IELTSリスニングには4つのパートがあり、パート4では主に穴埋め問題が出題されます。
パート1に比べてアカデミック内容となるため、苦戦し、スコアに伸び悩んでいる方が多いパートです。
この記事では、パート4の特徴と対策方法について紹介していきます。
IELTSリスニングパート4の対策
パート4では、1人のスピーカーがアカデミックなトピックについて話すモノローグ形式の音声が出題されます。
設問形式は、1語の穴埋めであることが多いですが、アカデミック用語の語彙が必要とされ、難易度が高いです。
パート1からパート3の攻略法については、以下の記事でそれぞれ紹介していますので、参考にしてください。
パート4の出題形式
IELTSリスニングのパート4では、穴埋め問題が出題されることがほとんどです。
パート1とアプローチの仕方は同じですが、内容がアカデミックになり、トピックが多岐にわたります。
- 生態系
- 歴史
- 自然科学
- 環境問題
- 社会の在り方
攻略方法
パート1と同様に、音声の内容は順番に、時系列順に読まれるという特徴を踏まえましょう。
- 先読みの時間を活用し、文法上、意味上から「どのような単語がくるか」を予測する
- 箇条書きにして、全体像をきちんと捉える
- 流れを見失っても立て直せるので、聞き逃したところはキッパリあきらめる
- 英文の処理能力向上のため、多聴清聴を日頃から心がける
穴埋め問題の特徴
穴埋め問題は、選択式の問題よりも全体像が見えやすく、前後の文脈から解答を導くことができます。
音声の聞き漏らしがあっても、空欄に当てはまる単語の品詞が予測できれば、体勢を立て直すことも可能です。
パート2やパート3よりも全体像が把握しやすいため、取り組みやすいと感じる方も多いパートです。
先読みを行う
パート1からパート3までは、各セクションで10問が出題され、それぞれが5問ずつに区切られています。
この区切りごとに「先読み時間」が設けられており、次の設問を事前に確認することが可能です。
パート4では、この先読みの時間が異なるので注意しましょう。
パート4では、10問ある問題を短時間（約30秒）で読む必要があり、音声も10問分がほぼ一気に流れます。
内容についていけない場合は、問題の1文を読み、空欄に入る単語を予想することで乗り切ることができます。
練習問題
ここでは、練習問題を通してより詳しく解説していきます。
例題
Questions 31-40:
Complete the notes below.
Write ONE WORD ONLY for each answer.
The use of soil to reduce carbon dioxide in the atmosphere
Rattan Lal:
- Claims that 13% of C02 in the atmosphere could be absorbed by agricultural soils
- Erosion is more likely in soil that is 31…………………..
- Lal found soil in Africa that was very 32…………………….
- It was suggested that carbon from soil was entering the atmosphere
Soil and carbon:
• plants turn C02 from the air into carbon-based substances such as 33…………………….
• some C02 moves from the 34………………….. of plants to microbes in the soil
• carbon was lost from the soil when agriculture was invented
Regenerative agriculture:
- uses established practices to make sure soil remains fertile and 35……………………….
- e.g. through year-round planting and increasing the 36…………………of plants that are grown
California study:
- taking place on a big 37……………… farm
- uses compost made from waste from agriculture and 38…………………..
Australia study:
- aims to increase soil carbon by using 39………………… that are always green
Future developments may include:
- reducing the amount of fertilizer used in farming
- giving farmers 40…………………… for carbon storage, as well as their produce
解答
Q.31
dry
But erosion can occur if soil is dry, which is a likely effect if it contains inadequate amounts of carbon.
音声の中で、上記のように読まれている部分があります。
Q.32
hard
Lal was studying soils in Africa so devoid of organic matter that the ground had become extremely hard.
Lal氏のアフリカ土壌の研究に関して、上のように読まれています。
Q.33
sugars
Plants absorb CO2 from the air and transform it into sugars and other carbon-based substances.
植物は二酸化炭素を吸収すると、糖分などの炭素系物質に変化させると読まれています。
Q.34
roots
some transfer from the roots to fungi and soil microbes, which store the carbon in the soil.
問33のすぐ後に、上記のように読まれています。
Q.35
moist
This aims to boost the fertility of soil and keep it moist through established practices.
この問題文は、スピーチの本文を倒置しているパターンですので、注意しましょう。
Q.36
variety
These include keeping fields planted all year round, and increasing the variety of plants being grown.
問35のすぐ後に読まれています。
Q.37
cattle
Soil scientist Whendee Silver of the University of California, Berkeley, is conducting a first-of-its-kind study on a large cattle farm in the state.
問題文ではbigが使われていますが、スピーチ内ではlargeと読まれているのがポイントです。
Q.38
gardens
both agricultural, including manure and cornstalks, and waste produced in gardens, such as leaves, branches, and lawn trimmings.
問37のすぐ後に読まれています。
Q.39
grasses
Jones and 12 farmers are working to build up soil carbon by cultivating grasses that stay green all year round.
文章の最後の方で、Australiaの土壌生態学者(Jones氏)と12名の農民の取り組みが話されています。
Q.40
payment
that farmers should receive payment not just for the corn or beef they produce, but also for the carbon they can store in their soil.
問題文を言い換えて、最後に読まれています。
まとめ
IELTSリスニングのパート4は、穴埋め問題の出題がほとんどです。同じ形式のパート1に比べて、内容がアカデミックになるため、難易度が高くなります。
対策として、次のポイントを意識して解答に臨むようにしましょう。
- 短い時間の中で、いかに全体像を読み取ることが出来るかが最も重要です
- 前後関係から入る単語を想像しましょう
- 問題の先読みの時間は有効に使いましょう
- 体勢を立て直すことが出来るパートなので、途中で流れを見失っても最後までがんばりましょう
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