IELTS ライティング 6.0以上を目指す!注意すべき点 パート1

IELTSライティングで6.0からなかなか伸びず、伸び悩んでいる方が多い中、どのようにライティングを向上させていいかで怒涛に迷ってしまう方も多いことでしょう。ライティングの落とし穴、注意すべき点10点を抑えておきましょう。

  • テンプレートで使われている表現を多用している 
  • むやみに長いが内容が薄い(反復表現が多い)
  • アカデミックな表現と口語表現が混ざっている
  • 接続詞などの文をつなぐ役割をする linking words が不適切に使用されていたり、もしくは不足していたり、多用されていたりする
  • スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている
  • ボディー1、2ともに、firstly, secondly , thirdly のような決まりきった形の構成で書かれている
  • 三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある
  • 良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している
  • 同じ表現(冗長表現)が多い
  • 意味が明確でない文章がある

この記事では、ライティングの注意すべき点1から4についてご説明します。

注意すべき点1:テンプレートで使われている表現を多用している

テンプレートを使用することが直接悪いことにはつながりません。時間の短縮にもなり、ぜひ、イントロと結論の部分で効果を発揮することでしょう。また、IELTSのタスク1の課題では書き方を固定するためにはテンプレの使用はお勧めします。しかし、使われすぎていると、逆にトピックに合わない、不自然なエッセイになってしまいがちです。また、試験官の方でテンプレートだとすぐに分かってしまうと、受験者の努力で書かれたものでないと判断されます。

(日本でよく見られるエッセイのテンプレ表現の例)
例文1)  Many people have been talking about… 
例文2)  There are some arguments about…
例文3)  There are convincing arguments whether… 
例文4)  Firstly…………Secondly……….

これらが使われすぎてしまうと、陳腐な決まり文句 (Clichés) のようになってしまうので、あまり使わないようにしましょう。

その代わりに、トピックから絶対的に考えらえる事実を述べて

There is no doubt that ……..(there is no denying that…)
It is important to consider that………..
There is common consensus that………
It is a widely-held belief that……..
In recent times, 
It is well-known fact that…………..

などの導入文を使うと効果的です。

IELTS ライティングでは、短い時間に、限られた字数内でトピックに沿った内容のエッセイを書くことが求められます。そのため、導入文テンプレートを持っていると便利です。また、とにかく関係代名詞や分詞を用いて、長い文を作ればいいというものでもありません。長すぎることでわかりにくくなるのであれば、短めの文でわかりやすい方が良いでしょう。長い文章、中程度の長さの文章、短いインパクトのある文章など、バラエティーを取り入れることが大切です。関係代名詞(限定用法・非限定用法)、分詞、分詞構文、仮定法などを適切に使用した文章を取り入れていきましょう。

書く練習をする時は、テンプレを覚える努力をするのではなく、「英語で書く力」を養なうことが応用力をつけることにつながります。構成立ては日本語でもいいですが、日本語を英語に直訳するやり方ではなく、「こういうふうに言いたいときは英語ではどのように表現するのだろうか?」ということを常に頭に置いて、表現を身に付けることが重要です。

また、いつも同じ表現ばかり使うのはやめて、言い方を変えて伝える努力もしてみると表現の幅が広がります。


注意すべき点2:むやみに長いが内容が薄い(反復表現が多い)

IELTSのライティングタスク1でも2で、内容がない(薄い)文章になってしまう人は、時間をおいて再度読んでみて、読み手の立場に立った時に「だから何?」という疑問が湧いてこないかどうかを確認してみましょう。また同じ内容を違う言葉を使って説明しているだけになっていませんか。結局ぐるぐる回っていて話が発展していない形になっていることもるでしょう。

タスク1では「ポイントを箇条書きにしてまとめておく」、「比較対象を明確にする」ことで反復表現がなくなります。あと反復表現と思われがちなのが、ある項目について既に述べているにもかかわらず、その項目のことを再度取り上げて、もしくは文章のあちこちに散らばってしまい、まとまりがない構成になってしまっている場合です。一つの項目のことについて言及したら、そのことにについて再度言及したりせず、言い切ってしまいましょう。

タスク2の場合は、エッセイ全体が、結局何が言いたいのか不透明になっていないか確認しましょう。

内容のないエッセイは、読者にとっては書き手の意図がわからず、どんどん迷路に迷い込んでいくだけです。まずは、問題に対する自分の意見や立場をはっきりさせましょう。

1.この段落ではこれがいいたい!ということを抑える
2.その段落の結論(自分が賛成であればポジティブな結論を、反対であればネガティブな結論を)最初に述べる
3.その根拠となる理由を詳細に述べる

例えば、
1.「動物を私たちの利益のためにむやみに殺してはならない」という意見を言う段落を作ります。

結論は、
2.「殺すことによって生態系が崩れるから」もしくは「殺さないことによって動物の絶滅を防げるから」と言えるでしょう。

そしてこの結論にいたるまでの詳細を考えてみます。
このトピックの場合は、そもそも人間が動物を殺し始めたのはなぜ?という歴史的観点からみていきます。食物の供給、新薬のテスト、労働力の強化、エンターテイメントなどが挙げられると思います。食物の供給はある程度仕方がないこととして(私たちは食料用に飼育もしている)、そのほかの新薬のテスト、エンターテインメントは必要ないと思いますか。それが闘牛のようにその国の伝統的な文化であれば、仕方がない部分もあるかもしれません。
つまり、詳細では、3. 「必要最低限を除いて、むやみやたらに殺すことは避けられると思う。そうすることで生態系を守り、これ以上の絶滅危惧種を増やさなくて済む。」、そしてその具体的なベネフィットについて述べることも忘れないようにしましょう。「生態系が維持できれば、今までと同様に自然からの恩恵を受けることができ、後世にそれを引き継ぐことができる」などの発展を考えましょう。

このように、 A(意見)➡ 結論 ➡ 根拠の詳細、という論理的なステップをいつも頭に置き、考えていくことが大事。また、その構成立ては実際に書く前に考えなければならないことです。書きながら考えるとその分時間もかかり、自分の考えがあちこちに飛んでしまい、まとまりのない段落になってしまいがちです。

例題】
Sending all criminals to prison would be a terrible idea. 

➡これについて賛成ですか?反対ですか?
➡賛成の場合、どのような不具合が生じますか?
➡反対の場合は、逆に社会にどのように良い影響をあたえますか?

そしてその理由の根拠とメリットデメリットを探していきましょう。

試験が近い方は、実際に書く前に構成だけを立てる練習を行うだけでもとても効果的です。


注意すべき点3:アカデミック(文語)表現と口語表現が混ざっている


IELTS ライティングで、アカデミックな表現と砕けた口語表現が混ざっている文章は絶対に避けたいミスです。しかし英語のアカデミック表現と口語表現の違いが分からないとその判断は難しいでしょう。
英語は特に、文語表現と口語表現は全く違います。この点を抑えて普段から英文を読む練習をすることが鍵となります。英語では “register” 「言語使用域」もしくは “tone” と言いますが、これらがエッセイの中で統一されている必要があります。

文語表現か口語表現かを独学で覚えることは難しいですが、アカデミックな記事をひたすら読み、そこでよく使われる表現や単語を覚えていくこと。また、同義語、類義語を覚えていく上で、どちらがアカデミックな単語であるかを一緒に覚えていくことをおススメします。

例えば、”I hang out with my buddy the other day.”
これをより文語的な表現にすると、
“I socialized with my friend several days ago.” となります。

“hang out” は口語表現であって、文語ではありません。また “guy” も同様です。”the other day” よりは “several days ago” の方がどちらかというとアカデミックな表現です。

この能力を養うには時間がかかり、すぐに直せることではありません。しかしライティングの添削をしてもらうことでそのプロセスが短縮できるでしょう。試験が迫っている方は、その他のポイントを直す方が手っ取り早いかもしれません。


問題点4:接続詞などの文をつなぐ役割をする linking words が不適切に使用されていたり、不足もしくは多用されていたりする

Linking wordsとは、文章と文章を繋げるための単語や表現です。Transition words / connectorsとも言われます。つまり接続詞のようなものです。文章と文章に linking words がないといかに読みにくいかの例を挙げます。

✖   The blind date was a disaster. It was a complete debacle. I was intrigued by what my “friend” Sarah had told me about Bill.

〇  The blind date was more than a disaster. In fact, it was clearly a complete debacle. At first, I was somewhat intrigued by what my “friend” Sarah had told me about Bill.

読み手にとって優しい文章になります。
たかが 「linking words」 、されど linking words です。IELTSではとても大事なポイントとなります。

重要な接続詞を下記にまとめました。

対比・比較in contrast
while(whilst)
on the contrary
on the other hand,
meanwhile
in the meantime
譲歩
although(though)
even if (even though)
追加additionally (in addition)
also
besides
furthermore
moreover
what is more
likewise
結果as a result
as a consequence
consequently
subsequently
hence
therefore
thus
so that
accordingly
eventually
for example
for instance
take A for example
to illustrate
specifically
such as
to demonstrate
言い換えin other words
to put it another way
namely
that is to say
once again
to clarify
強調certainly
clearly
definitely
by all means
in fact
undoubtedly
without a doubt
逆接but
however,
nevertheless
notwithstanding
despite
in spite of
and yet
条件if
given that
when
as long as
unless
in case
provided that
supposing that
結論in conclusion
to conclude
after all
finally
in summary
to summarize
therefore
Linking wordsの代表格

IELTSライティング注意すべき点の5から7は下記をチェック

Metropolitan Academy of English

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