IELTSライティング|6.0以上を目指す!注意すべき点パート2

IELTSライティングでは、スコア6.0以上を目指す際に大きな壁があり、伸び悩む方も少なくありません。

この記事では、ライティングの落とし穴と、注意すべき点10点のうち、5~7を紹介します。

目次

ライティングの落とし穴、注意すべき点10点

ILETSライティングは非常に難易度が高く、スコアが伸び悩んでいるどのようにスコアを向上させていいかわからず路頭に迷っているという方が多いです。

IELTSライティングには、次のような落とし穴、注意すべき点10点あります。

  • テンプレートで使われている表現を多用している 
  • むやみに長いが内容が薄い(反復表現が多い)
  • アカデミックな表現と口語表現が混ざっている
  • 接続詞などの文をつなぐ役割をする linking words が不適切に使用されていたり、もしくは不足していたり、多用されていたりする
  • スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている
  • ボディー1、2ともに、firstly, secondly , thirdly のような決まりきった形の構成で書かれている
  • 三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある
  • 良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している
  • 同じ表現(冗長表現)が多い
  • 意味が明確でない文章がある

この記事では⑤~⑦を紹介します。他の項目については、下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている

これは、IELTSライティングのタスク1、タスク2ともに当てはまる、つい起こしがちなケアレスミスです。

試験時間内に見直しを行えば改善されますが、IELTSではなかなか時間が余らないのが実情です

20分+40分で割り振られている試験時間内に見直しを行うためには、タイムマネージメントが重要になります。

タスク2では、構成立てを6分以内に抑え、見直しに3分~5分を充ててみましょう。

ケアレスミスの防止

文法やスペルのミスを直すことで、ケアレスミスの多い方では、スコアが0.5上がることもあります

単語のスペルミスを防ぐために、普段から単語を覚える際は「書いて覚える」ことを心がけてみましょう。

文法のミスは、「grammar checker」などを使用して解答を確認することが有効です。

トレーニングを重ね、最終的にはアプリなどに頼らず、自分の目で確認できるようになるのが理想です。

コンマを適切に使用する

コンマやは、英語では「punctuation」と言い、ライティングでも大事な要素の1つです。

次の例のように、コンマが不適切に使用された文は、読み手に取って、とても読みづらい文章になってしまいます。

When the envelope arrived i opened it and screamed this is it i yelled loudly enough to wake up the whole neighborhood running up from the basement my husband asked 

When the envelope arrived, I opened it and screamed. “This is it” I yelled loudly enough to wake up the whole neighborhood. Running up from the basement, my husband asked, 

コンマの役割

「コンマ」は、文中にわずかな休止があることを示します。

さらに、特定の語句が文全体のどの部分とつながっているかを理解する手がかりにもなります。

次の例では、コンマの位置によって、文章の意味が少しずつ異なっていることに注目しましょう。

  1. Will you call Mary Alice Lee and Jason or should I?
  2. Will you call Mary, Alice, Lee, and Jason, or should I? 
  3. Will you call Mary Alice, Lee, and Jason, or should I?
  4. Will you call Mary, Alice Lee, and Jason, or should I?

コンマを忘れてしまうケース

副詞、副詞句が文頭に置かれている文章では、必ずコンマを入れるようにしましょう。

”However”など、副詞が文頭に来ていても、コンマを忘れるミスをしてしまう方が多いので、気を付けましょう。

Immediately, I recognized him.

Point

副詞が前に来る場合は、その副詞自体が強調されています

Suddenly, it started to rain.”

この文章では、「突然」を表す副詞を文頭に持ってくることで、文全体のキーワードにしています。

ボディー 1、2ともにfirstly, secondly, thirdlyのような決まりきった構成を使用している

この注意点は、特にIELTSライティングのタスク2で気を付けたいポイントです。

エッセイの解答は、次の4段落構成が基本となり、ボディーの段落に意見の根拠となる詳細を記述します

  1. イントロダクション
  2. ボディー1
  3. ボディー2
  4. 結論

“firstly”や”secondly”を使うこと自体に問題はありませんが、効果的に使うためのコツを押さえることが大切です。

効果的に使用するコツ

“firstly”などを用いて物事を序列する際は、まず初めに、記述したい事柄がいくつあるかを提示する必要があります。

There are several advantages in A. Firstly

このように、最初に記述したい事項が複数あると明確にすることで、読みやすいエッセイになります。

順序だてる副詞を使う場合は、必ず数個あることを述べてから使用するように意識しましょう。

スコアアップにつながる構成

段悪の構成として、複数の主張を述べるよりも、1つの大きな主題について詳しく述べる方が、高得点につながると言われています。

そこで効果的なのが、「結論を述べた上で、その根拠の詳細を語る構成」です。

段落の主題に対して話が展開していくため、採点基準である「論理的な展開」の項目でプラスになります。

段落の作り方

エッセイを書く前に、ボディーが以下の順序で展開されるように構成を考えましょう。

  1. ボディーの主題を決める(topic sentences
  2. なぜそう思うのかを考える(why?
  3. 意見を後押しする具体例を挙げる(example
  4. その結果、もしくは逆の結果を想定した場合、社会がどうなるかを考える(alternative

例として、「固定刑罰(fixed punishment)は厳しすぎる」というテーマについて、構成を立てていきます。

STEP
主題を決める

今回はテーマをサポートし、「固定刑罰は厳しすぎる」を主題にする。

STEP
なぜそう思うのかを考える

「脅されていた」や「自己防衛だった」など、やむを得ない状況で罪を犯した人に対しては、多くの国で実施されているように、その状況を考慮し、刑罰の軽重を判断するべきだと思う。 

STEP
具体例を挙げる

例えば、同じ窃盗であっても、「自身の欲望や意志で罪を犯した人」は、「いじめや脅迫などにより、やむを得ず罪を犯した人」よりも、重度の刑罰を与えられるべきである。

STEP
社会がどうなるかを考える

もし、このような不公平な固定刑罰が多くの国で導入されれば、人々は正義や倫理観を失い、社会全体も公正さと道徳性を損なうことになるでしょう。
※この文章で、仮定法過去構文も使用でき、さらにスコア向上が狙えます。

この構成を実際に英文で記述したものが、次の解答です。

I would argue that the fix punishment system is too rigid, and a process of ‘flexible’ punishments is much fairer. The latter punishment system, which many countries use, leaves more room for compassion toward offenders who have been blackmailed or manipulated. For instance, under this system, if a thief is able to prove that he had been bullied into committing his crime, he should be sentenced to less prison time than a thief who had been motivated by greed. If, instead, fixed punishments were implemented, this sense of fairness and morality would be lost. 

この構成でボディーを記述できれば、満点に近い点数も狙えますので、ぜひ参考にしてください。

IELTSのエッセイでは、「time is money」のようなことわざの使用は避けましょう。試験官から、決まり文句やありふれた表現を記憶して引用しているだけと評価されてしまいます。 

三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある

注意点5と同様、文法ミスは必ずなくしていきましょう。見直しを行うことで、かなり改善できます。

見直しのコツ

ここでは、文法ミスを解消する見直し方法について、いくつか紹介していきます。

文章を後ろから読む

始めに、文法ミスを見つけるコツとして、見直しの際に文を後ろから読むことをおすすめします。

I believe governments should invest on the public transportation. 

transportation public the on invest should governments believe I.

代名詞を確認する

呼応する代名詞が間違っていないかを確認しましょう。特に、単数形と複数形を誤るミスが多いです。

  • a child  → he /she
  • children → they

主語と動詞が適切か

見直しの際に、主語と動詞の組み合わせが正しく、意味が通じるかどうかに注意しましょう。

主語と動詞の組み合わせが不自然だと、文としての意味が成立しなくなります。次の例を見てみましょう。

The new breath mint assures customers that it will last all day.

The manufacturer of the new breath mint assures customers that the mint will last all day. 

この文章では、「ブレスミントという商品」は動作を行えないため、主語は「ブレスミントの製造者」が適切です。

不特定多数の表現

よくある文法的な間違いとして、多数を表現したい際に「most of」使用するケースがあります。

実は、「most of」は「特定多数」のことを指すということに気を付けましょう。

一般的なエッセイ、特にIELTSでは、不特定多数の事柄について述べることが多く、不適切な表現と判定されます。

Most of the students joined the activity. 

Many of the students joined the activity. 

上記の例のように、不特定多数を表したい場合は、必ず「many of」を使用しましょう

一般的なエッセイでこの表現を使うことは、まずないと考えましょう。

Point

IELTSライティングでは、減点対象を作らないことがスコアアップのポイントです。

文章が長くなると、同時にミスも増えてしまいます。

長い文章が高得点になるわけではないので、文字数は以下を目安に解答しましょう。

  • タスク1…160文字前後
  • タスク2…250-270文字前後

注意すべき点パート2まとめ

ILETSライティングは難易度が高く、スコアが伸び悩んでいる方が少なくありません。
この記事では、ライティング試験で注意すべきポイントを4つ紹介しました。
5.スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている
6.ボディー1、2ともに、firstly, secondly , thirdly のような決まりきった形の構成で書かれている
7.三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある
それぞれ十分に対策を行い、試験対策を行っていきましょう。

MAEのオンライン講座

「試験対策のエキスパート」MAEのオンライン講座

  • Writingは添削形式で、Speakingは実戦形式でよく学べる
  • 回数制でお得
  • 短期でも長期でもフレキシブルに対応

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次