【新形式】TOEFLリーディング勉強法

【新形式対応】TOEFL iBTのリーディングセクションでは、約700語からなるパッセージが2つ出題されます。設問も各パッセージにおいて10問(合計20問)、分野も広範囲にわたるアカデミックな分野となります。

「アカデミックな分野」と聞くと難しいイメージが先行しますが、専門的な知識は不要で、文章から解答を読み取ることができます。しかし専門的なトピックの語彙は必要になると思いますので知らない表現があれば拾っていくようにしましょう。

このブログ記事ではリーディング対策として読解力を養う5つの方法を解説します。

①語彙力の強化
②文章構造の理解の強化
③音読の強化
④要約作成の強化
⑤多読の強化

① 語彙力の強化

これはTOEFL対策に限らず語学学習において、語彙力の強化は大変重要な要素となります。
知識として覚えている語彙が多いほど文章を理解する可能性が高くなり、リーディングのスコアが向上しやすくなります。

TOEFLは日常あまり耳にしないアカデミックな単語が多く、TOEFLの単語に特化した教材を用いるのが良いと言われています。中でも「TOEFLテスト英単語3800」は、MEAの講師陣も一押しの教材です。その他の教材・問題集は以下の記事にまとめていますので参考にしてください。

② 文章構造の理解の強化

語彙力に続き非常に重要なのが、文章構造の理解です。文章の構造を理解すると言うことは、文章を「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)」に分類することを示し、おそらく受験で勉強した人も多いと思います。または、スラッシュリーディングをしてみましょう。スラッシュリーディングとは、英語の文を意味を成すかたまりで切って英文を順番通りに理解していくことに役立ちます。関係代名詞のところは後ろから戻って、などとやっていると時間の浪費になります。前から後ろにつなげるように意味を取っていくには、スラッシュリーディングが効果的です。

長い文章になると、どこまでが主語でどこが文の動詞なのかを見失いがちです。精読をする時に必ず確かめていきましょう。

「スラッシュリーディング(区切り読み)」の例

英文を頭から理解できるよう、意味のかたまりごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいく方法です。
関係代名詞のところは後ろから戻って、などとやっていると時間の浪費になります。前から後ろにつなげるように意味を取っていくには、スラッシュリーディングが効果的です。

例文】However, smallholder farmers in developing countries must in addition deal with adverse environments, both natural, in terms of soil quality, rainfall, etc., and human, in terms of infrastructure, financial systems, markets, knowledge and technology.

スラッシュリーディング

However/, smallholder farmers in developing countries/ must/ in addition/ deal with /adverse environments,/ both natural,/ in terms of soil quality, /rainfall, etc.,/ and human,/ in terms of infrastructure,/ financial systems,/ markets,/ knowledge/ and technology./

 日本語】
しかしながら/発展途上国の小自作農は/しなければならない/加えて/対処する/ 劣悪な環境を/自然の要素/土壌の質に関しての/降水量など/そして人的要素/インフラ基盤において/財政システム/市場/知識/そして技術。

日本語訳】意味は前から取っていきましょう
主語、動詞、目的語の順番で訳すと、しなしながら、発展途上国の小自作農は加えて険悪な環境に対処しなければならない。(その険悪な環境とは)土壌の質、降水量のような自然要素とインフラ基盤、財政システム、市場、知識そして技術における人的要素だ。

練習問題や模試などを解いた後は、その問題の文章構造を明確にし、きちんと構造と内容を理解をすることが大切です。構造が理解できると、どんなに複雑に見える文章でも本節の意味を把握することができるようになります。速読力が身につくためには読解力を鍛える必要があります。

③ 音読の強化

文章構造と内容を理解できた後の次のステップは、文章の音読です。「音読は1回でいいのか?」という質問も頂きますが、定期的に復習も兼ねて音読をしましょう。どの勉強でも言えますが、何度も繰り返すことで復習した単語や文章への理解が深まり、記憶としての定着もよくなります。

ただしただ音読するだけでは無意味になるので、以下の内容を意識的に注意して取り組みましょう。

・抑揚をつける
・発音が分からない単語は正しい発音を調べる
・英語のリズム感を大切にする
・音声変化などを意識する
・定期的に録音・振り返りをする

また音読の別のメリットとして、読解速度の向上やリスニング向上が期待できます。
リーディングとリスニング両方の力を一緒に強化できれば、一石二鳥ですね。

④ 要約作成の強化

③音読の強化を通して読解力を上げながら、次のステップとしてパッセージの要約、
そして要点を正しく理解する力を伸ばしていく必要があります。

TOEFLのリーディング問題の最後は、要約問題が出題されます。
こちらは例題ですが、選択肢から選ぶ形式となります。

13. Directions:An introductory sentence for a brief summary of the passage is provided below. Complete the summary by selecting the THREE answer choices that express the most important ideas in the passage. Some answer choices do not belong in the summary because they express ideas that are not presented in the passage or are minor ideas in the passage. This question is worth 2 points.

The political system of the United States in the mid-nineteenth century was strongly influenced by the social and economic circumstances of the time.



Answer Choices

  1. The Democratic and Whig Parties developed in response to the needs of competing economic and political constituencies.
  2. During Andrew Jackson’s two terms as President, he served as leader of both the Democratic and Whig Parties.
  3. The Democratic Party primarily represented the interests of the market, banks, and commerce.
  4. In contrast to the Democrats, the Whigs favored government aid for education.
  5. A fundamental difference between Whigs and Democrats involved the importance of the market in society.
  6. The role of government in the lives of the people was an important political distinction between the two parties.


この要約問題を時間をかけずに正解に導くためには、以下2つの訓練をお勧めいたします。

1. 各段落で1~2行程度の要約をする
2. 文章全体で200~400文字以内の要約をする

文章の内容は頭の中では分かっているつもりでも、それは抽象的なことが多いのが現状です。

書き出すことで、アウトプットに繋がり自分の知識として定着します。
全技能おいてインプットと共にアウトプットも非常に大切なので、アウトプットも心がけて要約文を作成しましょう。

⑤ 多読の強化

読解力の向上は日々の積み重ねが大事!リーディングの力は言わば筋力トレーニングのようなもの。コツコツと多読をこなしていくことが大切です。

スマートフォンや携帯電話の発達により、活字を読む機会が減ることは、リーディング筋力の衰えに繋がります。

具体的な対策法としては、CNNのようなニュースサイトで、時事的な話題を意識的に英語でインプットしたり、好きな作者の洋書を読んだりすることです。Mangaで楽しく英語多読のRangakuのアプリなども人気です。リーディング力は最終的には多読精読を行っていくことでしか鍛えることができないので、なるべく楽しく読んでいける課題を選んで日々少しづつでもいいので英語を読むようにしましょう。

それぞれの好みのジャンルがあると思うので自分が好きなジャンル、そして難し過ぎない本を選んでください。

まとめ

頭の中ではなーんとなく理解している文章をしっかりと把握することができるようになることが、スコアアップにつながります。
感覚ではなく、論理的に文章を理解することが大切ですので文章構造の理解は必ず精読時に行いましょう。

精読多読が読解力、速読力を身につける鍵となります。まずは教材を使わなくても楽しく読める教材から始めるのもよいでしょう。

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