IELTSリスニング|問題形式の把握とその対策

IELTSリスニングの対策を行うにあたり、どのような形式で出題されるのかを知ることは非常に重要です。

この記事では、リスニング試験の概要に加え、対策方法についても紹介していきます。

目次

IELTSリスニングの概要

IELTSのリスニングは、全部で4つのセクションで構成され、アカデミック、ジェネラルとも内容は共通です。

IELTSリスニングでは、1セクションあたり10問で、合計40問が出題され、時間は約30分です。

ペーパー試験では、解答を書き込む時間として、さらに10分が与えられますが、コンピューター試験では、2分しか与えられません

音声は1度だけ流れ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド英語が主なアクセントになります。

アクセントは、アメリカ、カナダなど、様々な英語圏の国での発音が含まれます。

各セクションの概要

各セクションごとの難易度は、セクション1が最も易しく、セクション4に向けて難しくなっていきます。

それぞれのセクションで読み上げられる音声の内容は、次の通りです。

  • セクション1:日常的な会話形式
  • セクション2:スピーチもしくはプレゼンなどのモノローグ
  • セクション3:教育関係についての対談等の会話形式
  • セクション4:講義などの学問に関するトピックについてのモノローグ

スコア換算

IELTSリスニングのスコアは、40問のうち、何問を正解したかによって算出されます。

スコア換算表を参考にして、スコアを判定しましょう。アカデミック、ジェネラルで共通です。

スクロールできます
バンドスコア9.08.58.07.57.06.56.05.55.04.54.0
スコア/4039-4037-3835-3632-3430-3126-2923-2518-2216-1713-1510-12
IELTSリスニングスコア換算表

問題形式

IELTSリスニングの問題形式は、大きく次の6種類あります。

問題形式を把握することで、問題文を読まなくても質問の内容がわかり、時間のロスにつながります

  • 選択問題:基本的に三択問題が多い
  • 空欄穴埋め問題:選択肢から選ぶ
  • 空欄穴埋め問題・表完成問題:適切な語句を記入
  • マッチング問題:選択肢から選ぶ
  • 質問応答:質問に対しての答えを選択肢から選ぶ
  • 地図問題:地図上の場所を答える

解答のコツ

問題文を先読みし、ある程度の内容を把握することで解答が予測しやすくなるため、速読テクニックが重要です。

また、記述が必要な穴埋め問題などでは、スペルミスに気を付け、ケアレスミスをなくしていきましょう。

各セクション場面問題形式注意点
セクション1日常会話
電話での問い合わせなどの会話
穴埋め問題“Write one word and a number for each answer”
指示されることが多い
文法上、入る語句の品詞が予測できる
スペルミスに気を付ける
セクション21人のスピーカーによる日常的なスピーチ
ミュージアムのイベント紹介など
選択問題
マッチング問題
地図問題
タイトルから話の内容を推測する
ガイダンスの時に先読みが必要
セクション3アカデミックな内容の会話
グループ課題について数人で話し合うなど
選択問題
マッチング問題
質問応答
問題文と解答のキーワードを先読みする
セクション41人のスピーカーによるアカデミックな内容のトピック
生物のレクチャーなど
穴埋め問題入る語句の品詞を予測する
スペルミスに気を付ける

リスニングのポイント

IELTSのリスニングでは、次のような注意点があります。しっかりと対策を行っていきましょう。

  • 音声を聞きながら問題を読む必要があるため、読解力を身に着ける
  • 先読みテクニックを使い、音声が流れる前に、なるべく多くの情報を集める
  • スペルが問われる問題があるため、スペルミスに要注意
  • 単数形か複数形は、文法的に判断する(抽象名詞では、どちらも正解の場合もある)
  • 固有名詞は大文字から書き始める(ケース・センシティブ)
  • 聞きながら解答する形式なので、メモを取る必要はない
  • ガイダンスが流れている間に、問題文と選択肢を先読みする
  • タイトルや問題文の先読みによって、大体の内容を推測する
  • ブリティッシュアクセントや表現に慣れる(”00″を「ダブルオー」と発音するなど)
  • 最後に解答を書き写す時間が10分あるので、解答は問題用紙に書き込む

問題形式別の対策

ここでは、問題形式別の例題と解答を紹介していきます。

各セクションの出題形式に慣れ、スムーズに解答できるように対策を行いましょう。

セクション1ー穴埋め問題(表完成問題)

セクション1の問題形式は、ほとんどの場合が穴埋め問題(表完成問題)です。

他のセクションと比較して、最も難易度が低いセクションなので、ここで点数を落とさないようにしましょう。

穴埋め問題は、必ず前後の単語に注意して解答を予測しましょう。品詞としては、名詞が入る確率が圧倒的に高いです。

例題

この例題では、問題1~3の音声が流れます。

Section 1:Questions 1-10
Complete the form below. Write One words or a number.

Cookery classesFocusOther information
Example
The food Studio
How to (1)………….and cook with
seasonal products.
・Small classes
・Also offers
(2)…….. classes
・Clients who return get a
(3)………….discount
Bond’s cookery schoolFood that is (4)…………..・Includes recipes to strengthen
your (5)…………….
・They have a free (6)………….. Every
Thursday
The (7)………..Center Mainly……………food ・Located near the
(9)……………..
・A special course in skills with a
(10)……………………is sometimes available
Cambridge IELTS問題集から抜粋

解答

1:how to (1)_____ and cook with seasonal products

choose

スクリプト

they also show you how to choose them

問題1は「Focus」列の内容なので、何にフォーカスしたクラスなのかを注意して聞きましょう。

また、「How to」の後ろに空欄があるので、解答には動詞が入ると予想できます。

音声では、問題文にある「and」より後半の内容が読まれ、その後に空欄の内容について読まれています。

2:also offer (2)_____ classes 

private

スクリプト

W: “Could I get a private lesson there?”
M: “I think so. Let me check. Yes, they do offer those.”

「other information」列では、クラスの内容が箇条書きでまとめられています。

「small」という単語が聞こえたら、説明が切り替わったサインです。集中して聞きましょう。

3:Clients who return get a  (3)_____ discount

20%(20percent)

スクリプト

they offer a discount of 20%

問題3は、問題2の内容に続いてすぐに読まれます。気を休めず聞き取る準備をしましょう。

  • “Write One words or a number”とあるので、”twenty percent” と書かないように注意しましょう。

空欄の後に「and」が続く問題では、音声で先に後続の内容を読み上げるケースの出題頻度が高いです。

穴埋め問題の対策

穴埋め問題では、次のポイントに注視しながら解答しましょう。

  • 表題を確認して、音声で流れるテーマを推測する
  • “One word or Number”と指示がある場合は、1単語か、数字+1単語を使用する
  • ガイダンスが流れ始めても、気にせず問題文を読み、解答を大まかに予測する
  • 問題文の単語がそのまま使われず、言い換えられて読まれるケースが多いので注意する

設問が続いている場合は、次から次へ連続して解答が流れるので、気を休めず集中して聞きましょう

設問が離れている場合は、解答を移る準備時間が与えられていると考えましょう。

セクション2ー選択問題

セクション2では、選択問題の出題が多い傾向があり、選択肢の形式は以下の2種類です。

  • 3択問題(択一式)
  • 5択問題(複数選択式)

さらに、問題の形式が2つに分かれます。

  • 問題文の質問に答える形式
  • 問題文に続く文を選択し、文を完成させる形式

選択問題では、必ず問題文と選択肢の内容をあらかじめ読んでおきましょう

例題

Traffic Changes in Granford

11. Why are changes needed to traffic systems in Granford?

A    The number of traffic accidents has risen.
B    The amount of traffic on the roads has increased.
C    The types of vehicles on the roads have changed. 

12. In a survey, local residents particularly complained about
A    dangerous driving by parents. 
B    pollution from trucks and lorries.
C    inconvenience from parked cars.  

13. According to the speaker, one problem with the new regulations will be
A    raising money to pay for them.
B    finding a way to make people follow them.
C    getting the support of the police.

解答

11. Why are changes needed to traffic systems in Granford?

選択肢B

スクリプト

It’s been especially noticeable with the increase in heavy traffic

選択肢のキーワードを比較すると、次のような違いがあります。

A. The number of traffic accidents:交通事故
B. The amount of traffic:交通量
C. The types of vehicles:車の種類 

選択肢にある”The amount of traffic”が、音声では”increase of heavy traffic”に言い換えられています。

12. In a survey, local residents particularly complained about

選択肢C

スクリプト

people are very concerned about lack of visibility of some roads due to the cars parked the side of the roads.

選択肢のキーワードは、それぞれ次のようになっています。

A. dangerous driving:危険運転
B. pollution:環境汚染
C. inconvenience:迷惑

その他、スピーカーは次のように言っています。

スクリプト

We’ve expected complaints about the congestion near the school when parents are dropping off their children or picking them up, but this wasn’t top of the list.

,nor were noise and fumes from truck and lorries.

この文章から、騒音や選択肢Bの環境汚染は当てはまりません。

選択肢Cの”Dangerous driving”については、音声では言及されていませんので注意しましょう。

13. According to the speaker, one problem with the new regulations will be

選択肢B

スクリプト

But, of course, it’s no good  introducing new regulations if we don‘t have a way of making sure that everyone obeys them, and that’s an area we’re still working on xxxx.

選択肢のキーワードは、それぞれ次のようになっています。

A. Raising money to pay:支払い資金の調達
B. Way to make people follow:人々を従わせる方法
C. Getting police support:警察の支援を得る

“…we are still working with the help of representatives from the police force.”と続きますが、ひっかけ問題です。

選択肢Cを選ばないように気を付けましょう。

パート2では、「聞こえたから」という理由で選択肢を選ぶと、不正解になる可能性があります。

ほとんどの場合は、音声ですべての選択肢について説明されます。

セクション2の選択問題では、選択肢の内容を理解して、消去法で選んでいきましょう。

IELTSではひっかけ問題が非常に多いので、リスニングでは、惑わされないよう注意深く聞き、内容を理解しましょう。

選択問題対策

選択問題では、次のポイントに注視しながら解答しましょう。

  • タイトルを確認し、概要をつかむ
  • 問題文および、選択肢のキーワードの違いを把握する。
  • ガイダンスが流れ始めても、気にせず問題文を読み続ける
  • 設問を読む時間が30~45秒ほどあるので、問題文を先読みする
  • 問題文を読み切れないまま音声が始まっても、リスニングに集中する
  • 目を通せなかった問題は、前の問題を解答した後、すぐに目を通す
  • 問題文の単語がそのまま使われず、言い換えられて読まれるケースが多いので注意する

セクション3ー選択問題

セクション3の前半部分では、選択問題が比較的出題されやすい傾向があります。

セクション2と比べると、問題文が長くなり、問題数も多くなるため、素早く英文を処理する必要があります。

また、セクション3の後半は最も難易度が高いと言われており、言い換え表現が非常に高度で、語彙力を要します

解答のポイント

問題文の先読みをすることで解答がスムーズに行えます。

すべての問題に目を通すことは難しいので、可能な限り読み、音声が流れたら集中して聞きましょう

先読みできなかった問題は、前の問題の解答後、すぐに目を通すようにしましょう。

例題1

セクション3の選択問題の内、三択問題の例題です。

Planning a presentation on nanotechnology 

21. Russ says that his difficulty in planning the presentation is due to 

A    his lack of knowledge about the topic.
B    his uncertainty about what he should try to achieve. 
C    the short time that he has for preparation.

22. Russ and his tutor agree that his approach in the presentation will be 
A    to concentrate on how nanotechnology is used in one field.
B    to follow the chronological development of nanotechnology. 
C    to show the range of applications of nanotechnology

23. In connection with slides, the tutor advises Russ to
A    talk about things that he can find slides to illustrate. 
B    look for slides to illustrate the points he makes.
C    consider omitting slides altogether.

解答1

この問題は、問題文に続く文を完成させる出題形式です。

この形式では、特に「主語が何になっているか」に注目して解答しましょう。時制にも注意が必要です。

「誰がその事に同意しているのか」「誰がそのように思っているのか」など、主語によって解答も変わっていきます。

21. Russ says that his difficulty in planning the presentation is due to 

選択肢B

この問題では、”Russ”が主語となり、プレゼンの計画が難しい理由について問われています。

“due to”が使われている場合、後ろには理由が続きます。

選択肢から、理由となるキーワードを抽出します。

A. lack of knowledge:知識不足
B. His uncertainty:不確実さ
C. Short Preparation time:準備期間の短さ

この問題では、消去法を活用して、選択肢を絞っていきましょう。

スクリプト

… and I am really struggling. I chose the topic because I didn’t know much about it and wanted to learn more, but now I’ve read so much about it

この内容から、選択肢Aは不正解です。

スクリプト

I could talk for much longer than the twenty minutes I’ve been allocated

この部分から、選択肢Cも不正解となります。

スクリプト

Should I assume the other students don’t know much , and give them a kind of general introduction, or should I try and make them share my fascination with a particular aspect?

この部分で、”tutor”に「どのようにプレゼンを進めていくか不確かだ」と質問していると考えられるので、答えは選択肢Bです。

22. Russ and his tutor agree that his approach in the presentation will be 

選択肢A

この問題では、”Russ”と”tutor”の2人が主語になり、双方が同意したことに対して問われています。

“Russ”のプレゼンに対して2人が同意したことを、選択肢から抜き出します。

A. concentrate on … in one field:1つの分野に集中する
B. follow the chronological:時系列に沿って発展させる
C. show the range of applications:応用範囲を示す

“tutor”は、選択肢A, B, Cに対して、それぞれアドバイスしていますので、注意しましょう。

スクリプト

tutor:another way would be to focus on its impact in one particular area, say medicine, or space exploration.

Russ:That would make it easier to focus. Perhaps I should do that.

tutor:I think that would be good idea.

上記のような会話があるため、2人が同意した内容は選択肢Aになります。

23. In connection with slides, the tutor advises Russ to

選択肢C

この問題では、主語は”tutor”です。”Russ”アドバイスした内容について問われています。

選択肢Aと選択肢Bの意味がややこしく、ひっかけ問題になっているため、違いをしっかりと理解しましょう。

A talk about things that he can find slides to illustrate.:スライドで説明できる事について話す
B look for slides to illustrate the points he makes.:指摘したいポイントを説明できるスライドを探す
C consider omitting slides altogether.:スライドをまったく用意しないか

スクリプト

tutor:While it can be good to include slides, you could end up spending too long looking for suitable ones. You might find it better to leave them out.(省くという意味)

Russ:I see.

上記の会話があるため、選択肢Cが正解となります。

例題2

セクション3の選択問題の内、多肢選択問題の例題です。5択問題で、解答を2つ選びます。

音声で、全ての選択肢ついて述べることが多いため、問題文のキーワードに気を付け、意味を把握しましょう。

Questions 21-22

Which TWO benefits of city bike-sharing schemes do the students agree are the most important? 

A        reducing noise pollution
B        reducing traffic congestion
C        improving air quality 
D        encouraging health and fitness
E        making cycling affordable

解答2

Questions 21-22

選択肢B, C

まずは、問題文と選択肢の内容をしっかりと理解しましょう。

問題文から、「2人の学生が同意している利点」を選択する必要があり、片方しか同意がなければ不正解です。

選択肢のキーワードは次の通りです。

A        騒音を減らすこと
B        交通渋滞を減らすこと
C        大気質の改善
D        健康と運動の促進
E        安く自転車を借りれるようにすること

2人の会話から、正しい選択肢を選んでいきましょう。

スクリプト

Amy:I suppose so, but if it means more people in general are cycling rather than driving, then because they are increasing the amount of physical activity they do, it’s good for their health.  

“Amy”は運動量を増やすことを利点と述べていますが、”Jake”が否定しているため、選択肢Dは不正解です。

スクリプト

Jake: OK. But isn’t that of less importance? I mean, doesn’t the impact of reduced emissions on air pollution have a more significant effect on people’s health?

大気汚染の削減を利点としており、Amyも”certainly”と同意していますので、選択肢Cは正解です。

スクリプト

Amy:  Certainly, in some cities bike-sharing has made a big contribution to that. And also helped to cut the number of cars on the road significantly. 

Jake: which is the main point

車の交通量を劇的に減らすことになったとAmyが発言し、Jakeが同意しているので選択肢Bも正解です。

例題3

セクション3の選択問題の内、マッチング問題です。問題文の項目に一致する選択肢を選びます。

まずは、選択肢を必ず先読みし、それぞれの違いについて把握しておきましょう。

Questions 25-30
What is the speakers opinion of the bike-sharing schemes in each of the following cities?
Choose SIX answers from the box and write the correct letter, A-G, next to Questions 25-30.

Opinion of bike-sharing scheme


A They agree it has been disappointing.
B They think it should be cheaper.
C They are surprised it has been so successful.
D They agree that more investment is required.
E They think the system has been well designed.
F They disagree about the reasons for its success.
G They think it has expanded too quickly.

Cities

25   Amsterdam 
26   Dublin
27   London   

解答3

25   Amsterdam 

項目C:They are surprised it has been so successful.

アムステルダムのバイクシェアリング計画ついて、当てはまるものを選びます。

スクリプト

Man:I suppose we should start with Amsterdam as this was one of the first cities to have a bike-sharing scheme. 

Woman:Yes, There was already a strong culture of cycling here. In a way it is strange that there was such a demand for bike-sharing because you would have thought most people would have used their own bikes. 

女性が、自分のないくを使うのではなく、バイクシェアリングの需要が高いことを不思議に思っています。

解答は項目Cになります。”strange”が”surprise”に言い換えられていることに気を付けましょう。

26   Dublin

項目F:They disagree about the reasons for its success.

ダブリンの都市のバイクシェアリングについて、成功した理由を2人で討論しています。

スクリプト

Man:Dublin is an interesting example of a success story. 

Woman:It must be because the public transport system is quite limited. 

Man:Not really, there is no underground, but there are trams and a good bus network. I would say price has a lot to do with it. It is one of the cheapest schemes in Europe to join. 

Woman:But, busses are really slow –  anyway, the weather certainly cannot be a factor. 

この会話から、最も適切な項目は、Fの「バイクシェアリングが成功した理由について反対している」です。

27   London 

項目D:They agree that more investment is required.

ロンドンについては、次のような会話が行われています。

スクリプト

Man: London scheme has been quite successful

Woman:Yes, it has been a really good thing for the city. The bikes are popular and the whole system is well maintained but it isn’t expanding quickly enough. 

Man:Basically, not enough has been spent on increasing the number of cycle lanes. Hopefully, that will change. 

Woman:Yes………………

項目Gはひっかけ問題です。”it isn’t expanding quickly …”の部分で、否定されていることに気を付けましょう。

正解は、Dの「彼らはもっと投資が必要だということに同意している」になります。

セクション4ー穴埋め問題

セクション4は、セクション1と同様、穴埋め問題で、”one word”(1語)を記述する形式がほとんどです。

音声の内容は、大学の講義や専門的な内容についてのモノローグとなり、難易度が高くなります

解答のポイント

難易度が高くなっても、解答に使用する単語自体が難しいことはありません。

難しく感じる原因は、空欄の前後が言い換えられていることや、解答が予測しづらいことなどです。

解答の品詞を予想することや、言い換え表現に気付くことが、効果的な対策です。

例題

Write ONE WORD ONLY for each answer 

Ocean Biodiversity

Biodiversity hotspots
・  areas containing many different species
・  important for locating targets for 31………………….
・  at first only identified on land

Boris Worm, 2005
・ identified hotspots for large ocean predators, e.g.sharks
・ found that ocean hotspots:
– were not always rich in 32……………………
– had higher temperatures at the 33……………………
– had sufficient 34……………….in the water

解答

まずは、タイトルの先読みを行い、トピックが「海の生物多様性」であることを把握しましょう。

31: important for locating targets for 31………………….

conservation

問題文は、多数の生物が存在するホットスポットで、「(31)のターゲットを見つけることは重要だ」と訳せます。

“for”の後ろなので、名詞が入ることにも注目しましょう。

スクリプト

These are the areas which have the greatest mixture of species, so one example is Madagascar. These hotspots are significant because they allow us to locate key areas for focusing effort at conservation. 

音声と問題文の間で、言い換えられている表現が複数あるので、整理してまとめましょう。

  • significant  important
  • locate  そのまま
  • key areas  targets

“focusing”を入れると文章が不完全になり、”effort”では意味が通じなくなるため、”conservation”が正解です。

32: were not always rich in 32……………………

food

問題文が省略されていますが、”found that ocean hotspots were not always rich in(32)”と補完できます。

alwaysはキーワードです。「ホットスポットはいつも(32)が豊かなわけではない」という意味になります。

“in”の後なので、解答には名詞が入ることも予測できます。

スクリプト

the main thing he’d expected to find was that they had very high concentrations of food, but to his surprise, that was only true for four of the hotspots

音声の”high concentrations”が”rich”に言い換えられています。

これが、ホットスポット内の4つにだけ当てはまると言っているため、いつもそうではないと解釈できます。

33: had higher temperatures at the 33……………………

surface

問題文では、「ホットスポットは(33)で高温です」という意味になります。

前の問題に続いてすぐ読まれているので、注意して聞き取るように気を付けましょう。

“the”の後ろに空欄があるため、確実に名詞が入ると予測できます。

スクリプト

the water at the surface of the ocean had relatively high temperatures.

水の表面(”surface”) が高温になると述べているため、解答は”surface”です。 

34: had sufficient 34……………….in the water

oxygen

問題文は、「ホットスポットは充分な(34)を持っている」と訳すことができます。

形容詞”sufficient”の後ろが空欄になっているので、名詞が続くことが予想できます。

スクリプト

because he also found that the water needed to have enough oxygen into it.  

音声中”enough”が、問題文では”sufficient”に言い換えられているため、解答は”oxygen”です。

IELTSリスニングのコツと対策

IELTSのリスニングでは、問題を先読みするテクニックが欠かせません。

音声が流れるまでの時間で問題文に目を通し、解答を予想することで正答率を高めることができます

例えば、コンタクトナンバーの欄に問題が設置されていたら、電話番号かメールアドレスが入ると予測できます。

音声が聞き取れなかったり、理解できなかったりしても、焦らず、文脈やストーリーから解答を導きましょう。

また、スペルが問われる問題では、スペルミスで点数を落とさないように気を付けることが重要です。

各セクションの取り組み方

セクション1とセクション4は、難易度は異なりますが、同じ穴埋め問題が出題されます。

穴埋め問題は、前後の文脈から解答を予測できるため、このセクションでは、確実にスコア狙いましょう

セクション2とセクション3でスコアを取得するためには、正しい内容理解とリスニング力が必要です。

流れてくる音声の「内容を聞き取ることができる」ように、リスニング力を鍛えましょう。

リスニング力の向上については、下記の記事でより詳しく紹介していますので、参考にしてください。

IELTSリスニング問題形式の把握とその対策 まとめ

この記事では、IELTSリスニングの特徴と問題形式、特徴を紹介しました。

IELTSリスニング試験の特徴

  • IELTSリスニングでは、ジェネラル、アカデミックとも全40問
  • 音声を聞きながら解答する形式で、出題パターンは大きく6つに分けられる

IELTSリスニング試験の対策

  • IELTS リスニングでは、問題文の先読みが必須
  • 設問別の注意点をしっかりと把握する
  • スペルミスや、大文字、小文字、単数、複数などの文法ミスはなくす
  • 言い換え表現に注意する
  • 主語と時制を見極める
  • すべての選択肢について言及されている問題は、消去法を活用する
  • 穴埋め問題では、解答を予測する

これらのポイントに注意して、しっかりと対策を行っていき、スコア獲得を目指しましょう。

リスニングのコツを学習

MAEのオンライン講座

「試験対策のエキスパート」MAEのオンライン講座

  • Writingは添削形式で、Speakingは実戦形式でよく学べる
  • 回数制でお得
  • 短期でも長期でもフレキシブルに対応

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次