IELTSのスピーキングでのスコアアップのポイントをここではお話していきます。コツと注意点1についてまずはじめに参照したい場合は下記のリンクを参照してください。
【IELTSスピーキングの対策】コツと注意点2
別ページでお話した【IELTSスピーキングの対策】コツと注意点1は以下の通りです。
1-1. フィラーを使う
1-2. 日本語のアクセントの有無は気にせず、正しい発音を覚える
1-3. 和製英語に注意しよう
1-4. 一貫性のある答えにするには理由を必ず言う
1-5. 分からない場合は「分からない」とはっきり言う
1-6. 問題の意味が分からなければ必ず聞き返す
1-8. 回答を暗記しない
その続きとして。スピーキング対策の注意点とコツについてお話します。
コツと注意点2
2-1. ボディーランゲージを有効に使う
IELTS スピーキングの採点基準は以下の4点です。
①「流暢さ」
②「語彙力」
③「文法の正しさ」
④「発音」
採点基準にはボディーランゲージを使うことについて言及されてはいません。
しかしボディーランゲージを使うとさまざまなメリットがあります。
【メリット】
●ボディーランゲージを使うことで、円滑なコミュニケーションを図ろうとする熱意や態度を伝えることができます。
●リラックスして会話ができ、言葉だけでは表しきれないことを伝える助けとなります。
●ボディーランゲージを身に付けることで緊張した時に出る悪い癖(ペン回しや貧乏ゆすりなど)を抑えることにもなります。
逆にボディーランゲージを使わないと意識して話してみてください。制限されているようで窮屈な感じがして話しづらくなるでしょう。
自然と体がコミュニケーションを取ろうとしている合図でもあるので有効に活用してください。
✅ボディーランゲージもコミュニケーションの重要な要素の一つです。特に重要なのは、「アイコンタクト」です。
フェイシャルエクスプレッション(顔の表情)もポジティブな印象を与える重要な要素です。
まず、笑顔をみせるように心がけましょう。笑うことで緊張がほぐれます。
実は、パート1の段階で笑顔を見せる機会って意外とあるんです。自分のことを聞かれている質問が多いからです。例えば、自分の趣味を聞かれた時に笑顔をみせることができますね。
対面した試験官があなたのスピーキングの採点を試験が終わった直後に出します。
この点数が最終的なスコアになることがほとんどです。他の採点者の介入はほぼありません。
試験官も人間です。
採点基準ではないにせよ、ポジティブな印象はポジティブなスコアにつながります。
2-2. 文法は気にせずとにかくしゃべる
IELTSのスピーキングでは、とにかく与えられた時間にたくさんしゃべることが高得点をとる秘訣だと言われています。
特にパート2ではこのことがとても大事です。文法の正しさももちろん採点基準ですが、流暢さを大事にする方がスコアが高くなります。というのも、スピーキングは元を正せば、口語でのコミュニケーション能力をはかるものだからです。
コミュニケーションの妨げになるものでなければ、多少の文法上の間違いは多めに見てくれます。
また、文法の正しさを気にし出すと、「しゃべれない」「すごくゆっくりになってしまう」というマイナスの要因になりがちです。
しかし、 「間違えてもいい!」と思ってください。「文法的に正しく話さないといけない」という考えをきっぱり捨てること。その方がプレッシャーがなくなり、リラックスして話せます。
日頃の練習では、
トピック別に「この話題がきたら、このことを話そう」という考えを頭に入れておくこと。
これは暗記とは違います。好きな歌は?と聞かれたら、例えば「ビートルズのこれ」と頭にあるように、この話題にはこれ!とすぐに出てくるようにしておくことです。
文を暗記するのではないので、気を付けてくださいね。暗記は暗記したものを思い出そうとする時点で忘れてしまうと沈黙につながります。応用が利きません。いつも練習する時には大体いうことを決めておいて、その都度表現の仕方を変えるなどして暗記を防ぎましょう。
スピーキングは対策が万全であればあるほど、自信につながります。
聞かれる内容やトピックは多岐にわたりますが、ある程度の課題をカバーしておくとよいでしょう。
2-3. 印象を上げる努力をしよう
IELTSスピーキングのパート1では特に、試験官に自分について良い印象を持ってもらうことは重要です。
服装は?視線は大丈夫?話すスピードは? 第一印象は採点基準にはないにせよ、ポジティブな会話を営むにはとても大事な要素にはなるでしょう。
だからといって、スーツを着る必要性は全くありません。ライティングやリーディングの試験もあるので快適な服装であることも忘れないでください。カジュアルな服装で臨みましょう。
プロフェッショナルでインテリジェンスな雰囲気を出すものもいいでしょう。
また、先の項目でもお伝えしましたが、
●しっかりと試験官を見ること(アイコンタクト)が大事です。相手の目を見て話すことはマナーの基本です。
●話すスピードはゆっくり、はっきり話すことが大事。どんなに緊張していても、自信があるように聞こえます。小さい声の人は気を付けてください。適度な音量が必要です。
●スピーキングのコツと注意点1でもご説明しましたが、機械的な話し方を「mechanical」(メカニカル)と言います。メカニカルな棒読みスピーキングにならないように自然なスピードと音量を心がけてください。
2-4. IELTSスピーキング パート1で使う単語とパート2と3で使う表現、単語を使い分ける
パート1~パート3で聞かれる内容は変化します。当然使用する表現も変わります。
例えばパート1では自分のことについて聞かれることが多いので、口語的な表現を使用して構いません。
そのことで流暢さをアピールできます。特に phrasal verbs(句動詞)もしくはイディオムを活用することをお勧めします。句動詞は口語的表現の代表ですので(文語では使わない)、たくさん取り入れることで自然で流暢に話す印象を格段にアップさせることができます。
句動詞の例
句動詞(Phrasal verbs) | 意味 |
get along with | 仲良くする |
look up to | 尊敬する |
put up with | 耐える |
look after | 世話をする |
put on | 身に着ける |
call off | 中止する |
look forward to | 期待する・楽しみに待つ |
make up | 仲直りする |
友達のことを聞かれた時に、
“We get along with each other and have been very close since.”
などのイディオムを活用してみましょう。
逆に phrasal verb を使用しないと、堅苦しい文語的な表現になってしまって、話し言葉としては不自然に聞こえることがあります。
例えば、
My family is composed of 5 people.
“be composed of ” は、このような日常会話ではちょっと堅苦しい表現です。良かれと思って使った表現が逆効果になってしまいます。
これを口語的に “I have 5 family memebers” に変えれば、口語的で自然になりますね。
パート1から語彙力を披露しようとしなくても大丈夫。自分の語彙をアピールできるパートは、パート2か3と覚えておきましょう。
なぜかというと、パート2はスピーチ形式です。一般的にスピーチでは少し硬い表現が使われます。しかし、専門的な話題について聞かれたりしないので、それほどアカデミック用語を活用することができません。良い言葉を時々使用すると良いでしょう。
使えそうで使えない表現ですが、ポツポツと入れることで自然で、かつ試験官を印象付ける表現となります。
(表現例)
for a extended period of time (かなり長い期間の間)
on the outskirts of downtown (郊外)
パート3が最もアカデミック用語を駆使することができるパートでしょう。
というのも試験官とディスカッションをしながら、パート2で言及したテーマについて掘り下げて話すパートだからです。質問が高度になりますから、細かい例や説明を付けて自分の意見をバックアップすることが求められます。このことからアカデミック用語が使いやすい場面と言えるでしょう。
例えば 「arts」 のテーマの場合に、
”What kind of art do you enjoy?”
と聞かれた時、シンプルな質問かと思いきや、アートのジャンルを聞かれているので
テーマ別の用語を活用することができます。
“I like painting the most , but I enjoy every form of fine art (visual arts), such as sculpture and wood curving.”
ペインティングの種類も言えるところです。
“I really enjoy landscape oil painting, because they are realistic and make me feel as if I were part of the scene.” など
ここでもライティングと同様トピック別単語が活用できます。
パート1では口語的砕けた表現を使い(phrasal verb の活用)、パート2はスピーチですのでケースバイケースでアカデミック用語を時々使用して、最後のパート3でトピック別アカデミックな語彙をなるべく取り入れるようにしましょう。
【IELTSスピーキング対策】スコアアップするコツと注意点1&2 まとめ
IELTS スピーキングとは対面形式で行われ、4つの採点基準で評価されますが、文法のミステイク等に気を取られず、とにかくしゃべることがスコアアップのカギとなります。その他、スピーキングのにおける注意点を抑えて、アウトプットの練習をしましょう。
IELTSのスピーキングはとにかく練習が必要です。
課題をこなし、万全の準備ができていれば恐れることはありません。
その姿勢が自信につながり、自然に試験官と会話をすることができるようになるでしょう。
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