IELTS団体が2022年以降に導入した自宅から試験を受けられるサービス、IELTSオンライン。IELTSのオンライン版はIELTSコンピューター版(試験会場に行って、試験会場のコンピューターでテスト受験する)とは違いますので、区別しておきましょう。IELTSオンラインは試験会場が近くにない受験者にとっては非常に便利なサービスです。また、自分の使い慣れたパソコンからの受験ができる、リラックスした雰囲気でできる等、プラスの要因が多いと言えます。内容は会場に行って受験するのと全く同じです。
IELTSオンライン受験についてのシステムチェックや詳しいことは下記の別ページをチェック
しかし、その一方でパソコンのシステムチェックや不正行為、カンニングのチェックが厳しいとされており、逆に緊張する、やりずらいという方もいらっしゃいます。IELTSオンライン版の試験では、不正行為を防ぐための監視体制が非常に厳格です。それでも、世界的にはカンニングをしようとする方は後を絶たないようですが、厳しい措置が設けられており、IELTS側では不正行為を深刻な問題として捉えています。最悪な場合は、IELTSの試験を2度と受けることを許されないという結果になります。
IELTS団体の方で把握している不正行為の例
- 小型通信装置などのデバイスの装着
- ノートなどを使用して別の人から解答を得る
- 受験者でない人が受験者になりすまして試験を受ける
- テストの内容を不法に事前入手
IELTS団体が行っている不正行為(カンニング)対策
IELTS団体は、上記のカンニングや不正行為の問題に熟知しており、そのための厳密な対策を既に取っております。新しい問題が出てきたら即対応できるように常に目を光らせています。
まずIELTSオンライン版のテストを受ける前に、Inspera Exam Portal (IEP) というソフトをインストールする必要があります。受験者は試験中は常にウェブカメラをオンにしておく必要があり、IEPにより、テスト中の行動は全て監視、録画されています。AIを使ったデーター分析による不審行動の検知も行っています。ちょっとしたしぐさも誤解を招く恐れがあります。
不信な行動をした覚えのない方でも、不正行為の調査中試験結果が大幅に遅れたり、無効になったりするケースもあるのでテスト中の行動は十分に気を付ける必要があります。
不正行為と判断されるプロセス
調査の結果、不正行為だと判断された場合は、結果を受け取れない、結果リポートが既に出ている場合は失効になります。
試験会場で受けた場合も同様ですが、試験監視員もしくはデーター分析から不正行為だと疑われる。
受験者に対して不正行為の疑いのケース (訴状) が作成されるにあたり、一時、結果は保留となります。
厳密な調査を行い、さらなる調査が必要か、必要でないか、が判断されます。
→ 必要な場合は、不正行為チームに引き渡す(ステップ4へ)
→ 必要ない場合は、結果を返却する
受験者に不正行為の事情説明とその行為を認めるもしくは、認めない旨の statement を2週間以内に文面で提出することが求められます。
statement を受け取る、受け取らないにかかわらず、試験の結果を無効にするか、発行するかを厳密に協議します。
最終結果が告知されます。結果によっては受験者は上訴することもできます。
統計データー分析から判断する不正行為
受験者がカンニングや不正行為をしたとして疑われた場合、受験者は investigation (調査中)という報告を得て、結果を待つことになりますが、IELTS団体がケースレビューをする際、今までの膨大な統計データーを分析します。下記の統計分析項目に大まかに分けられます。
- 受験者のコンピューターのキー入力操作
- 他の受験者たちとの解答パターンの類似
- 受験者の別のセクションのパフォーマンスと比較
- 受験者の前回のテスト成績と比較
- 受験者の総合的な英語力による解答の可能性の分析
その他、同テストを受験している全ての被験者との結果比較も含まれます。
カンニングを実際していなくても、カンニングと間違えられる行為をして不正となった方もいらっしゃいます。スピーキングテストの時に手を覆う行為をしたり、してはいけない行為をしてしまったからです。もちろんテスト結果もテスト代金も返してはくれません。テストを受ける前の承諾書に記載されている「不正行為と思われる行為をした場合も不正行為として判断される」ことに承諾した上で、IELTSオンラインのテストを受験していることを忘れないようにしましょう。ある意味、理屈が通じない事でもIELTS団体の方がカンニング、不正行為と判断したことであれば認める以外にない、というのが結論です。
IELTS カンニングに対する厳しいチェック まとめ
IELTS団体ではカンニングや不正行為を非常に深刻にとらえ、疑われる行為をしたということで結果リポートを受け取れない方もいらっしゃいます。これはIELTSオンライン版の試験だけでなく、試験会場に行って受験しても、不正行為と思われる行動をした場合は同じようなプロセスをたどります。IELTSオンラインはもちろん自宅から受けられるということでカンニングを試みる受験者が多いため、験会場に行って受けるよりも、より厳しいシステムチェックと監視が施されています。
カンニングをしようと試行錯誤するのはリスクが大きく、時間の無駄です。効率的なスコアアップ勉強法を取って、リスクフリーでポイントを着実に上げていきましょう。
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