IELTS ライティング 6.0以上を目指す!注意すべき点 パート3

IELTSライティングで6.0からなかなか伸びず、伸び悩んでいる方が多い中、どのようにライティングを向上させていいかで怒涛に迷ってしまう方も多いことでしょう。IELTS ライティングの壁を破るにはその注意点を認識して、そのための対策を取る必要があります。ライティングの落とし穴、注意すべき点10点を抑えておきましょう。

  • テンプレートで使われている表現を多用している 
  • むやみに長いが内容が薄い(反復表現が多い)
  • アカデミックな表現と口語表現が混ざっている
  • 接続詞などの文をつなぐ役割をする linking words が不適切に使用されていたり、もしくは不足していたり、多用されていたりする
  • スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている
  • ボディー1、2ともに、firstly, secondly , thirdly のような決まりきった形の構成で書かれている
  • 三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある
  • 良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している
  • 同じ表現(冗長表現)が多い
  • 意味が明確でない文章がある

この記事では、ライティングの注意すべき点8から10についてご説明します。


注意すべき点8:良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している

IELTSライティングではアカデミック表現を適切に使うことで得点につながります。適切に使われているかどうかを知るにはライティングの添削を受けるのが一番ですが、ここでは自分でできる方法をご紹介します。

アカデミックな表現を習得するために、毎日少しづつ覚えていく努力をしましょう。
まずは不適切な文法の使用がないようにリーディングの使用例から覚えていくことが一番良い方法です。
また、例文を必ず参照しましょう。

覚えておくと便利なアカデミック表現をピックアップしました。

スクロールできます
意味例文
1. in order to「~するために」In order to understand B, we need first to understand A.
2. to that end 「~を達成するために」
※「終わる頃になって」
という意味もある
He was aiming to get into the school swimming team, and to that end he swam every evening.
3. another key thing/ point to remember「~もまたあります」Another key point to remember is that you are not alone. 
4. not only A but also B 「AだけでなくBも」She is indeed a reliable person not only as a partner, but also as a close friend. 
5. having said that (that being said ) 「とは言ったものの」I hate Japanese food. Having said that, I eat Tempura. 
6. cast doubt on 「~を疑う、疑問を投げかける」The latest technology casts doubt on the effectiveness of the social media.
7. not to mention「~は言うまでもなく、
~はさておき」
It is a very nice gift, not to mention it is expensive. 
8. with that (this) in mind 「このことを考慮して」With that in mind, I believe computer is good for children. 
9. in light of/ in view of 「を考慮すると」In light of (in view of) new evidence, we will have a new trial. 
10.  and yet xxx 「しかし」I take no action and yet I expect things to happen. 
11. coupled with 「~に加えて」Coupled with economic growth, Japan has increased use of natural resources.

注意すべき点9:同じ表現(冗長表現)が多い

アカデミックライティングでは絶対に避けたい冗長表現。自分で書いているとなかなか分からないものですが、構成をまとめる段階で書くことをきちんと整理すると冗長的な表現を極力少なくすることができるでしょう。また、適切な接続詞を入れることで解決する場合も多いです。

例】The skill can be acquired easily when in childhood rather than in adulthood. When we are adults, it will take a long time to learn this skill.

 1文目と2文目でほぼ同じ内容を言ってますよね。構成を練る時に、「大人になるとそのスキルを得ることは簡単ではない。」としたら、そのあと何を持ってきますか?
「なぜなら、子供のようになんでも吸収できる能力が大人は衰えているからです」、または、本文のように「言い換えると、大人になるとそのスキルを習得するのはもっと時間がかかる」ということができます。

“This skill can be acquired easily when in childhood rather than in adulthood. This is because children can absorb a lot of information better than adults.”

“This skill can be acquired easily when in childhood rather than in adulthood. In other words, it will take a long time to learn the skill when we are adults.”  になります。

このように書く道筋をたてるため、そして反復を避けるためにも、書く前に構成をしっかり立てることが必要です。しっかりと構成を立てた人は、書くという作業自体にあまり時間を費やさなくてよくなります。つまり、構成をしっかりと立てておくことが、最終的には書く時間の短縮にもつながるのです。

この他、単語レベルの冗長表現の例をいくつか挙げます。

  • advance planning – 計画は事前に行うものです。➡ planning だけで十分です。
  • combined together – 組み合わされたものは一緒に決まっています。➡ combine を使う時はtogether 抜きで
  • cash money – 現金はお金に決まっています。➡ money だけで使用します。
  • green in color – 緑は色以外に何をあらわしますか ➡ green だけで使用しましょう。

注意すべき点10:意味が明確でない文章がある

IELTS ライティングで重要な着目ポイントのひとつですが、文章の意味が不明確になってしまう問題点があります。
不合理な推論になっていないかどうか、つまり、原因から論理的に導かれない結果を述べているもの、もしくは理由が理由になっているかどうかは注意を払いましょう。

例】I turned in the paper; therefore, I will pass the class.
➡なぜ課題を提出しただけでそのクラスの単位をクリアできるのかが不明です。


例】I would like to invite you to the party. Children are all friendly?, so you would enjoy it. 
➡唐突に前の文との関連性がわからない文が続いています。

文と文とはお互い密接に関わっています。順番を間違えると全体の意味が変わってしまったり、上記の “Children are all friendly?” のように、文章が突然浮いてしまいます。しばらくたってから読み返して、全体として意味が通じるか確認することが大切です。第3者の目でエッセイを客観的に見てみましょう。

まとめ

IELTSのライティングを書く上で様々な注意点について述べてきました。この注意点はアカデミックライティングの基本的なルールと合致します。IELTSはアカデミックライティングのルールを守り、自分の主張を論理だてて書けるかどうかでスコアが決まります。上記の10の注意すべき点を自分のライティングの評価の基準に取り入れましょう。

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