IELTS ライティング 一体どれくらい難しいの !?

IELTSライティングの難易度って?

IELTSのライティングは4つの技能の中で一番採点基準が厳しいと言われており、6.5を取るのも大きな壁となります。
まずは、英語特有のエッセイの構成や書き方を知らないといけません。ネイティブでも7.0-7.5を取るのは難しいと言われています。

英語圏カナダのIELTS ライティングの平均点は6.1です。ちなみに日本の平均は5.5。

第1言語が英語の受験者の平均でも2019年の統計では 6.2となっています。

英語圏でもライティングは教わるものとよく言われます。
アカデミックエッセイのルールやテクニックを知らなければ、適切に書くことが出来ないからです。そして、IELTSのライティングは4つの厳密な採点基準のもと評価されます。 

IELTS ライティングの 4つの採点基準

  1.         Task achievement (課題への適切な回答)
  2.         Coherence and cohesion (一貫性と論理性)
  3.         Vocabulary  (語彙力)
  4.         Grammatical range and accuracy (文法の正しさと複雑さ)

また、下記の公式で公開されているバンドスコア別採点基準をご参照ください。

IELTS 5.0 バンドスコア評価基準

IELTS 6.0 バンドスコア評価基準

上記のように、British Council が提供するライティングの4つの採点の基準がバンドスコア(1.0刻み)ごとに公表されています。https://takeielts.britishcouncil.org/sites/default/files/ielts_task_2_writing_band_descriptors.pdf

IELTSライティングが難しい6つの理由

① 内容も採点基準の1つ

文法の間違えがないことが5.5~6.0にスコアアップをするのには有効です。しかし、タスクレスポンスと言われるお題に対して的確に答えているか、内容に一貫性があるかということは6.0以上を取るのに非常に大事なポイントとなります。質問で聞かれていることをしっかりと理解し、試験官を説得できる論理的な内容のエッセイが書かれているかが評価されます。ですから、ライティングはネイティブでも難しいと言われています。

② 課題がそもそも難しい

IELTSのエッセイのお題は昨今の社会問題などが主に取り上げられます。課題について考えたことがないことも多々あるでしょう。また、日本にはない習慣について取り上げられることもあります。例えば古い家に住みたがる習慣など。
その他、問題自体がややこしく一体何を聞かれているのか?が読めない課題もあるかと思います。まずは現在の社会問題と絡み合わせて考えると意味が明確になる場合もありますので、日々起こっている社会問題に関心を持つことも非常に重要です。

③ 英語のアカデミックエッセイの書き方を熟知していない

  1. IELTSは基本的に英語圏の大学に行っても通用するアカデミックエッセイが書けるかということが基準となっています。例えば、TOEFLではこれから大学に行ってアカデミックエッセイを書くための基礎ができていれば点数が取れるのとは違って、IELTSでは、すでに大学並みにエッセイを書けることが求められるからです。ですので、IELTSのライティングはTOEFLのライティングより断然に難しいと言えます。IELTS ではエッセイ形式
    1.イントロダクション
    2.ボディー1
    3.ボディー2
    4.結論

    の書き方を学び、段落の構成や発展を知っていることが求められます。
  • トピックセンテンスというものをご存知でしょうか。
    トピックセンテンスとは、段落の1番始めの文章のことを言い、日本語でいう結論に当たります。
    英語のエッセイでは言いたいことを先に述べます。明確なトピックセンテンスは段落の重要な部分です。トピックセンテンスの後の文章は、「サポーティブセンテンス」と言われ、トピックセンテンスを支持する内容になっていなければなりません。よくある間違えはトピックセンテンスが段落の一番言いたいことになっていない場合です。その場合、後に続くトピックセンテンスを支えるはずのサポーティブセンテンスもずれてきます。まずは問題に沿ったトピックセンテンスになるように、お題の直接的な答えを示す必要があります。

④ 英語のアカデミックエッセイのルールを知らない

英語でのアカデミックエッセイは、省略形、短縮形は使わないことが原則となっていますので、”don’t”, “GE” などの略称は使いません。
また、エッセイでは自分の意見の断定表現を避けるために、”could”, “might”, “would” や ”some”, “a few” ,”many”などの数量を表す形容詞を使用し全てに当てはまらないことを明確に示す必要があります。
For, And, Nor, But, Or, Yet, So, Because の接続詞から文を始めないこともアカデミックエッセイのルールです。また、アカデミックエッセイでは同じ言葉の繰り返しが好まれない傾向がありますので、必ず単語単位で、もしくは文単位で言い換えをすることが求められます。

言い換え表現の例】Advantages benefits / positive aspects / upsides

⑤ タスク1では、数字を扱うレポート形式の書き方を知らない

IELTSのタスク1は主に数字を扱う統計レポートです。こちらも特殊と言えば特殊です。レポートとは正確に、特徴を事実に基づいて述べることです。エッセイのように修辞的な表現は好まれず、完結かつ分かりやすい表現を重視します。特徴をまとめる(150文字以上)ことが求められるので要約力も必要です。数字やパーセンテージを入れて文章を作る表現の仕方を学ばなければなりません。
また、タスク1は図表の説明以外にも地図問題とプロセスマップがあります。この2つも書き方や表現の仕方が図表の説明とは異なりますので、タイプ別の表現の仕方を覚える必要があります。

⑥ 指定文字数を大幅に超えている

タスク2のエッセイは約250文字で書くことが求められますが、300文字も書く必要性はありません。簡潔で分かりやすいエッセイが好まれれるからです。エッセイを書いていると、ついつい課題から話しがそれてしまいがちですが、250文字で書くにはトピックずれしないように注意が必要です。高得点を取るエッセイは250文字から280文字の間で、4つの段落構成のバランスが良く、1つの主題をうまく発展させています。そして明確かつ分かりやすい内容となっているかが条件とされています。

タスク1は150文字のリポート形式であり、すべての特徴を述べていると、課題によりますが文字数が多くなります。指定文字数が決められているのは、それぐらいの長さで書いてほしいという意図がありますので、文字数が多すぎる、少なすぎるというのは減点を招く結果となります。

まとめ

IELTSのライティングの採点基準は4つ、0-9までの評価で採点されます。採点基準は一般公開されており、確立した評価基準のもと点数をつけるため、日本人にとっては一番の難関ともいわれるセクションです。しかし、採点が難しいからと言って日本人の方が7.0を取るのは決して不可能ではありません。

上述した難しい理由①-⑥を知り、目標スコアアップに向けて対策を取りましょう。
IELTSのライティングの日本人の平均は5.3、ここから6.5にスコアアップされた方は多数いらっしゃいます。

当校のライティング対策は添削形式で、書くことを習慣づけ、書き方を覚え、表現力を身に着けることで目標スコアへと導きます。

IELTSライティングをどうしても伸ばしたい方へ

Metropolitan Academy of English

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