TOEFLリスニング対策
リスニング力を底上げする勉強法
TOEFLのリスニングは音声を聞いて、その後に設問がでてきて解答する形式です。音声は生徒間の会話、講義、ともに3から5分程度のものもあります。また、音声のスピードが早く、講義の内容となるとかなり難易度の高いリスニングと言えます。また、スピーキング・ライティングでリスニングとの複合問題が出題されますのでTOEFL対策としてリスニング力を伸ばすことはとても重要なポイントです。
TOEFLリスニングは早く手聞き取れない!
いつも練習問題解いているけど、TOEFLリスニングが伸びない!
という方は多いかもしれません。TOEFLリスニングの音声を正しく理解できていないと、TOEFLのリーディングセクションを除いた他のすべてのセクションで高得点を取る妨げとなってしまいます。
TOEFLのスピーキング・ライティングのリスニング複合問題では、単純にリスニングセクションで流れる音声を理解できるかどうか、だけではなく、リスニングの内容を詳細な情報までメモを取り、要約(サマリー)することが必要になります。
そのためには、リスニング力を底上げする練習が必要です。
リスニング力を劇的に向上させる方法は、「ディクテーション」の練習と、リテンションの練習が効果的です。
ディクテーションとは、聞いた音声を英語で書き取ることです。英語を書きとる練習はアクティブに聞く練習にもなりますし、英作をすることにもなるので総合的な英語力の向上が図れます。
リテンションとは、聞いた音声を口頭で再現することです。
特に「リテンション」は、リスニングの勉強法としてあまり馴染みがないかもしれません。
聞いた音声をそのまますぐ後に反復するシャドーイングと似ていますが、シャドーイングとは違い、ただ音声を追いかけるわけではなく、間をあけるため、ショートメモリーの能力も高めることができます。聞いた先から忘れてしまったらリスニングの問題に答えることはできません。
リテンションは、聞いている音声が右から左へ流れてしまわないように鍛える練習です。
また、英語のかたまりを記憶して声に出すため、リスニング力の向上の他、スピーキング力の向上にも効果的です。
リスニング力の向上に最適な「リテンション」とは…
リスニング力を向上させるには、シャドーイングではなくリテンションが効果的です。
「シャドーイングをしてるけど、なかなか英語を聞き取れるようになった気がしない」という方もいらっしゃるかもしれません。
シャドーイングがリスニング力の向上につながりにくい理由は、特に英文の意味を考えずに、音声をただ追いかけているだけになってしまうことが挙げられます。
リテンションは、聞いた音声を一度止めて、口頭で再現するため、英語のかたまりを覚えておいて(保持する=retain→retaintion)自分でもう一度正確に再現する必要があります。
この練習をしていると、自分の文法の弱さも浮き出てきます。
リテンションの際、熟語、前置詞などがはっきりと聞き取れなくても、この単語にはこの前置詞の組み合わせが最適、意味的にこの熟語に違いない、など、考えて口に出していくため、文法の知識が必要になります。
文法が苦手な場合は、そもそも主語、動詞の順番に再現できないこともあります。
英語の文は、必ず主語+動詞の順番です。
主語と動詞を聞き逃すと文章の意味がわからなくなります。
リテンションのやり方
リテンションのやり方を解説します。
まず、音声の一文を短いかたまりで区切って再現してみましょう。
上記でも言ったように英語では主語と動詞を聞き取ることがとても大切です。
流れてくる音声を正確に再現することが重要ですので、聞き取りづらい副詞などが抜けないよう、推測もしながら口に出します。
慣れてくると、流す英語のかたまりを長くして、一回で聞き取れるように練習します。
上級者になると一文や複雑な文章も再現できるようになります。
下記が実際のリテンションの練習動画です。見てみましょう。
リスニングの「メモ」を取るコツ
トーフルのスピーキング・ライティングでは、リスニングセクションの内容を踏まえて答える必要があります。
メモを取る理由は2つあり、まず、スピーキング・ライティングとも、リスニング部分が長く、詳細が覚えられないためにメモを取ります。メモはあくまで補助としての役割ですが、スピーキングでは考える時間がないため、ある程度多くの内容を書いて、書いてあることを自動的にスピーチするようにしましょう。その結果、流暢性が向上します。なるべくメモを多く詳細までかけるように、最初は補助的に、そしてなるべく書くことを少しづつ増やしていきましょう。
最低でもリスニングパートのキーワードを書き留めなければなりません。
キーワードのみメモしても、スピーキング・ライティングで文章を組み立てることができないため、重要なポイントの主語・動詞・目的語を抜き出すようにします。
以下の音声についてのメモを見てみましょう。
【メモ取り練習の音声】TOEFL SAMPLE AUDIO
メモ用紙の使い方は以下の通りです。1ページで効率よく、順番通りに記載できるようにしましょう。
以下はメモ取りの時の省略語や記号などを使った例です。
CLG STU ASKED TIE SHOES OBSED (👁)
メモ取りの例
2ND GRO NOT OBSED
OBSED GROP TIE SHOE FASTER > ALONE
このように、メモを取る際は、単語の頭文字を書いたり、見られている、と書きたい時は「👁」 のように記号にするなど、自分で省略してメモすることに慣れる必要があります。日本語でも英語でもどちらでも構いませんし、どちらも活用してもいいでしょう。
スピーキングの試験では、リスニングのメモを整理するために、30秒の時間を与えられます。
その時間を使って、メモのわかりずらい部分を埋めていきます。
メモ用紙の使い方も、順番通り話せるよう工夫しましょう。
まず、メモ用紙の真ん中に線を引き、メモ用紙を区切ります。
メモを取る際は、右側から、上から下に使います。
右側を使いきったら、左上から下に埋めていくようにしましょう。
スピーキングの時はメモの右上から順番に話していきます。
メモのポイントとなる部分には、①②③とキーワードに番号を振りましょう。
ライティングの試験では、リスニングの内容を思い出し、まとめる時間があるので、なるべく多くの内容をメモできるようにしましょう。
【音声のスクリプト】
In one study, college students were asked to each put on a pair of shoes ー shoes with laces they would have tie. Now, one group of students was told that they would be observed. The second group, however, didn’t know they were being observed. The students who were aware that they were being watched actually tied their shoes much faster than the students who thought they were alone.
音声 1 のスクリプト
TOEFL リスニング対策 リテンションにおすすめの教材
リスニング力の強化、メモ取りの技術の向上のために、ショートオーディオを使って練習をすることが効果的です。リスニング力の向上は耳を英語に慣らす意味でも毎日少しづつ続けるのが効果的です。
この「もっともっと 英語力がアップする 音読パッケージトレーニング」は、TOEFLで必要なリスニング力をつけるためにおすすめの教材です。
「もっともっと 英語力がアップする 音読パッケージトレーニング」がリテンションに最適な理由
- ハイレベルなTOEFLのリスニングの練習になる内容・スピードである
- 音声の長さが1分前後と、リテンション・ディクテーションの練習にちょうどいい
下記がサンプル音声です。
今は市販のものでなくてもオンラインで無料で聞けるサイトも充実しています。
「Tedtalks」はスクリプトもついており、自分の興味のある課題を選んだり、短い音声を選んだりと便利です。その他、リスニングに役立つアプリもたくさんありますので下記を参考にしてください。
TOEFL対策に必須なリスニングの効果的な勉強法まとめ
TOEFLの必須スキルはリスニング力です。リーディングを除いたすべてのセクションでリスニング力が問われます。ライティング、スピーキングでは、リスニングセクション以上に詳細なメモ取りが高得点を左右します。リスニング力の底上げにはディクテーション、リテンションを毎日欠かさず行いましょう。
リスニング力の底上げ対策にも