IELTS ライティングは文法力が決め手

確かな文法力がライティングのスコアアップへ

IELTSを含め英語学習をしていく上で避けては通れない英文法。特に英文を書いたり話したりする時に、確実に相手に伝わる正しい文章が作れるための知識が必要です。そして6.0以上のスコアを目指している方は文法は避けて通れない道です。

IELTSのライティングの採点基準には、Grammatical range and Accuracy(文法知識と正確さ)という項目があり、これは全体の25%を占めます。文法は採点基準の一つの項目です。ライティングのスコアが6.0から中々伸びない人は、文法が原因の可能性も大きいと考えられています。

日常会話をしていて通じてしまう言い回しでも、ライティングの場合は間違いとしてカウントされ、スコア減点に繋がることは言うまでもありません。

この記事では、相手に正確に伝わる(&スコアアップ)英文法を身に付けるためのコツをお伝えします。
別ブログで紹介をした「文法の必要性」と一部重なる部分もありますが、併せて目を通して下さい。

文法力を鍛える方法

①文法書をおさらいする

まずは、文法書を1冊そろえましょう。高校レベルの文法でも十分6.0を達成することはできるので、詳細に書かれた文法を細かい所まで覚える必要はありません。しかしながら、文章を正しく作成するのに大事な文法項目はあります。例えば関係代名詞、関係代名詞を使った英文を作成するとポイントが高くなります。下記はカバーするとライティングだけでなく、リーディングの読解においても役に立つ項目です。

①動詞と文型
②受動態
③動名詞と不定詞
④助動詞
⑤関係詞
⑥分詞
⑦比較級(task1では必須)
⑧接続詞
⑨仮定法 (カバーできればベター)
⑩前置詞 (カバーできればベター)

② Chat GPT や Grammarly などのアプリでグラマーをチェックする

まずは、文法書は必要ですが、文法書を参考にしながら自分でできることもあります。無料で自分の書いた文章をグラマーチェッカーにかけてみましょう。文法だけの間違いや不自然な表現などはだいたいチェックして、正しい文章の提案をしてくれます。あくまでAIの添削なので、文章の構造や内容を理解しないで提案してくることがありますので間違っている場合もあります。例えば抽象名詞でも数える場合もありますし、関係代名詞を使用した主語の長い場合などは、分の構成上複数形の主語であったとしてもその直前が単数の名詞が来ていと動詞にSをを付けることを提案したりします。あくまでの大体の文法のミスを補うように使用するといいでしょう。最終的には自分の目で文法のミスが見分けられるようになるようにAI機能を活用して練習しましょう。また、修正された英文をみて必ず復習をすることが文法力の向上につながります。文法書を参考にしてなぜ訂正されているかを確認しましょう。

③添削を受ける

当校でも、日本人が苦手とするライティングの添削に講師陣も力を注いでいます。添削の中では文法の間違いが大半を占め、多くの生徒様が同じ所で間違う傾向にあります。

添削の利点は、生徒様が自分では気付かない所や、間違いやすい部分を講師から指摘をすることです。このため「知らなかった、気付かなかった」点や͡コトが明確化され、新たな知識として吸収することが出来ます。テクノロジーが発達した今、IELTS特化ではなくても無料で添削してくれるサービスもあるので、そのようなサービスを活用することもできますが、IELTS専用ではないことがほとんどです。IELTSの添削の場合は文法も大事ですが、内容や論理的な展開も採点基準であることに着目しましょう。

添削は文法学習と試験対策が同時にできる、IELTSライティング添削サービスを受けることが文法力、エッセイを書く力を同時に向上させてくれます。

ライティングも添削されたままでなく、復習が大事です。復習ステップは以下の通り。

添削後の復習ステップ

Point 1: 文法ミスで修正をされた英文を集める

添削後、「どうして訂正したのか?」などを含めて詳しく解説された事を書き留めておきましょう。
間違いが多くて落ち込んでしまうこともありますが、この添削された英文は宝の山と言っても過言ではありません。

最初に英文を書いた段階では、自分の現在持っている知識をフル活用し正しいと判断されたものになります。実際に添削を受け、時制の間違いであったり、三単現のsを付け忘れていたりなど気付かなかった点をが気付ける機会となります。

日本語でも「この言い方はおかしい」とミスや違和感に気付き、正確な言い方や言い回しに訂正をしたりしますよね。英語も同じです。添削前の英文を見た時に「これは違う」と気付けるようになる力を付ける=「文法の力が向上」に繋がります。

Point 2: 一問一答形式にノートをまとめ、思い出す機会を作る

 文法のミスをノートに書きだしたら、次はそれらを、一問一答形式でノートにまとめましょう。

・ノートの左側: 間違った英文
・ノートの右側: 修正(添削)された正しい英文や文法ポイントをまとめる

文法エラーのタイプごと、課題順にランダムなど皆さんに合う方法でまとめてください。

また記憶というのは、「思い出そうとする機会」が多ければ多いほど定着率が高いと言われています。集めてノートに記載した英文を何度も見直し、正しい表現を思い出そうとする機会を自ら作り出していくこともとても重要です。

Point 3: 修正された理由とルールを理解する

ノートにまとめていく際、ただ闇雲にまとめれば良いということではありません。
添削前と後の文章を比べ、「どうして修正されたのか?」をきちんと理解するようにしましょう。

自分の頭と言葉で解釈をきちんとしたことを書き留めてください。その場では理解したつもりでも、いざ見返した時に分からなくなる場合もあります。自分の言葉と頭で解釈することで、効率的に知識を定着することにも繋がります。

また文法の間違いには「何となく」や「こっちの表現方法のが自然」などと言った感覚的な理由はありません。(一部例外を除き)文法には必ずルールが存在しています。自分がどのようにルール違反をしてしまっているのか確認、理解をすることで、同じ過ちを繰り返すことを防ぐことができます。この確認・理解を怠ると、修正された英文の数が増えてくると対処が難しくなり、更なるミスに繋がることもあるので、必ず理解をしましょう。

Point 4: 間違った英文を見て、一度で修正が出来るまで復習する

一問一答形式で作ったノートを開き、右側の正しい表現や文法上のポイントをまずは隠します。
左側の間違った英文だけを見て、正しい文法ルールや表現法を思い出すという復習をしてきます。
写真では右側の正しい英文は赤字にし、赤シートで隠れるようにしている一例ですが、赤字でなくても問題ありません。

ノート形式にしておくことで、移動時間や少しの空き時間でもすぐに復習することが出来るので、ノートをお勧めします。もし同じ題材で追加添削を受けた場合は、その間違いなどもノートにどんどん追記をしてきましょう。

そしてそのノートに書かれている英文を見た瞬間に間違いの箇所が分かり、正しい表現や文法を使えばいいか分かるようになれば、そのノートの役割は果たしたことになります。

復習を何度もすることで、その知識を自分の武器として使うことが出来ます。
問題をたくさん書いたりすることも対策の一つですが、復習もとても大切なことも心に留めておいて下さい。

Point 5: ライティングノートの活用

以前「IELTSライティングノートの作成」の記事にて紹介をしましたが、IELTSライティングのサンプルアンサーやリーディング、参考書から学んだ表現や、言い換え表現などをまとめた「ライティングノート」も活用すると相乗効果を発揮します。

「ライティングノートの作成」のブログ記事も一緒に参考にしましょう。

まとめ

  • 添削後の英文は宝の山。その宝を無駄にせず、必ず自分のモノ(知識)にしましょう。
  • 常に「どうして修正(添削)されたのか?」を考え、ルールをきちんと理解しましょう。
  • 何度も繰り返して、復習しながら確実な力をつけよう。
  • 一問一答形式ノートを作成することで、自分の弱点も掴めるのでコツコツ弱点を潰そう。
  • 独自で作成したライティングノートはしばしば見直しましょう。

IELTSライティング添削なら

Metropolitan Academy of English

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