「IELTSの4.5ってどれぐらいのレベルなんだろう?」「自分は一発で4.5とれるだろうか?」などと疑問に思っている方も多いと思います。一般的に見て、4.5は決して高いスコアではありません。
ただIELTSは4技能の試験です。ライティングとスピーキングの対策に不安を抱く方は多いでしょう。結論、ライティングとスピーキング4.5を取るには少し対策をする必要はありますが、それだけで比較的簡単に取ることのできるスコアだと認識しておきましょう。
IELTS4.5 のレベル
IELTS4.5は海外の大学のファウンデーションコースに入るために必要なスコアになっています。ファウンデーションコースとは大学やカレッジで開講されている約1年間のコースで、大学の授業レベルについていける英語力や学習スキルを身につける準備コースです。
その場合はすべてのセクションで4.5以上であることが通常求められます。IELTS4.5は「基礎的な英語力が身についている」と判断されるスコアです。では、実際のIELTS4.5のレベルを他の英語試験と比較してみていきましょう。各資格・検定試験の点数を比較した下記の換算表を見ると難易度がわかるでしょう。
【TOEIC/英検/TOEFLibtとのスコア比較表】
IELTS | TOEIC | 英検 | TOEFLibt |
4.0 | 450~490点 | 準2級 | ~31 |
4.5 | 500~550点 | 準2級以上 | 32~34 |
5.0 | 550~600点 | 2級 | 35~45 |
5.5 | 600~740点 | 2級以上~ | 46~59 |
6.0 | 741~819点 | 準1級 | 60~78 |
6.5 | 820~870点 | 1級 | 79~94 |
7.0 | 871~970点 | 1級以上 | 95~101 |
7.5 | 971~990点 | 1級以上 | 102~110 |
8.0 | 990点 | 1級以上 | 111~120 |
この表から、IELTS4.5はTOEIC 500点~550点のスコアがあれば獲得できる計算になります。TOEIC 550点は決して高いスコアではありませんが、平均点よりは高いです。ちなみにTOEICの平均スコアは470点です。
英検でいうと2級程度のレベルといえます。もちろんTOEICにはライティングとスピーキングが含まれていないため、IELTSの点数が少し低くなる可能性も十分あります。しかしこの2つのセクションで、4.5を取ることが難しいというわけではありません。テスト対策をすればとれる点数です。
IELTS4.5のリスニングとリーディングでは解答の正答数によってスコアが換算されます。(下記を参照)
全40問中、13-14問合っていれば4.5が取れます。つまり、約3分の1、正解すれば達成できます。
【IELTSリスニング】
Band Score | 9 | 8.5 | 8 | 7.5 | 7 | 6.5 | 6 | 5.5 | 5 | 4.5 | 4 | 3.5 | 3 | 2.5 |
Score /40 | 39-40 | 37-38 | 35-36 | 32-34 | 30-31 | 26-29 | 23-25 | 18-22 | 16-17 | 13-15 | 10-12 | 8-10 | 6-7 | 4-5 |
【IELTSリーディング】
Band Score | 9 | 8.5 | 8 | 7.5 | 7 | 6.5 | 6 | 5.5 | 5 | 4.5 | 4 | 3.5 | 3 | 2.5 |
Score /40 | 39-40 | 37-38 | 35-36 | 33-34 | 30-32 | 27-29 | 23-25 | 19-22 | 15-18 | 13-14 | 10-12 | 8-9 | 6-7 | 4-5 |
ライティングとスピーキングは下記(各ライティングとスピーキングの対策の項目)のバンドディスクリプター をご覧ください。
4.5のスコアとは、ずばり中学生レベルの英語力があればとれる点数です。初受験でも十分に狙えるスコアでもあります。
では、4.5を取るための対策についてご説明します。
IELTS4.5を目指すための対策
まず、IELTS初心者で4.5を目指す方は、中学高校レベルの英語の復習が必要です。
特に、英語の勉強から遠ざかっている方は文法のやり直しから始めましょう。また、中高レベルの英単語は理解している必要があります。復習やおさらいをして英語の勉強に慣れてきたら、試験教材の問題を解いてみましょう。試験形式に慣れながら、IELTS試験に役立つ独特なスキルを身に着ける必要があります。
では、次にIELTS4.5の目標を達成するための具体的な対策を各セクションごとに紹介していきます。
IELTSリーディング4.5のレベル
まず、IELTS アカデミックリーディングでは3つの長文を60分以内で解く必要があります。
そうなると1パッセージあたりに費やせる時間は20分となります。そして全40問ですので、1パッセージあたり約13問の問題数です。
全部で13問あっていれば4.5は取れるので、早い話、パッセージ1が全問正解であれば4.5が取れる計算となります。
その上、パッセージ2と3に比べてパッセージ1が一番易しいと言われています。ここでできるだけ多くの点数を取る必要性があり、時間を20分以上費やしてもいいので正答率を上げることが4.5を取る秘訣となります。
リーディングの設問タイプ
IELTSのリーディングでは大きく分けて、以下のタイプの問題が出ます。
- 穴埋め問題
- True・False・Not Given / Yes・No・Not Given問題
- 選択問題
- タイトル付け問題
- マッチング問題(文章と段落をマッチさせる)
パッセージ 1は「穴埋め問題」と「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題形式で構成されていることが多く、パッセージが3つある中で一番難易度が低いとされています。とくに、穴埋め問題は前後関係から推測することができるので本文をしっかり読まなくてもキーワードを押さえておけば正解に導けるでしょう。
大切なのは、簡単な問題で失点しないこと。そのため、比較的正答率を上げることのできる設問には時間をかけて取り組みましょう。「TRUE/FALSE/NOT GIVEN」の問題では、FALSEとNOT GIVEN で迷う方がいらっしゃいます。そちらを明確にして取り組みましょう。自分の得意な問題形式を作るのが4.5をさらに確実にとれることにつながります。
問題形式の把握とコツについては下記をチェック
IELTSリーディングで4.5を取るための対策と勉強法
リーディングで4.5をとることはそんな難しいことではないですが、読解力を高める努力は必要です。これは大学のファンデーションコースに入ってからも大事な能力となります。
読解力を向上させるには、自分のレベルにあった易しめのニュース記事や別のリーディング教材などを毎日読むことを心がけましょう。また、試験の設問形式に慣れるため、IELTS問題集は必需品です。解説付きの公式問題集などを購入するとよいでしょう。
【問題集の進め方】
解き終わったら答え合わせをしましょう。
再度本文を読み(精読)知らない単語等は調べて(覚えるようにする)大体の内容は把握しましょう。
間違っている問題はなぜ間違っていたのかを明確にしておくことも、同じ間違いをしないようにするためにはとても大切な復習方法です。
時間をあけてでも構いませんので、一度精読を終えた課題にチャレンジしましょう。前回間違った箇所で間違っていないことが望まれます。間違っていた場合は再度、読み間違えた箇所を確認して、内容の理解を深めましょう。
【試験スキルのポイント】
穴埋めは内容が把握できていなくてもその箇所をみつけて解答を見つけることが可能ですので穴埋めは必ず終わらせましょう。
- 毎日一記事、レベルにあったニュース記事などを読む
- 模擬問題や他の教材から語彙を覚える(パッセージ1に集中)
- 精読・多読を繰り返す
- 再度同じ模擬問題をやって改善されているか確認する
IELTSリスニング4.5のレベル
IELTSのリスニングで4.5を取るためには、リーディングと同様、全40問中、13〜15問の正答数が必要となります。
IELTSのリスニングは、メモを取ったりせず、聞きながら解答するタイプです。リスニングの問題形式はパート1とパート4はほぼ穴埋め問題。パート2と3は選択問題、もしくは地図問題、マッチング問題、質疑応答問題となります。自分の得意分野を作ると点数が安定します。
IELTSのリスニングで4.5を取るための対策と勉強法
パート1では、設問が10問ですが、一番易しい穴埋め問題となるため、ここでなるべく多くの正答率を稼ぎましょう。内容は2人の対話で日常英会話のレベルとなります。穴埋めは内容があまり理解できなくても続いてくる単語などを見て予想がつきやすい箇所ですので、練習すれば全問正解も可能なパートです。
パート2は選択問題ですが、選択詞は短いので比較的簡単と言えます。問題だけは先読みをして何が聞かれているかを把握しておいてから聞くと正答率がグーンと上がります。
パート3は内容の理解が求められるため、一番難しいと言える箇所です。リスニング力の他にも早読みテクニック、ひっかけ問題への対応が要求されます。
多くの場合は聞こえてきた単語を頼りに解答を選ぶとひっかけ問題に引っかかります。
注意する点は、「聞こえてきた単語で解答を選ばない、否定語に注意する、言い直しがされている場合は言いなおしされている箇所の内容を選ぶ」などです。
しかしパート3は、特に後半分が非常に高度な言い換えになっていることが多いので捨てる問題として扱いましょう。
パート4はパート1と同じ穴埋め問題がほとんどですが、講義の内容であったり、アカデミック用語が使用されたりと難易度が高く、内容理解が求めらる部分ですので点数が取りづらいパートになります。
しかし所詮穴埋め問題ですので、内容理解よりも前後関係でこれだ!と思えるものを選びましょう。
コツは以下です
✓名詞が入る確率が高い
✓解答を求める単語自体は比較的日常用語なので難しい単語は選ばない
✓解答と解答の間は長いので身構えておく
全体的な戦略としてはパート1で失点を重ねないようにしましょう。難易度の高いパート 3とパート 4の計20問で3~5問取れるとよいでしょう。
では、パート1の日常的な会話を聞き取り、正確に答えていくためのリスニング対策についてお話します。
単語は試験日の直前まで覚えることが出来るので日々習慣的に覚えていきましょう。
スペルも問われるのでスペルミスなどのケアレスミスにも気を付けましょう。穴埋めはスペルを記載する必要があるので、スペルミス、固有名詞は大文字、ONE WORD OR/AND NUMBER (一語もしくは数字をいれてもよい)に注意しましょう。
言い換え表現に気をつけよう。
高度な言い換えはありませんが下記の例のように語順を変えて内容の把握を聞かれることも多々あります。
例】
(音声) Does it have a garden?
Yes, you get to it from the living room through French doors.
このように、文の構造を変えて出題されますので、代名詞が何を指しているのかにも気を付けましょう。
答えは、「garden 」となります。
正確な発音は必ず確認してください。
せっかく知っている単語でも自分が知っている発音とかみ合わなければ聞き取れないので知らない単語と同じです。
スクリプトを確認しよう。
問題を解いた後は、音声のスクリプトを必ず確かめて目でなぞりながら聞いていきます。その後、スクリプトが無くてもしっかりと聞き取れるようにすることが大事です。
つまり、リスニングの向上には復習がかかせません。
リスニング教材を選ぶ上での注意点
日頃からリスニング力を上げるために自分のレベルに合った音声を聞きましょう。シャドーイング、ディクテーションの本を購入するか、PodCast に登録したりするのがいいでしょう。MAEのおすすめはIELTSを主催するBritish Councilが行っている「ラーニングイングリッシュオンライン」のリスニングがよいと思います。レベル別にリスニングの音声を選ぶことができます。
British Council Learn English Online
市販の教材では「Collins Listening for IELTS」の教材は 5.0から5.5を目指す方に最適です。
このようなオンライン教材や市販の教材でリスニング力を鍛える訓練をできるだけ毎日行いましょう。一日で英語耳を作ることはできませんが、日々の努力は大きな成果をもたらします。
- 語彙を増やす
- 正しい発音を覚える
- スクリプトを見て復習する
- シャドーイングやディクテーションの練習を取り入れる
IELTSライティング4.5のレベル
ライティングはIELTSの中でも一番難易度が高く、点数がとりにくいセクションと言われています。
しかし、4.5のスコアが難しいというわけではありません。ある程度の文法の基礎が出来ていることが前提となりますが、それを踏まえた上で構成等を学べは簡単に取れる点数ではあります。中学レベルの文法を理解し、文を組み立て、タスク1は150文字、タスク2は250文字前後で書くことができれば4.5が取れます。採点基準は下記の4つです。
①タスク完成度
②首尾一貫性
③語彙(単語)
④文法(文法の幅広さと正確さ)
では、ライティング4.5の基準はどうでしょうか。4.0の採点基準と5.0の採点基準の中間に値します。
【ライティング4.0の評価基準】
トピック完成度 | 首尾一貫性 | 単語 | 文法 | |
定義 | – responds to the task only in a minimal way or the answer is tangential; the format may be inappropriate – presents a position but this is unclear – presents some main ideas but these are difficult to identify and may be repetitive, irrelevant or not well supported | – presents information and ideas but these are not arranged coherently and there is no clear progression in the response – uses some basic cohesive devices but these may be inaccurate or repetitive – may not write in paragraphs or their use may be confusing | -uses only basic vocabulary which may be used repetitively or which may be inappropriate for the task – has limited control of word formation and/or spelling; errors may cause strain for the reader | – uses only a very limited range of structures with only rare use of subordinate clauses – some structures are accurate but errors predominate, and punctuation is often faulty |
日本語訳 | – 課題に対して最低限しか答えていな い、回答が本筋から脱線している、構 成が不適切である。 – 自分の意見が曖昧である。 – 主な考えを提示するが、特定しがたいもしくは反復的であったり不適切であり、十分にサポートされていない。 | – 情報やアイデアを提示しているが、一貫性がなく、回答には明確な進展が見られない。 – 基本的な接続詞を使用することができるが、不適切で、繰り返しが多い。 – 段落を使って書いていない。あるいは、段落の使い方が不適切である。 | – 基本的な語彙は使えるが、それ らを繰り返し使ったり、不適切 な語彙を使用したりする。 – 綴りや単語の形に間違いが多 く、それらが読み手の理解に支障をきたす可能性がある。 | – 限られた種類の文構造しか使っていない。 複文を使おうと試みているが、単文に比べ 間違いが目立つ。 – 文法の間違いが多く、句読点の誤用がる。 これらの間違いが読み手の理解に支障をき たす可能性がある。 |
【ライティング5.0の評価基準】
トピック完成度 | 首尾一貫性 | 単語 | 文法 | |
定義 | – addresses the task only partially; the format may be inappropriate in places – expresses a position but the development is not always clear and there may be no conclusions drawn – presents some main ideas but these are limited and not sufficiently developed; there may be irrelevant detail | – presents information with some organisation but there may be a lack of overall progression – makes inadequate, inaccurate or over use of cohesive devices – may be repetitive because of lack of referencing and substitution – may not write in paragraphs, or paragraphing may be inadequate | -uses a limited range of vocabulary, but this is minimally adequate for the task – may make noticeable errors in spelling and/or word formation that may cause some difficulty for the reader | – uses only a limited range of structures attempts complex sentences but these tend to be less accurate than simple sentences – may make frequent grammatical errors and punctuation may be faulty; errors can cause some difficulty for the reader |
日本語訳 | – 課題に部分的にしか答えておらず、形式はところどころ不適切である。立場を明確にしているが、議論の展開は不明瞭な部分あり、結論が導かれていない場合もある。 – 主な考えを提示するが、限られており、あまり十分に展開されていない。 – 関係のない細かい点について述べられている。 | – ある程度体系的に情報を提示しているが、 全体的な議論の展開に欠ける場合がある。 – 指示語や接続詞の使い方が、不適切、不正 確、過剰である。 – 指示語を使ったり、表現を言い換えたりせず、繰り返しが多い。 – パラグラフを使って書いていない。あるい は、パラグラフの書き方が不適切である。 | – 語彙の種類が限られているが、課 題に答えるための最小限の語彙は 使っている。 – 綴りや単語、文の構造に間違いが目立ち、それらが読み手の理解に支障をきたす可能性がある。 | – 従属節の使用もほとんどなく、非常に限られた文法構造しか使えない。 – いくつかの文法構造は正しいが、間違いが多く、句読点の誤用が多々ある。 |
上記から分かるように、構成は覚えて段落を作り、最小限の語彙を使いある程度の段落の発展をしましょう。そうすれば4.5のスコアはクリアできるはずです。
IELTSライティングで4.5を取るための対策と勉強法
まずは、文法のおさらいをし、文を正しく書けることが大事です。採点基準にも書いてある通り、文法の間違いはある程度あっても問題はありません。しかし、コミュニケーションに支障をきたす程(意味が通じない)の文法の間違いはできません。
また、正しく使えなくてもいいですが、when, while, unless, if などの複文を使用を試みることも大事です。そのため、英作演習などを行い、正しい文章を書く練習をしましょう。その後、IELTSのタスク1とタスク2で求められる構成を覚えましょう。どちらも4段落構成、段落の間は一行あけるようにしてください。
Task1 は図表の説明、プロセスマップ、地図問題と大きく3つの種類に分けられ、20分で150文字書くことが求められますが、表現の仕方とテンプレートを覚えてしまい、使い回しましょう。
IELTSタスク1の構成
- 「イントロ」 【問題文の言い換え】
例】The table illustrates the percentage of school children attending four different types of secondary school from 2000 to 2009.
簡単に単語単位で書き換えをしてみましょう。
Show= illustrate/
Graph = diagram/table/chart
Percentage=proportion - 「全体の特徴」 【ぱっと見すぐわかる特徴】
例】Overall, it can be seen that donated food accounted for the majority of the income.
It is clear (evident) that もしくは、Overall / As a wholeで書き始めましょう。 - 「詳細な特徴1」 【数値を入れた細かい特徴】
ここから詳細に移動することを示唆するリンキングワードから始めましょう。
Looking into the detail,
Taking a closer look at the graph, - 「詳細な特徴2」 【数値を入れた細かい特徴】
2つ目のポイントが分かるようなリンキングワードから始めましょう。
Moving to the second graph,
Turning to the rest of the information,
IELTSタスク2の構成
- 「イントロ」
問題文の言い換え+自分の意見
(自分の意見が求められるエッセイでない場合は、このエッセイでは何について言及するかを述べる) - 「ボディー1」
課題に答える理由1 - 「ボディー2」
課題に答える理由2 - 「結論」
問題文の言い換え+ボディー1と2のまとめ
タスク1よりもタスク2の方が点数の配分が高いので、タスク2に比重を置いて書く練習をしましょう。
言い換え表現をある程度抑えておいて、引き出しを作ることも大事です。理由が思い浮かばない場合は、金銭的、時間的、経験的な観点からトピックのメリットとデメリットを考えてみましょう。
250文字を書く必要がありますが、多少文字数が少なくても4.5は取れます。しかし、結論は絶対に書き忘れないようにしましょう。
ライティング力の向上は、まず書くこと。その後、サンプル等を見て自分のエッセイが聞かれていることにしっかりと答えているかどうかを確認しましょう。ライティングのテンプレートは覚えてしまいましょう。また、サンプルを見て吸収できる表現などを見つけたら、覚えるようにしましょう。時間内に終わらなくても、書いていくうちに要領を得て、次第に早く書けるようになります。添削サービスなどを利用するのもよいでしょう。
- 文法の間違いをなくすため、文法の勉強に力を入れる
- 各タスクの構成を理解する
- 実際に書く
- サンプルをみて内容に誤りがないか確かめる・そこから単語等を学ぶ
IELTSスピーキング4.5のレベル
スピーキングは比較的採点基準が甘いとされているセクションですので、点数は取りやすいかと思います。
4.5はライティングと同様、それほど難しくはありません。まずは採点基準を把握してみましょう。
スピーキングの4つの採点基準
• 流暢さと繋ぎ(文と文をうまく繋げているか)
• 単語(トピックに回答するための十分なボキャブラリーがあるかどうか)
• 文法(使っている文法の幅広さと正確さ)
• 発音
この中で重要なのは流暢さですが、4.5に求められる採点基準を見てみましょう。4.0の採点基準と5.0の採点基準の中間に値します。
【スピーキング4.0の採点基準】
流暢さと一貫性 | 語彙力 | 文法 | 発音 | |
定義 | – cannot respond without noticeable pauses and may speak slowly, with frequent repetition and self- correction – links basic sentences but with repetitious use of simple – produces simple speech fluently, but more complex communication causes fluency problems | – is able to talk about familiar topics but can only convey basic meaning on unfamiliar topics and makes frequent errors in word choice – rarely attempts paraphrase | – produces basic sentence forms and some correct simple sentences but subordinate structures are rare – errors are frequent and may lead to misunderstanding | – uses a limited range of pronunciation features – attempts to control features but lapses are frequent – mispronunciations are frequent and cause some difficulty for the listener |
日本語訳 | – 答える前に気になるほどの沈黙が あり、話す速度はゆっくりである。繰り返しや、言い直しが頻繁である。 – 基本的な文をつないで話すが、単純な接続語を繰り返し、一貫性が保たれていない場合がある。 | – よく知ったトピックについて話す ことができるが、よく知らないトピックについては基本的な意味を伝えることしかできず、適切な単語の選択間違いが多い – 言い換えをすることがめったにない。 | – 基本的な文と、単文を話すが、従 属節を使うことはめったにない。 – 誤解につながりかねない間違いが頻繁にみられる。 | – 英語に特徴的なものと認められる 発音もいくつかあるが、全体的な発音をコントロールする力は限られている。 – 誤解につながる誤った発音が頻繁にみられる。 |
【スピーキング5.0の採点基準】
流暢さと一貫性 | 語彙力 | 文法 | 発音 | |
定義 | – usually maintains flow of speech but uses repetition, self correction and/or slow speech to keep going – may over-use certain connectives and discourse markers – produces simple speech fluently, but more complex communication causes fluency problems | – manages to talk about familiar and unfamiliar topics but uses vocabulary with limited flexibility – attempts to use paraphrase but with mixed success | – produces basic sentence forms with reasonable accuracy – uses a limited range of more complex structures, but these usually contain errors and may cause some comprehension problems | – shows all the positive features of Band 4 and some, but not all, of the positive features of Band 6 |
日本語訳 | – 概ね途切れなく話すが、繰り返しや言い直しがあり、また/あるいは、話を続けるためにゆっくり話すことがある。 – ある接続詞や副詞、リンキングワードを、使いすぎる傾向がある。 – 単純なスピーチであれば淀みなく話すが、複雑なスピーチになると流暢さに欠ける。 | – よく知っている事柄と、知らない事柄の両方について何とか話すことができるが、語彙の使い方が限られている。 – 言い換えを試みるが失敗することがある。 | – 単純な文をほぼ正確に組み立てて話すことができる。 – さらに複雑な構造を持った文の使用が限られており、間違いが多く、正確に伝わらないことがある。 | – バンドスコア 4 で要求される基準を全て満たしているが、バンドスコア 6 で要求される基準は満たすことができない。 |
上記の採点基準から分かるように、スピーキングでは短文以外でも従属節を使った表現を取り入れましょう。
従属節を使った文とは
.
そして発音とイントネーションに気を付けて英文をアウトプットする練習をして、正確な発音を覚えれば4.5の壁は超えられます。
IELTSスピーキング4.5を取るための対策と勉強法
上記の採点基準からも分かるように4.5を取るためには、自分の知っている事柄についてはしっかりとアウトプットできる事が大事です。そして、中学レベルの単語と文法が使えるようにすることが前提です。
そして、とにかく喋ることが大事。
答えに回答するだけでなくなるべく、+アルファの情報を自発的に述べるように練習してみましょう。
途中止まってしまっても大丈夫です。しかし、沈黙が長いのはよくないため、フィラー(well, let me think, it is difficult to say)と呼ばれるつなぎ言葉を学んで、沈黙をなくしていきましょう。
• 止まらずに話し続けること (フィラーを活用)
• 答え+アルファ―の情報を伝えること
• 従属節を使った複文がアウトプットできること
• 発音はなるべく正確に
この点に気を付けて練習を行えば4.5の目標を達成することができるでしょう。
しかし、何を答えていいのか分からず、ネタがないと答えられないので、頻出トピックを網羅して
ネタ作りは事前に抑えておくとよいでしょう。
自分のスピーチを録音してみましょう。 録音することで自分の英語が聞きやすいか、スピードはオッケーか、沈黙 安一日15分でもいいので音読の時間を作りましょう。英文を正しく読む練習です。
毎日、日記のように今日の出来事をアウトプットする時間を必ず作りましょう。
- とにかくしゃべる練習をする
- 自分のスピーキングを録音する
- 日常生活で英語を話す時間を少しでも作る
- 頻出課題を網羅する
IELTS4.5のレベル まとめ
一般的に見て、IELTS 4.5は決して高いスコアではありませんが、試験対策は必要ですのでまず文法をおさらいして、演習問題を解きテストに臨みましょう。そうすれば一発でとれるスコアでしょう。
- ライティングは文法やスペルミステイクをなるべくなくしてしっかりとした段落構成で書く練習をしましょう
- リーディングで4.5が必要な時の正答数・・・13〜14問/40問ですので、パッセージ1で正答率を高めましょう
- リスニングで4.5が必要な時の正答数・・・13〜15問/40問ですので難易度が低いセクション1で点数を落とさないようにしましょう
- スピーキングでは、文法はあまり気にせずとにかくしゃべる練習をしましょう。
\一発で4.5を目指す方に正しい知識とコツを教える/