IELTSテストはいつ受けるべき?受験頻度は?

IELTS学習者であればテストを受ける時期について悩むのは当たり前。特にIELTSのテストの受験料は他の試験と比べて高く、一回あたり2,7000円程になります。IELTSに受験頻度の制限はありませんが、4回受けると10万円ほどになってしまい、「学校に通って対策を取った方が最終的には安上がりだった」というケースも多くあります。

そのため勉強計画をしっかりと立てて、受験回数を最小限に減らすことがポイントとなります。受験する頻度が高い方はお金の無駄になりかねません。

しかし、今のレベルと目標スコア、勉強時間などによっても受験頻度は変わってくるので、IELTSを賢く受験して最終的にコスパが良い対策をしていきましょう。

最も効率的なIELTSの受験パターン(1年ほどの勉強の余裕がある場合)

IELTSを受験したことががない方でこれからIELTSを考えている方は、まずはすぐにIELTSのテストを受けるのではなく、模擬テストなどを行い、自分のある程度の点数を把握してから、試験の傾向を学びましょう。まずは、テスト前にIELTSを知ることが大事。これを怠ってIELTSを受けてもお金の無駄になるだけです。

自分の立ち位置を決めるという理由で、対策をとらずIELTSを受験する方もいらっしゃいますが、費用が高いテストであることを念頭に置きましょう。模擬テストや過去問をやるだけでも自分の立ち位置を知ることはできます。本番の試験は、模擬テストでどのような結果であるかを知ってからでも遅くはありません。

今回の記事では、「IELTSの学習者が何をまずしなればならないか」とおすすめ受験頻度についてご説明します。

STEP
まずはIELTSを知る

模擬問題などを行い「IELTSとはどういうテストなのか」を知る必要があります。そして4つのセクションに対する手短な対策をしてからテストを受けてみましょう。

STEP
IELTSテストを初めて受験

この時点では、テスト結果に嘆いたり喜んだりするよりも、自分の実力を測るためと自分の弱点を見極めるためにIELTSの結果が必要です。

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腰を据えたIELTS対策に必要な勉強計画を立てる

自分のテスト結果から弱点を見極めて、「何がいけなかったのか?」をしっかりと分析しましょう。自分の今のレベルを見極めて目標スコアまでのスケジュールをたてます。

弱点の問題例
①語彙不足
②読解力の問題
③リスニング力の問題
④スピーキング力の問題
⑤文法の問題
⑥ライティング力の問題

4つのセクション別に自分の弱点を見極めましょう。特に語彙の強化、リスニングの強化、音読、短い記事などのリーディングは毎日やることで効果を発揮するので、毎日の勉強に組み入れましょう。

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勉強を習慣化させる

毎日の勉強をやる上で大事なのは勉強の習慣化とモチベーションの維持です。学校に通ったりしている場合は勉強を習慣づけることは比較的容易にできるかもしれません。モチベーションも高められるでしょう。

しかし独学でやっている場合は、地道である日々の勉強をしていても向上が見られないなどの理由で挫折しがち。とにかく3カ月はやり通すと決めて3か月後にはテストを予約するなどしてモチベーションを保ちましょう。

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3~4カ月毎にIELTSを受験するサイクルをつくる

IELTSの試験は約3~4カ月ごとに行いましょう。IELTS団体の方でも進めていることですが、英語の学力の向上にはある程度の時間がかかるので、一定期間をおいて受験するのが一番効率的です。また金銭的にもやさしい。IELTSを頻繁に受けて、ラッキーが期待できるほどIELTSは易しいテストでないことと、テスト結果が下がることもしばしばあることを念頭においてください。

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軌道修正が必要か見極める

IELTSの学習をある一定期間続けて、テストを定期的に受けても点数の伸びがない場合は、起動修正が必要です。勉強の仕方や間違ったことをやってむやみに時間だけ浪費している場合があります。

例えば、間違った音読の方法実施している場合について

ただ棒読みに音読しても流暢さやイントネーション、発音の改善にはつながりません。イントネーションを意識してはじめはゆっくり、はっきり音読します(そのうちナチュラルなスピードを自分で身につけましょう)。選ぶテキストも大事です。学術的なものよりも、話しているような雑誌などのあいさつ文を選ぶ方が効果的です。

勉強に詰まった時は、プロの力を借りましょう。いままでの自分のやってきたことを話し、自分に足りないものや今後の勉強のアドバイスを得ることができるでしょう。

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目標達成時期まで3カ月を切った段階ではIELTSを2~3週間毎に受ける

もちろん足りないスコアが0.5~1.0の場合に限ります。それ以上ですと、長期プランBも考える必要が出てきます。また最終テストの段階で、試験を受けたその一週間後に再度受験しましょう。立て続けに受験した場合2回目の方が結果がいいことの方が多いからです。

上記のような受験パターンで目標スコアまで少しづつでもアップできるように頑張っていきましょう。

下記では目標時期が迫っている方で目標達成期間と目標点数までのスコアの開きがあるケースを具体的にご説明します。

目標達成期間が比較的短く目標点数までのスコアの開きがあるケース

ケース① IELTSのスコア提出締め切りが3カ月以内に迫っている場合

大学や大学院の提出締め切りが迫っているのに、どうしても0.5上がらないという方がいらっしゃいます。0.5といえどもしっかりとしたセクション別スコアを算出してから実際にはいくつの点数が必要かをしっかりと計算しましょう。総合スコアで0.5必要でも、実際は1.0以上あげなければならない場合もあります。

スコア算出方法は下記の記事で確認できます。

試験結果の例1】

L:6.0
R:6.5
W:6.0
S:4.5
総合バンドスコアは6.0 (実際は5.75)。

この場合は、0.5どこかのセクションであげたとしても、総合スコアは変わらず6.0(実際は5.875)です。
実際には、6.5に総合スコアを上げるためには、スコアを2.0アップさせないといけません。

➤そのため、がむしゃらにIELTSを受験しても、2.0を上げていくには時間が足りないという結果になる可能性が高いので、中期対策に変更することも視野におきましょう。しかし、万が一の可能性は捨てず、予定通り受講して結果を見る必要はあります。


時間がない場合でも、今年が最後なわけでないです。6か月後、または来年に目標スコア達成を目指し、勉強計画の立て直しをした方がいい場合もあります。自分の英語力が英語のレッスンについていけない状態では、せっかくの留学経験も楽しめることなく過ぎてしまいます。そのことを踏まえて、着実に英語力を養ってから留学という道を取った方が最終的に自分のためになる方も多くいらっしゃいます。

試験結果の例2】
L:6.5
R:6.5
W:6.0
S:5.5
総合バンドスコアは6.0 (実際は6.125)。

このケースでは0.5どこかのセクションであげれば6.5(実際には6.25)に達成します。

➤この場合は、2-3週間に一回の受験で0.5上がる可能性も高いと言えます。自分に合っているテーマであったり、スピーキングトピックであったりするからです。しかし、毎週受けるのは、時間の無駄になる場合も多いので(時間のロスになるため家で勉強をする時間を作った方が良い場合もある) あまりおすすめしません。IELTSの試験は一日がかりのテストですので一日無駄にすることになります。体力的にも疲れるはずです。

ケース② IELTSのスコア提出締め切りが3カ月以上あるが6カ月以内に取りたい場合

先ほどケースと同様に0.5必要でも実際には、2.0スコアを上げていかなくてはならない場合で残り期間が6カ月の場合は焦る必要はありません。3カ月を切った段階で一度試験を受けてみましょう。その結果を見てから判断します。3カ月を切った段階で、まだ2.0ほどのスコアの開きがあった場合は、長期対策も視野に入れるようにしましょう。

1.0~1.5の場合は、正直追い込まれている段階ですが、これがモチベーションになることもあるでしょう。1.0から1.5上がる可能性は十分あります。3カ月を切った段階で2~3週間毎にテスト受けてみましょう。最低でも4週に一回は取る必要があるでしょう。

IELTSで長期対策が必要な理由

IELTSのテストは思っているほど簡単なテストではありません。「1.0足りない」されど「1.0低い」のです。1.0アップさせるのに毎日3時間の勉強をしても、3カ月はかかると言われています。「TOEICの勉強をやってきたから平気だ」とか「英検準1級を持っているから」という理由は通じないのが現状です。英検1級を持っていた方でもIELTSで6.0を取ることに苦労した方もいらっしゃいます。

IELTSでスコアアップが難しい理由の一つは、IELTSの採点基準が厳密に決められていることです。試験官もその基準に準拠することが求められており、試験官は厳しく管理されています。知り合いがスピーキング試験官でしたが、レコーディングをすることを忘れて、解雇になったことを直接聞きました。ですので、ある一定の基準に見合わなければ点数は取れないようになっています。まぐれ当たりも少ないと判断しましょう。

またIELTSは教育機関であることもしかり。”well-educated citizens” を輩出することが最大の目的です。ですから試験対策を通して受験者を教育する意図があります。だから、ライティングでもスピーキングでも論理的に自分の主張ができているかが問わるのです。

IELTSは早めの対策を取ることが成功のカギです。そしてそれが自分にとってもプラスになることだと肝に銘じましょう。ぜひ早期対策の勉強計画をたてて、無理なくスコアをアップにつなげましょう。

IELTSのテストを3-4カ月に一回は受けた方がよい理由

理由1:長期勉強計画をたて、IELTSをすぐに受ける必要がなくても自分のスコア進捗状況やスコアブック記入をしてスコアが上がっているかどうかを見極めるために(下がる場合もある)最低でも3-4カ月に一回はテストを受けましょう。

理由2:テスト受けないと、試験の緊張感やプレッシャーに強くなれずに実力が出せない事にもつながります。それを克服するためにも定期的に試験を受けましょう。試験慣れしている人は安定したスコアを出すことができます。体調や環境に左右されることもなくなり自分の実力を出すにはある程度試験慣れするのは大事なポイントです。

理由3:先述したようにモチベーションを高める理由にもなります。そして勉強の仕方の起動修正や勉強計画の立て直しが必要になることもあるからです。

このようなことを考えると受験しないのもリスクということになります。

IELTSテストはいつ受けるべき? 受験頻度について まとめ

IELTSは受験費用が高いテストですので、一度IELTSを知って対策をとってから早い段階で試験を受けてみましょう。そのことで自分の弱点を見極め、しっかりとした今後の勉強計画を立てることができます。長期対策が必要となることを踏まえて、早めの準備は必須です。おすすめする理想的な受験頻度をまもり、受験費用をセーブしながら着実にスコアアップにつなげましょう。

短期で時間がない場合や独学に行き詰った場合は、ぜひ学校に通うことを考えましょう。最終的にはコスパにつながります。IELTSのスコアをクリアする学習時間が無限にとれるわけではありません。効率よく短期でスコアアップにつながることが費用を最終的の抑えるポイントなのです。

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Metropolitan Academy of English

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