【ボディーランゲージを使うメリット】

  • 円滑なコミュニケーションを図ろうとする、熱意や態度を伝えることができる
  • リラックスして会話ができる
  • 言葉だけでは、表しきれないことを伝える助けになる
  • 緊張した時に出る悪い癖を抑えることができる(ペン回しや貧乏ゆすりなど)

逆に、ボディーランゲージを使わないで話してみてください。行動が制限されているようで、窮屈さや、話しづらさを感じるでしょう。ボディーランゲージは、自然と体がコミュニケーションを取ろうとしている合図でもあるので、有効に活用しましょう。

アイコンタクト

アイコンタクトは、コミュニケーションの基本ですが、特に重要な要素です。試験中は、あちこちに目線を向けず、試験官を見て、話をすることを忘れないでください。

目線が泳いでいると、試験官から、「覚えた事を思い出そうとしいる」や「表現や適切な用語を探している」など、英語の使用が限定的であると判断される可能性が高くなります

フェイシャルエクスプレッション(顔の表情)

顔の表情も、試験官にポジティブな印象を与える重要な要素です。試験が始まったら、まずは笑顔をみせるように心がけましょう。笑うことで、話している方も緊張がほぐれます。スピーキング試験のパート1では、趣味など、自分のことを聞かれる質問が多いため、笑顔を多く見せるチャンスです。解答時には意識的に試験官に笑顔をみせるよう、心がけてみましょう。

IELTSスピーキングの点数は、対面した試験官が、あなたのスピーキングの採点を試験が終わった直後に算出します。他の採点者の介入はほぼありません。

試験官も人間ですので、ポジティブな印象はポジティブ半判定につながります。採点基準ではありませんが、ボディランゲージを上手に使用して、スコアアップを目指しましょう。

2-2. 文法は気にせずとにかく話す

IELTSスピーキングでは、与えられた時間で、とにかくたくさん話すことが、高得点の秘訣だと言われています。
特に、スピーキング試験のパート2では、話す量がとても大事です。文法の正しさも採点基準ですが、流暢さを大事にする方が、最終的なスコアが高くなります。これは、スピーキングとはそもそも、口語でのコミュニケーション能力を図るものだから、という理由からです。

コミュニケーションの妨げになるものでなければ、多少の文法上の間違いは、多めに見てくれます。

特に、文法の正しさを気にしてスピーキングを行うと、「うまく喋られない」、「話す速度が遅くなってしまう」という、マイナスの要因になりがちです。
そのため、スピーキングを行う際は「文法は間違えてもいい!」と思ってください。「文法的に正しく話さないといけない」という考えをきっぱり捨てることで、プレッシャーがなくなり、リラックスして話せるようになります

自分を「つくる」必要も、演技をする必要もありません。「一発勝負、今の自分の実力を見てもらおう!」という大きい気持ちで臨みましょう。第二言語を話す私たちなのだから、間違って当たり前!
強気と自信が、スピーキングのスコアアップにつながります。

解答パターンを決めておく

普段の練習では、トピック別に、「この話題がきたら、このことを話そう」、という考えを頭に入れておきましょう。

これは、暗記とは異なり、話題に対して、すぐに解答できるよう、自分の答えを決めておく方法です。
例:「好きな歌は?」と聞かれたら、「ビートルズのこれ」と答えると決めておく

解答を暗記してしまうと、忘れてしまった場合、思い出そうとして沈黙につながる可能性があります。また、応用も効かないので、練習する時、大まかな解答を決めておいて、その都度、表現の仕方を変えるなどの練習を行いましょう。

スピーキングは、対策が万全であればあるほど、自信につながります。
聞かれる内容やトピックは、多岐にわたりますが、ある程度の課題をカバーしておくとよいでしょう。

2-3. 印象を上げる努力をしよう

IELTSスピーキングでは、試験官に自分について、良い印象を持ってもらうことが重要です。特に、パート1は自分のことを話す内容が多いため、印象を上げるチャンスです。

第一印象は採点基準にはないですが、ポジティブな会話を行う上で、とても大事な要素になります。服装、視線、話すスピードなど、意識しながら取り組みましょう。

服装

試験では、スーツを着る必要性は全くありませんが、きちんとした服装を心がけましょう。ライティングやリーディングの試験もあるので、あくまで快適な服装で臨みつつ、崩れすぎていないか確認しましょう。プロフェッショナルでインテリジェンスな雰囲気を出すものもいいでしょう。

アイコンタクト

試験中、試験官の目をしっかりと見ながら話すように意識しましょう。相手の目を見て話すことは、マナーでもあり、良い印象を与えることにもつながります。

話す速度、音量

話し方も、試験官の印象に関わる大事な要素です。ゆっくり、はっきりと話すことで、どんなに緊張していても、自信があるように聞こえます。相手が聞き取りやすいように、適度な速度、音量を意識して話しましょう。

話し方

抑揚のない、機械的な話し方を「mechanical」(メカニカル)と言います。日本語でいう「棒読み」に当たります。メカニカルなスピーキングは暗記した文章を話しているように感じられ、悪い印象につながるので、気を付けましょう。

2-4. パートによって、表現、単語を使い分ける

IELTSスピーキングのパート1~3で、試験官に聞かれる内容は変化しますので、解答に使用する表現も変わります。そのため、パート1で使う単語や表現と、パート2と3で使う表現は意識的に使い分けましょう。

パート1

パート1では、語彙力をアピールする必要はありません
口語的な表現を使用しても問題なく、流暢さのアピールにもつながります。特に、句動詞(phrasal verbs)やイディオムを活用しましょう。句動詞は、口語的表現の代表で、たくさん取り入れることで、自然で流暢に話せている印象を、格段にアップさせることができます
※文語では句動詞は使われないので注意しましょう。

句動詞の例
 句動詞(Phrasal verbs) 意味
get along with 仲良くする
look up to 尊敬する
put up with 耐える
look after 世話をする
put on 身に着ける
call off 中止する
look forward to 期待する・楽しみに待つ
make up 仲直りする

以下の例では、句動詞を使用した場合と、していない場合を比較してみます。

I have 5 family memebers.

My family is composed of 5 people

“be composed of ” は、文語的な表現で、堅苦しい印象を与え、不自然であることがわかります。

イディオムの例

以下では、友達のことを聞かれた際のイディオムを使用した解答を比較しましょう。

We get along with each other and have been very close since.

Since then we have been very close.

“get along with ” を使用することで、口語的な、自然な文章になっていることがわかります。

パート2

パート2は、スピーチ形式の試験です。一般的に、スピーチでは少し硬い表現が使われます。しかし、専門的な話題について聞かれることはありませんので、アカデミック用語を活用する機会はそれほどありません。
下の例のように、部分的に使用することで、自然で、かつ試験官に印象付を与えられる表現を学びましょう

【表現例】
for a extended period of time (かなり長い期間の間)
on the outskirts of downtown (郊外)

パート3

パート3は、試験官とディスカッションをしながら、パート2で言及したテーマについて掘り下げて話すパートです。
そのため、質問も高度になり、細かい例や説明を付けて、自分の意見をバックアップすることが求められます。3つのパートうち、最もアカデミック用語が使いやすい場面と言えます。

テーマが「arts」だった場合の解答例

”What kind of art do you enjoy?”

“I like painting the most , but I enjoy every form of fine art (visual arts), such as sculpture and wood curving.”

“I really enjoy landscape oil painting, because they are realistic and make me feel as if I were part of the scene.” など

試験からは、シンプルな質問がされていますが、アートのジャンルを聞かれています。この場合、テーマ別の用語を活用することで、語彙力のアピールを行うことができます

このように、パート1では口語的砕けた表現を使い、パート2のスピーチでは、ケースバイケースでアカデミック用語を使用し、最後のパート3では、トピック別のアカデミックな語彙を、積極的に取り入れるようにしましょう。

【IELTSスピーキング対策】スコアアップするコツと注意点1&2 まとめ

IELTSスピーキングは、対面形式で行われ、4つの採点基準で評価されます。しかし、文法のミステイク等に気を取られず、とにかく話すことがスコアアップのカギとなります。その他、スピーキングのにおける注意点を抑えて、アウトプットの練習をしましょう。

IELTSのスピーキングはとにかく練習が必要です。
課題をこなし、万全の準備ができていれば恐れることはありません。
その姿勢が自信につながり、自然に試験官と会話をすることができるようになるでしょう。

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