単刀直入に言うと、IELTSスピーキングでは、同じ問題が出題されることがあります。
IELTSスピーキングには、ライティングと同様に、4カ月毎にアップデートされる、問題プールというものが存在します。問題プールとは、繰り返し使用できる問題の集まりです。
スピーキングの課題は、この問題プールの中から選ばれます。その結果、特にスピーキングテストは同じ内容の問題、または非常に似た内容の問題が、出題されることがあります。問題プールについては、以下の記事も参考にしてください。
同一問題が出やすいセクションは?
IELTSには、スピーキングだけでなく、ライティング、リスニング、リーディングの4セクションがあります。実は、これら全てのセクションで、同一問題が出題される可能性があります。
IELTS試験には、テストセットが存在します。これは、膨大な量の問題プールから、各セクションの問題が選択、組み合わせられたものです。テストセットには、同一のものは存在しないため、例えば、リスニングで同じ問題が出た場合、他のセクションでも同じ問題が選ばれる、ということは絶対にありません。
スピーキングテストでは、特に同じ問題が出題される可能性が高く、その際は、質問の仕方を変えるケースが多いようです。そのため、似たような課題が多く、対策しやすいと言えるでしょう。
また、試験を立て続けに受験すると、スピーキング試験官が同じ人になる可能性が、充分にあります。
日本などのアジア圏では特に、試験官不足などが原因で、スピーキング試験官が同じ人になることがあります。同じ試験官にあたっても、その試験官が、前回のスコアを覚えている確率は低く、不公平な点数をつけることはありません。
同じ試験管に当たっても、焦らず練習通りに試験に臨みましょう。
最近では、「ビデオコーリング」という、オンラインでのスピーキング試験が導入されています。海外からでも試験を行うことができるため、試験官不足の解消につながっています。詳しい情報は、下記を参考にしてください。
ライティングテストも、スピーキングテスト同様に、同じ問題が出題されやすいです。ただ、トピックは同じでも、質問形式が違うなど、全く同じ課題に当たる可能性は低いため、注意が必要です。
ライティングテストの形式については、以下の記事は参考にしてください。
どのぐらいの頻度で同じ問題が出題されるのか?
問題プールの中には、膨大な量の問題が用意されています。さらに、テストセットは、組み合わせが全て違いますので、立て続けに試験を受けていても、1つのセクションで同じ問題にあたる可能性は、非常に少ないです。受験する頻度や、受験時期が違うことを考慮すると、この可能性はまた大きく下がります。
IELTSのリスニング、リーディング試験では、問題用紙を持ち帰ることができないため、内容を確認し、復習することができません。そのため、同じ問題が出題されたとしても、必ずしも、スコアアップにつながるわけではありません。
逆に、スピーキング、ライティング試験では、出題された内容や課題について、考えたり、復習することができるため、同じ問題が出た際に、スコアアップにつながる可能性が高いです。効果的に復習を行うためにも、試験官からの質問は、理解できるようにしておきましょう。
変化するテーマについて
IELTSスピーキングでは、社会問題に合わせて、頻繁に課題のテーマが変更されます。その時代に適した課題を出題することは、どのテスト機関でも重要視されています。追加されやすいテーマとしては、「最近のテクノロジーの発達」や、「現在の社会問題(老齢化社会など)」などが挙げられます。課題によっては、背景知識があると有利に働くこともあるため、ニュースなどは意識的にチェックしておきましょう。
また、スピーキング試験では、よく出る頻出課題があります。例えば、”talk about your favoire xxx”などです。スピーキング試験の練習を行う際に、知識があると、対策が立てやすいので、頻出トピックはカバーしておきましょう。
IELTSの同じテスト内容に頼りすぎない
IELTSスピーキングで、最も大切なことは、問題形式や、頻出トピックなどの傾向を把握し、対策を行うことです。
受験したテストの内容を思い出し、もう一度復習することは、とても有効な勉強方法です。しかし、同じ問題が出題されることを祈って、再びIELTS試験に臨むことは絶対にやめましょう。直後に受験の予約をしたとしても、同じ内容が出題される確率は、ゼロではありませんが、かなり低いため危険です。
下の記事に、問題プールに頼ってはいけない理由を記載しています。問題プールに頼るのではなく、自分の英語力を伸ばす学習を行う、ということが一番大事な要素となります。意識的に英語学習に取り組みましょう。
まとめ
IELTSで同じ問題に出会う可能性はゼロではなく、特にスピーキングとライティングは、問題プールがあるため、他のセクションよりは可能性は高いです。しかし、IELTS試験を頻繁に受験するケースは少ないため、同じ問題が出ることはかなり稀です。
- IELTS試験で、同じ問題が出題されることはある(特にライティング、スピーキング)
- 可能性はかなり低い
- 同じ問題が出題されることに頼りすぎるのはよくない
- 自分の英語力を鍛えよう
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