IELTSライティング|ライティングは文法力が決め手

英文法は、IELTSを含め、英語学習を行う上での基盤となります。

特に、IELTSライティングでは採点基準に文法知識が含まれているため、避けては通れない重要な項目です。

この記事では、スコアアップにもつながる、正しい英文法を身につけるためのコツを紹介していきます。

目次

確かな文法力でライティングのスコアアップへ

英文法の知識は、相手に正確に伝わる正しい文章を、書いたり話したりするために不可欠です。

IELTSライティングでは、採点基準に「Grammatical range and Accuracy(文法知識と正確さ)」という項目があり、全体の25%を占めます。

ライティングでスコア6.0以上を目指している方、スコアが伸び悩んでいる方は、特に文法が正しく使えているかを確認しましょう。

日常会話では通じてる言い回しでも、ライティング試験の際は、間違いとしてスコアの減点につながるので気を付けましょう。

文法の必要性についは、以下の記事でも紹介していますので、併せて確認してください。

文法力を鍛える方法

文法力を鍛えるためには、4つの学習方法がおすすめです。③と④は併せて行いましょう。

  • 文法書をおさらいする
  • Chat GPT や Grammarly などのアプリでグラマーをチェックする
  • 添削を受ける
  • 添削の復習を行う

ここでは、それぞれについて詳しく紹介していきます。

①文法書をおさらいする

まずは、文法書を1冊用意して、内容をおさらいしましょう。高校レベルの文法書でも十分です。

細部まで詳しく覚える必要はありませんが、文章を正しく作成するために、押さえておくべき重要な文法項目があります。

例えば関係代名詞、関係副詞を使った英文を作成すると、ポイントが高くなります。

下記の項目は、しっかり理解しておくことで、ライティングだけでなく、リーディングの読解にも役立ちます。

  1. 動詞と文型
  2. 受動態
  3. 動名詞と不定詞
  4. 助動詞
  5. 関係詞
  6. 分詞
  7. 比較級(task1では必須)
  8. 接続詞
  9. 仮定法(カバーできればベター)
  10. 前置詞(カバーできればベター)

② Chat GPT や Grammarly などのアプリでグラマーをチェックする

自分の作成した文章を、AIによるグラマーチェッカーにかけてみましょう。

これらのサービスは無料で受けられ、文法だけの間違いや不自然な表現などをチェックして、正しい文章の提案をしてくれます。

ただし、あくまでAIの添削なので、間違っている場合もあることを念頭に置いて使用しましょう

添削ミスを考慮する

AIの添削は、文章の構造や内容を理解できず、添削が間違っている場合もあります。

  • 抽象名詞でも数えてしまっている
  • 構成上の複数形の主語に対して、直前の単数名詞に惑わされ、動詞にSを付ける
    (関係代名詞を使用した主語の長い文章など)

最終的に、自分の目で文法ミスを見分けられるように、補助としてAI機能を活用しましょう。

復習を行う

修正された英文はそのままにせず、必ず復習するようにしましょう。

文法書を参考にしながら、「なぜ訂正されているか」を理解することで、文法力の向上につながります

③添削を受ける

AIではなく、人による添削を受けることで、自分では気付かない部分や、間違いやすい部分に気づくことができます

最近では無料の添削サービスも活用できますが、IELTS特化でないこともあるため、スコアを伸ばしたい方は注意しましょう。

IELTSライティングでは、文法だけでなく、内容や論理的な展開なども採点基準に含まれるため、添削も複雑です。

文法学習とIELTSの試験対策を同時に行える添削サービスを受けることで、文法力だけでなく、エッセイを書く力も向上させることができます。

MAE講師による添削

MAEの講師陣は、日本人が苦手とするライティング添削に力を注いでいます

添削を受けた多くの方は、文法の間違いが大半を占め、同じ部分で間違いやすい傾向にあります。

講師から指摘を受けることで、「知らなかった・気付かなかった」部分やポイントが明確になり、新たな知識として吸収することができます。

④添削後の復習を行う

ライティングの学習では、添削後に復習を行うことが非常に重要です。復習のステップは以下の通りです。

Point 1: 文法ミスで修正をされた英文を集める

添削後、「どうして訂正されたのか?」などを含めて、解説された事を詳しく書き留めておきましょう。

間違いが多いと落ち込むこともありますが、この添削された英文は宝の山と言っても過言ではありません

Point

最初に英文を書く際は、自分の知識の中で「正しい」と判断した文法を使用します。

その後、添削を受けることで、時制の間違いや三単現のsなど、気付かなかった点に気付くことができます。

日本語でも、「この言い方はおかしい」というミスや違和感に気付き、正確な言い回しに訂正するように、英語でも英文を見て、「これは違う」と気付く力を付けることで、「文法力の向上」に繋がります。

Point 2: 一問一答形式にノートをまとめ、思い出す機会を作る

文法のミスを書き出したら、次はそれらを一問一答形式でノートにまとめましょう

  • ノートの左側:間違った英文
  • ノートの右側:修正(添削)された正しい英文や文法ポイントをまとめる

「文法ミスのタイプごと」、「課題順にランダム」など、まとめる方法はお好みで問題ありません。

記憶は、「思い出そうとする機会」が多ければ多いほど定着率が高いと言われています。

ノートにまとめた英文を何度も見直し、正しい表現を思い出す機会を意識的に作ることがとても重要です。

Point 3: 修正された理由とルールを理解する

ノートにまとめる際に、ただ闇雲に書き留めるのではなく、添削前と後の文章を比べ、「どうして修正されたのか?」をきちんと理解するようにしましょう。

しっかりと理解し、自分の言葉で書き留めることで、効率的に知識を定着することにも繋がります。

解説をそのまま書き写してしまうと、その場では理解できても、見返した時にわからなくなる場合があります。

Point

文法には、一部の例外を除き必ずルールが存在しています。

「何となく」や「この表現方法が自然」などの感覚的な理由ではなく、自分がどのようにルール違反をしているのかを正確に確認し、理解しましょう

同じミスを繰り返さないようにするだけでなく、新たなミスを防ぐことにもつながります。

Point 4: 間違った英文を見て、一度で修正が出来るまで復習する

ノートを作成したら、以下の手順でさらに復習を行いましょう。

  1. ノートを開き、右側の正しい表現や文法上のポイントを隠す
  2. 左側の間違った英文だけを見て、正しい文法ルールや表現法を思い出す

下の写真では、正しい英文を赤字にし、赤シートで隠していますが、赤字でなくても問題ありません。

ノート形式にすることで、移動時間や空き時間でもすぐに復習できるのでおすすめです。

同じ題材、文法ミスで追加添削を受けた場合は、その間違いもノートにどんどん追記しましょう。

ノートに書かれている英文を見た瞬間に、間違っている箇所と正しい表現・文法がわかるようになれば、ノートは大成功です。

復習を何度も行うことで、知識を自分の武器として使うことが出来ます。

問題をたくさん解くことも対策の1つですが、復習もとても大切であることを心に留めておいて下さい

Point 5: ライティングノートの活用

IELTSライティングのサンプルアンサーやリーディング、参考書から学んだ表現や、言い換え表現などをまとめた「ライティングノート」も活用すると相乗効果を発揮します

ライティングノートの概要と作成方法については次の記事で紹介していますので、参考にしてください。

まとめ

  • 添削後の英文は宝の山。その宝を無駄にせず、必ず自分のモノ(知識)にしましょう。
  • 常に「どうして修正(添削)されたのか?」を考え、文法ルールをきちんと理解しましょう。
  • 何度も復習を繰り返して、確実な力をつけましょう。
  • 一問一答形式のノートを作成することで、自分の弱点も掴めるのでコツコツ弱点を潰しましょう。
  • 独自で作成したライティングノートは、定期的に見直しましょう。

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