【こちらは旧型式の情報ですので下記のリンク先より「新形式TOEFL リーディング問題形式と対策法」を参照してください】
TOEFL iBTのリーディングでは、約700語前後のアカデミックな内容のパッセージが3~4つ出題されます。
パッセージの内容は生物学・天文学・社会学・歴史・教育・原子など多くの専門単語を含むアカデミックな内容のみ。
TOEFL リーディングの問題形式
リーディングの問題形式は大まかに以下の10種類に分けることができます。
それぞれの問題の特徴と対策法をご紹介いたします。
- 語彙問題
- 代名詞(指示語)問題
- 文章挿入問題
- 段落要約問題
- 文章言い換え問題
- 内容一致問題
- 内容不一致問題
- 推測問題
- 意図問題
- 表の穴埋め問題
1. 語彙問題
単語やフレーズの意味について問われる4択問題です。
【問題例 1-1】
The word “poised” in paragraph 1 is closest in meaning to
Ⓐ interacting
Ⓑ sitting
Ⓒ blowing
Ⓓ poisoning
【問題例 1-2】
The word “forced” in paragraph 2 could best be replaced by
Ⓐ obliged
Ⓑ required
Ⓒ pushed
Ⓓ commanded
【対策法】
単語は複数の意味を持つため、文脈に合った意味を選ぶ必要があります。
単語の意味が分からない場合は、文脈から想像して意味が通じるものを選択します。
2. 代名詞(指示語)問題
指示語(代名詞の主格、所有格、目的格…つまりthey, their, themなど)が、具体的にどの言葉を表しているか問われる問題です。
【問題例 2】
The word “that” in the passage refers to
Ⓐ a disease-free environment
Ⓑ this watery barrier
Ⓒ virulent epidemic diseases
Ⓓ the Ocean
【対策法】
代名詞問題では、まず、代名詞と選択肢の単数・複数で見分けることができます。
ただし、指示代名詞が複数形の場合、選択肢は全て複数形の場合が多いのでそれだけでは判断できないことも多くあります。
代名詞とは前に出てきた固有名詞の代わりに用いられるものです。
必ずその指示代名詞より前に出てきている名詞から答えを探しましょう。何個か候補がある場合は、その名詞を当てはめて意味の通じるものを選びます。
3. 文章挿入問題
本文から抜き出された一文を段落の適切な所に当てはめる問題です。
どこに入れるかは、4つの■で表示されています。
【問題例 3】
【対策法】
適切な場所を選ぶには、
①挿入される文のキーワードを探して
②本文の前後を読んでしっくりくるか、関連性があるかを見極めて
③消去法で一番適切なものを選びます。
問題例 3におけるキーワードは “One brother” と “the remaining brother” です。
本文でこのキーワードを言い換えている箇所は “two royal brothers” なので、解答はその前後となりますが、この文は “According to another legend, ~”で書き始められています。
「別のレジェンドによると」ということは、この後に「別のレジェンドのことについての大まかな説明がくる」と思ってください。
英語の文章では、いつも大まかな説明→詳細(具体例など)という順番で説明されます。
4. 段落要約問題
6つの選択肢のうち、パッセージの要約としてふさわしいものを3つ選ぶ問題です。
パッセージの重要なアイディアを理解しているかが問われるます。
3つの正解で満点の2ポイント、2つの正解で部分点の1点が与えられます。
【問題例 4】
【対策法】
まずは、選択肢の中にある確実に間違った情報を消去します。
次に、記載されている情報の中で主要となる情報をピックアップします。
要点からずれている、付属的な情報を選ばないように気を付けましょう。
5. 文章言い換え問題
パッセージ内で、グレーにハイライトされたセンテンスを別の表現で言い換えた選択肢を選ぶ問題です。
【問題例 5】
グレーにハイライトされた部分ーIn addition to finding an increase of suitable browse, like huckleberry and vine maple, Arthur Einarsen, longtime game biologist in the Pacific Northwest, found quality of browse in the open areas to be substantially more nutritive.
【対策法】
ハイライトされた部分だけを読んでも解答はできません。
段落の主要なアイデアが言い換えられている選択肢を選びましょう。
誰が(何が)どうしたか、がとても大事な部分です。
その部分がこの段落の主旨に合っている必要があります。
6. 内容一致問題
以下の表現で始める設問です。正しい選択肢を選びます。
According to paragraph 1, which of the following is true of X?
According to paragraph 2, X did Y because…
【問題例 6】
【対策法】
問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探します。
キーワード表現に対応する内容をパッセージから探して、その内容が正しければ正解です。
完全に内容が間違っている選択肢があるので、それを先に消去します。
残りの選択肢から、確実に本文の内容に合う選択肢を選んでください。
7. 内容不一致問題
パッセージに記載されていない、または記載されているが内容が間違っているものを選ぶ問題です。
つまり、4つの選択肢のうち、3つは文章で述べられているということになります。
【問題例 7】
Which of the following is NOT mentioned in paragraph 5 as a factor that has increased deer populations?
① A reduction in the number of predators
② Restrictions on hunting
③ The effects of logging and fire
④ Laws that protect feeding grounds of deer
【対策法】
消去法で解きます。
文章の中で述べられている選択肢は消去していきましょう。
8. 推測問題
以下の表現で始まる設問です。
Which of the following can be inferred about X?
→The passage suggests that X…
→The author of the passage implies that X…
【問題例 8】
【対策法】
infer, imply, suggestなどの推理的な表現が問題文中で使われています。
本文で記載されている内容から、確実に、論理的に、推論される事柄のみ選びましょう。
9. 意図問題
筆者がある表現や内容を用いる意図や目的、あるいは段落の目的を判断する問題です。
著者はなぜここで、このような言葉、フレーズ、文を用いたのかが問われます。
【問題例 9】
The author tells the story of the explorers Lewis and Clark in paragraph 3 in order to illustrate which of the following points?
① The number of deer within the Puget Sound region has varied over time.
② Most of the explorers who came to the Puget Sound area were primarily interested in hunting game.
③ There was more game for hunting in the East of the United States than in the West.
④ Individual explorers were not as successful at locating game as were the trading companies.
【対策法】
特定の表現を用いるのは、前述の文章、もしくは段落の主題(トピックセンテンス)の内容を強調するためです。
質問されている表現の前の文、または段落を読んで、筆者の意図を読み取りましょう。
10. 表の穴埋め問題
与えられた表に当てはまる選択肢を選ぶ問題です。
出題頻度は低いものの、パッセージ全体を読んで解く必要があります。
【問題例 10】
【対策法】
選択肢には、間違った記述や記載されていない情報を含むものが必ず1, 2個あるので、全ての選択肢を使うことはほぼありません。
本文全体を読んで、特徴を分類しなくてはいけないため、それぞれの特徴を見逃さないようにしましょう。
TOEFL リーディングに取り組む上での注意点
- 段落ごとにざっと目を通すこと(スキミング)
- 読むのが遅い場合、段落の最初の文(トピックセンテンス)と段落の最後の文のみを読む
- メインアイデアを選ぶ設問では、段落のメインアイデア(トピックセンテンスに関連したもの)だけを選ぶ
- 解答にonly, never, always が使われている場合は、不正解の可能性が高い