【新形式対応】TOEFLのリスニングは大学の講義や会話で成り立っています。リスニングは北米のナチュラススピード
で録音されているのでリスニング力、および語彙力が決め手となるセクションです。ここではリスイングの対策で役に立つポイントをご紹介します。
【新形式】TOEFLリスニング概要
TOEFLリスニングは、様々な分野の教養科目に関する講義、そして教授と学生、学生同士などの間で行われる会話を聞き設問に答える流れです。問題数はそれぞれ「講義」が3題、「会話」は2題出題されます。全体の時間は36分です。
問題数 | 設問数 | 時間 | 内容 | |
講義 | 3題 | 各6問 | 約3-5分 | 幅広い分野の教養科目 |
会話 | 2題 | 各5問 | 約3分 | 教授と学生、学生同士などの会話 |
大学生活に関する内容になり、語数も約500~800語とアカデミックな内容になるためTOEICや英検などの他の試験に比べて難易度も高くなります。芸術、科学、天文学といった専門分野も数多く出題されるので、語彙力を高める必要があります。
また、TOEFLスピーキングでも統合問題のパートでは、リスニング問題が加わるためリスニング力は必要不可欠といえるでしょう。
対策1:北米のナチュラルスピードに慣れる
先術の通り、TOEFLのリスニングでは北米のアクセントで会話、講義の録音が流れます。英語の話言葉に慣れるのには定期的に英語の映画を見たり音楽を聴いたりして、日頃から耳を英語になれさせることが大切です。またTOEFLでは会話のトーンにも気を付けましょう。トーンの違いから教授が何を言わんとしているのか、を推測しないといけない問題もあります。
TOEFLリスニングはアカデミックな内容になるため、語彙力を増やすことは必要不可欠です。だからといって、単語を知っていてもどう発音されるのかを知らないようでは、いざ試験で音声が流れた時に何について話しているのか理解できません。したがって、アウトプットを取り入れとにかく練習を重ねる事が重要です。本番の試験に近い問題集を利用し、問題形式に慣れることも効果的な対策です。そして、TOEFLを受験する際にも予め問題形式を把握しているため、慌てることはないでしょう。
TOEFLを受けたことがない方は、TOEFLのリスニングのスピードがどのようなものかを当校のレベルチェックテストを受けて把握しましょう。また、現時点で大体どれぐらいの点数が取れるのか知っておくとよいでしょう。
対策2:質問タイプを知っておく
質問タイプを知っておくことで音声を聞いた後、内容を忘れない内にすぐ質問に取り掛かることができます。また設問はリスニングを聞く前に知ることはできません。リスニングを聞いた後に設問に答えるタイプですので聞かれるであろうポイントを抑えることでノートティ―キングが効率的に行えます。
▼multiple choice(選択問題)
4つの選択肢の中から正しいものを一つまたは一つ以上選ぶ問題タイプです。TOEFLリスニングでは最も多い質問形式になります。その中で、必ず ①メインアイディアは必ず聞かれます。その他
②推測問題(話し手の意図や目的を推測する問題)
③詳細問題 (メインアイディアにつながる詳細が聞かれる問題)
④Attitude 問題(話し手がどのような意見・意図を示しているのかを判断する問題)
⑤Function 問題 (話し手の意図や目的が問われる問題)
⑥Organization問題(講義の構成についての問題)
⑦Connecting Content 問題 ( 情報展開を整理することが求められる問題)
に分かれます。
<問題例①> ➡メインアイディアを聞く問題
Which is the main topic of the lecture?
A. The range of developmental disorders that future teachers should be aware of
B. The varied ways in which Sensory Processing Disorder presents itself
C. The cures for Sensory Processing Disorder
D. How to teach students who are interested in education and children
<問題例②>➡推測問題と言われ、話し手の意図や目的を推測する問題
What does the professor imply about the experience of mimicking the migration of the zooplankton
A. The tides of a large body of water like an ocean certainly impact the migration of the zooplankton
B. It was difficult to see any movement created by the organisms in the tank, and therefore it is assumed that there would be little movement created in an ocean by similar organisms
C. If eddies formed in a small tank with a much smaller number of organisms, then it is highly likely that the same would be true in an ocean with billions of organisms.
D. There is not much validity about the experiment conducted in the lab so the results are flawed.
<問題例③> ➡詳細問題と言われ、メインアイディアの詳細が問われる問題
Why did the student go to see the librarian?
A. In order to sign up for a seminar about using electronic sources for research
B. To inform her that a journal is missing from the reference area
C. To inquire about how to check out journal articles
D. To get help looking for resources for a class paper.
<問題例④> ➡話し手がどのような意見・意図を示しているのかを判断する問題
What can be inferred from paragraph below about the development of sophisticated culture in the history of ancient peoples?
A. It was only possible in areas with distinct seasons.
B. It began in the lower classes and percolated up to the higher classes.
C. It depends on stability in food resources.
D. It is delayed when people spend too much time on leisure activities.
<問題例⑤> ➡話し手の意図や目的が問われる問題
Why does the professor mention that coral reefs support more than 4,000 species of fish?
A. To find out what students know about tropical fish
B. To contrast two types of ocean environments
C. To imply that there may be species in the Southern Ocean that have not been discovered yet
D. To imply that there may be fossil evidence of coral reefs in the Southern Ocean.
<問題例⑥> ➡講義の構成についての問題
How does the professor organize his lecture on blue jeans?
A. In a sequence to explain the various methods of producing this faded and worn look of jeans
B. Through introducing an abstract category like the idea of stone-washing to a specific example of how this is done
C. By creating a question and answer format to involve the students in the topic of blue jeans
D. With explaining the development of different kinds of pants and their impact on the popularity of blue jeans today
<問題例⑦> ➡情報展開を整理することが求められる問題
Which of the following sentences describe stages in the grieving process?
A. A widow develops an allergic reaction to a drug.
B. There is a period of numbness and shock after a death.
C. Someone yearns for a lose friend who has died.
D. A psychologist invents a model for dealing with loss.
E. A survivor feels exhausted, depressed, or disorganized.
▼表問題
流れる音声を聞いて正しい空欄ボックスにチェック✓を入れる質問形式です。
<問題例>
Indicate whether each example below indicates a peasant’s right or obligation. Put a checkmark in the correct box.
Right | Obligation | |
a. Working the lord’s fields | ||
b. Grazing animals on common land | ||
c. Representation in court |
▼並び替え問題
選択肢を並び替える問題です。一連の出来事や、プロセスの各段階などについて、正しい順序で並べます。
複数の選択肢を、時系列に沿って並び替えなくてはいけません。ドラック&ドロップで並べ替える問題です。
<問題例>
The professor discusses the process of basal slip. Put the steps in the correct order.
Answer Choices
A. Friction the glacier and bedrock is reduced.
B. A liquid layer forms at the base of the glacier.
C. The glacier begins to slide.
D. Pressure is increased on the ice.
対策3:メモを取る練習をする
どの問題も約3分~5分に渡る講義、会話になるので聞いた情報を全て頭の中で暗記するのは難しいでしょう。当然のことながら、音声は1回しか流れないので問題を聞き返す事はできません。
しかし、TOEFLリスニングでは音声を聞きながらメモを取ることができます。話すスピードが速いためメモを全部取ることは不可能であるため、どの情報が重要で、どの情報は無視していいのかを見分ける必要があります。
一方で、メモを取ることに集中しすぎると、必死になって単語を書き留めようとするあまり、肝心な内容が理解できず何について話しているのか意味がわからなくなります。
メモをより効果的に活用するには上手くメモを取る練習をしましょう。
文章を長々と書くのではなくキーワードを抽出して箇条書きに書く、記号やアルファベット、漢字を上手く組み合わせてメモを取るのも効果的な対策といえるでしょう。
また、読み返した時に適度なスペースがあると分かりやすいです。
▼メモ対策例
記号 | 意味 |
&、+ | and |
>、< | 等号、不等号 (~より大きい・小さい、良い・悪い) |
@ | at |
= | is・are、AとBが等しい時など |
〇、✕ | 良い・悪い、正解・不正解 |
→、← | ~になる、方向を示すtoなど |
↑、↓ | 増減、高低、良しあし |
! | 重要 |
? | question, maybe, unsure |
# | number |
b/c | because |
ex. | example |
b4 | before |
w/ | with |
対策4:シグナルワードに注意する
シグナルワードとは、“However”, ”on the other hand”など話の展開や方向性を示す手がかりとなる繋ぎ言葉です。このシグナルワードの後に続く会話は、設問に直接関係する場合があるため、TOEFLリスニングで流れる講義・会話では、シグナルワードが聞こえてきたら特に注意して聞く必要があります。
会話で使われるシンプルな“Okay”,”Now”, ”Well”, “So”といった単語も、話の重要なポイントを示す箇所で使われるため、聞き逃すことのないようにしましょう。
▼タイプ別シグナルワード
原因 | because, since, for this reason, because of this |
結果 | as a result, so, thus, therefore, consequently |
例 | for example, for instance, such as |
比較 | in contrast, than, likewise, similarly |
対称 | on the other hand, however, but, by contrast |
付加 | furthermore, moreover, besides, also, plus |
換言 | in other words, that is |
結論 | in conclusion, in summary |
まとめ
新形式】TOEFLリスニングは、アカデミックな内容に加え問題数も多く難易度も比較的高いのでしっかりとした対策は必要です。リスニングスキルを向上させるだけでなく、効率よくメモを取る練習や重要な部分を聞き分ける練習も同時に行うとよいでしょう。
リスニング力を鍛える