TOEICは、米国の民間の教育研究機関ETCが主催する、国際コミュニケーション英語能力テストで、日本では国際ビジネスコミュニケーション協会が運営しています。
「聞く・読む」力を問う TOEIC Listening & Reading と、「話す・書く」力を問う TOEIC Speaking & Writing で構成されており、別々に実施されます。
一般的にTOEIC と呼ばれるものは、TOEIC Listening & Reading(L&R)のことを指しています。
TOEIC Speaking & Writing (S&W)の方は、まだ受験者数は少ないながらも、L&Rで高いスコアをとっていても話せなかったり書けない人がいることから、徐々に需要が高まっているのも現実です。
TOEIC L&Rは、日常生活やビジネス上のコミュニケーションに必要な英語で「聞く・読む」能力を測るテスト。
10点から990点までのスコアで評価され、企業・団体においては昇進・昇格の要件として、また、社員の採用の際などに参考にされています。
学校でも、入学試験や単位認定などで活用されています。
世界150か国で開催され、2023年度の日本における受験者数は約29,560人です。
受験者数は他の国際的な英語判定試験(IELTS/TOEFL)などに押されて年々受験者数が減っているのが現実のようです。
TOEIC 試験実施回数と受験料
日本では、全国約80都市で開催されます。
大都市では2月と8月を除いて毎年10回実施されますが、すべての会場がそうとは限らないので注意が必要です。
申し込みは、試験日のおよそ3か月前から1か月強前まで。
キャンセル、返金、試験日・申し込み者の変更はできません。
受験料は7,810円(税込)(2024年)
毎月2回、土曜日か日曜日に試験日が設定されています。下記公式ページより、最新のテスト日程の確認と申し込みが可能です。
TOEIC テスト概要
TOEIC® L&R TESTとは、日常やビジネスの場面での英語コミュニケーション能力を測る指標として開発された世界共通のテストです。 英語力の証明として特に日本では、多くの企業が採用、昇進、海外出張、海外赴任など幅広い目的で活用しています。
テストはマークシート方式で、出題形式は毎回同じです。解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はく、選択問題のみ。最初に45分間のリスニングをし、そのあとに75分間のリーディングのセクションになります。合計約2時間で200問に答えます。
TOEICスコアの最低点は10点、最高点は990点満点(L:495 R:495) です。
テストは1日2回実施しており、午前の部と午後の部に分かれています。試験自体早く2時間で終了しますが、受付や音声テスト等を試験開始前に行うため、3時間のテストとなります。その間は、休憩も退室も認められていません。
筆記用具と、腕時計(その他は認められていません)は必ず持っていくようにしましょう。
午前の部 | 午後の部 | |
受付け | 9:25~ 9:55 | 14:05~14:35 |
試験の説明&音声テスト | 9:55~10:20 | 14:35~15:00 |
試験 | 10:20~12:20 | 15:00~17:00 |
問題用紙の回収 | 12:20~12:35 | 17:00~17:15 |
終了 | 12:35 | 17:15 |
TOEIC テストの目的
テストのスコアは、高スコアを獲得できれば進路選択や仕事で有利になります。600点以上であれば履歴書に記載することで自分の英語力を証明することができます。ビジネスシーンや日常的なシーンの英語力が身につくのでスキルアップにもつながるでしょう。
TOEIC テストの流れ
TOEICのセクション別の対策は以下の記事でまとめています。
TOEIC テストの構成
TOEIC Listening セクション(約45分間・100問)音声を聞いて設問に解答 | |
Part 1 | 写真描写問題 6問 音声を聞いて、4つの写真のうち、最も的確に描写しているものを選ぶ |
Part 2 | 応答問題 25問 設問に対して最もふさわしい答えを選ぶ |
Part 3 | 会話問題 39問 会話を聞いて、設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ |
Part 4 | 説明文問題 30問 各トークを聞いて、設問と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ |
TOEIC Reading セクション(約75分間・100問)問題を読んで設問に解答 | |
Part 5 | 短文穴埋め問題 30問 4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶ |
Part 6 | 長文穴埋め問題 16問 4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶ(各長文には設問が4問ずつある) |
Part 7 | 1つの文書 29問 設問を読み、4つの選択肢の中から最も適当なものを選ぶ 複数の文書 25問 |
TOEICの特徴
TOEICはリーディング・リスニングともにビジネスをテーマにした問題が多く出題されます。
また、リーディング・リスニングどちらも短い制限時間の中でたくさんの問題を解くため、集中力と処理能力、そして頭の切り替えが必要になります。
TOEFLやIELTSなど、他の英語の試験ほどの語彙力や読解力が必要になる場合はありませんが、TOEICの頻出単語や速読力をTOEIC対策として身につけなければいけません。