TOEFLライティングのコツ ≫≫タスク1とタスク2

【新形式対応】TOEFLライティングは、AIの採点と採点官(人間)の採点で評価されます。ある一定の長さと書き方をマスターすることで高得点を狙うことができます。

この記事ではライティングタスク1とタスク2の書き方のコツについてお話します。

TOEFLライティングの採点規準を再確認

TOEFLライティングの採点規準はコンピューターのレーターとETS(TOEFLの母体であるEducational Testing Service) の採点官が添削を行いますが、まずは5段階評価でそれぞれ採点をします。各スコア加算されて1-30のスコアに換算されます。換算方法は公開されていません。最初のAIの採点では、「文法」、「スペルミス」、「語彙の広さ」が採点されると言われています。

<タスク1/ part 1 統合問題の採点基準>

0全く書けていない
トピックをすべて書き写している
トピックと関連のないことについて書いている
1トピックと全く関係のないことについて書いている
英文のレベルが初歩的である
2レクチャーに関連した情報がいくらか書かれていても、表現・文法においてあちこちで問題があったり、リスニングとリーディングの重要なポイントがかなり抜けていたり、間違っていたりする
3レクチャーの重要な情報がいくらか含まれており、リーディングとの関連をある程度伝えているが、曖昧で不明瞭な点、重要なポイントが欠けていたり、レクチャーとリーディングの関連性が間違っていたりする
4レクチャーの重要な情報が含まれており、リーディングとの関連性においても正確に描写している。不正確、不明瞭、文法のミスや省略されている箇所が時々見受けられる
5レクチャの重要なポイントがすべて正確に述べられており、リーディングとの関連性も正確である。全体的にまとまりがあり、小さなミスがあったとしても全体の主旨を変えるものではない
TOEFL Integrated Writing Rubrics を参照

<タスク2/ part 2 Academic Discussion の採点基準>

0全く書けていない
トピックをすべて書き写している
トピックと関連のないことについて書いている
1オンラインディスカッションに効果的に貢献していない
言語運用能力に制限があるので自分の主張を正確に表現できていない
・内容にまとまりがなく課題に答えていない
・文章の統語構造や語彙に非常に乏しい
・重要な文法ミスが多い 
・リーディングから語彙や表現をコピペしている
2言語運用能力に制限があるので主張を理解するのが難しい
・課題に関係のない内容であったり、具体的な説明に欠けている
・文章の統語構造や語彙に乏しい
・文法的なミスがしばしばある
3ほぼトピックに関連したことについて書かれており、ディスカッションに貢献している
ある一定の言語能力を保持している
・具体的な説明や例、詳細に欠けている部分がある
・ある程度の文章の統語構造や語彙の広さがある
・顕著な文法的ミスがいくつか見受けられる
4トピックに関連した回答になっており、言語運用能力があり、主張を理解することが容易にできる
・適切な説明や例、詳細が書かれている
・文章の統語構造と言葉の選択が適切である
・文法のミスは数えるほどしかない
5トピックに関連した回答で、明確にディスカッションに貢献しており、安定した言語運用能力を保持している
・適切かつ詳細な説明や例が書かれている
・効果的に統語構造を使用しており、正確なイディオム表現や言葉の選択がされている
・文法のミスがほぼない
TOEFL Academic Discussion Rubrics を参照
Rubric mean (素点)Scaled score(1-30点)
5.0030
4.7529
4.5028
4.2527
4.0025
3.7524
3.5022
3.2521
3.0020
2.7518
2.5017
2.2515
2.0014
1.7512
1.5011
1.2510
1.008
7
5
4
0

TOEFLライティングのタスク1(パート1)の統合問題とタスク2(パート2)のAcademic Discussion に分けてライティングのコツをお話いたします。

Part1: 統合問題ライティングのコツ

ここではPart1の統合問題のライティングのタスクについてお話します。

① タスク1は300文字を目安に書く

TOEFLの統合問題のライティングでは、問題の指示文に高得点を取るエッセイは150文字から225文字ぐらいであると記載されておりますが、実際にはもっと長く書くことで高得点につながります。AIの採点ではスペル、語彙の広さを採点していくれるので、リーディングの詳細やたくさんの関連語句を入れるとAIの採点で高得点がとれることになります。

しかし、同じ単語の繰り返しや同じ内容の反復は逆効果になるため、ただ単に同じことを繰り返して書くのだけは避けましょう。

② 5段落構成で書く

タスク1の課題はあるリーディングの課題に対してのリスニングを聞き、そのポイントをまとめます。
リスニングのポイントは大体3つ挙げられていることがほとんどですので、「イントロ→ポイント1→ポイント2→ポイント3→結論」の5段落構成になるのが通例です。

5段落構成内容
イントロダクションリーディングの概要とリスニングのスピーカーの立場を明確にする(反論していることがほとんど)
ボディー1反論ポイント1
ボディー2反論ポイント2
ボディー3反論ポイント3
結論再度リスニングのスピーカーの立場を明記する

※ポイントが2つにまとめられることもあるので、その場合は4段落となります。

③ 高得点が取れるテンプレートを使用する

TOEFLのライティングでは、しっかりとした構成とストラクチャーをもとに書くことでスコアアップにつながります。上記の5段落構成で、話の内容が変わってもテンプレートを使用することで時間の短縮にもつながります。

5段落構成テンプレート
イントロダクション・The reading and the lecture are both about _____. 
・While the author of the article argues that ____, the lecturer disputes the claims mentioned in the article.
ボディー1・According to the reading  _____.
・However, the lecturer disagree with this argument by stating _____.
ボディー2・Second, the author suggests _____.
・The lecturer, on the contrary, asserts that ______.
ボディー3・Finally, the author goes on to put forth the argument that _____.
・Nonetheless, the lecturer aruges that _____.
結論In conclusion, this is how the lecturer successuflly challenges the points made in the reading about _____.

この高得点が取れるテンプレートを活用して取り組みましょう。

① コピペはせず、言い換え表現を用いる

統合問題では右側にリーディングの文章が残されたままですが、その文章の単語や表現をコピペするのはやめましょう。自分の言葉でパラフレーズすることが得点を取るためには重要なポイントになります。

リーディングの部分の主旨を要約して書くようにすることで、反復や、ただの抜粋を防ぐことができます。そのまま写していたらついついリーディングの部分の説明が長くなってしまいがちですが、統合問題ではリスニング部分のレクチャーがどのように反論しているのかを効果的に述べることが求められるため、リーディング部分のアイディアは、すっきりまとめる必要があるでしょう。

必然的にレクチャー部分の方が長くなることが多いと心得ておくと良いでしょう。

① Unusual words を用いる

Unusual wordsとは、日常的に使われる言葉でなく、文語的かつアカデミックな表現や語彙のことを指します。適切なアカデミック表現を使用することはスコアアップには効果的です。

例えば、
illness ➡ ailment (病気・疾患)
insight ➡ acumen (洞察力)
avoid ➡ eschew (避ける)
encourage・ motivate ➡ galvanize
various ➡ myraid (さまざまな)

なるべく文語的でアカデミックな用語を使用していくことでスコアアップに繋げましょう。特に高得点23点以上を目指す方には必須です。

Part2: Academic Dicussion ライティングのコツ

ここでは、タスク2の独立問題、Academic Discussionのライティングのコツについてお話します。

① 150文字を目安に書く

Academic Discussion では、100文字以上と指定がありますが、実際には120文字以上を目指し150文字ぐらいまで書けるように具体的な自分の主張と例を述べていきましょう。自分の主張とその論理的な理由はとても大事な部分です。自分の貢献度がはかられるところですので、なるべく具体的に例を入れて説明していきましょう。

① 1段落構成で書く

Academic Discussionは、オンラインディスカッション形式で、カジュアルなライティング形式になります。そのためエッセイライティングとは異なり、段落分けは不要です。しかし、その一段落の中に、どちらの生徒に賛成しているのか+その賛成理由+自分独自の意見+その具体例+賛成していない生徒のメリット+デメリット+自分の意見のまとめを述べる必要があります。

詳しくは下記のテンプレートを参照してください。

① テンプレートを使用する

Academic Discussionのテンプレートは以下の通りです。ここでも統合問題と同様にしっかりとした構成がスコアアップには不可欠です。トピックが変わってもこのテンプレートに当てはめて考えていきましょう。特に10分という短い間に読むことと書くことが求められるため、テンプレは必須です。

一段落構成
教授の質問に対する自分の意見← 2人の生徒の意見のどちらに賛成かを決める
賛成している理由← 賛成している理由を述べる
独自の理由← 自分独自の考えやアイディアを1、2つ、具体的に述べる
反対側 の意見のメリット← 反対している生徒の意見のいい所を指摘
反対側の意見のデメリット← 反対している生徒の意見の悪い点を指摘
結論← 自分の意見を再度述べる

① 自分の独自の意見を練り出す

多くの生徒様が問題を多く抱える箇所でもありますが、リーディング部分の生徒様の意見を反復しているだけにならないようにしましょう。

2つの意見が述べられていて、どちらに賛成するかは決めますが、自分独自の理由が必要です。2人の生徒様に意見が述べられてしまってそれ以外考えつかない等、彼らの意見をただ違う言葉で反復しているだけにならないように注意が必要です。

① 2人の生徒の名前を明記する

2人の生徒の意見を読んだ上で自分の意見を述べ、disucussionに貢献することがタスクのポイントとなります。そのため、2人の意見を指摘することで、明確に2人の意見と異なった点を効果的に述べることができます。

まずどちらに賛成しているかで一人の生徒様の意見を出します。そのあと、反対側の意見のメリットとデメリットを述べることで、多角的な角度から一つの問題を分析していることになり、自分の意見を強化する結果につながるでしょう。

① 言い換え表現を用いる

タスク1の統合問題でも同じことが言えますが、書かれている生徒様の意見をコピペしないように、簡潔にまとめましょう。パラフレーズは英語のライティングでは必須のスキルとなります

コピペ部分は、AI検索ですぐに発見できてしまうので「書き換え」が不可欠です。AIに関連した用語をたくさん拾わせていくことが得点アップの決定的なポイントになります。日ごろから単語を覚える際は、「同義語、類義語」を一緒に覚えていくとよいでしょう。

① Unusual words を使用する

タスク1の統合問題でも同じですが、Academic Disucussionはカジュアルなライティングとはいえ、文語のアカデミック用語を数個でも使用することでスコアを伸ばすことができます。

ただ、あまりにそれを意識しすぎて文語的で不自然な表現にならないようにバランスが大事。使いすぎには注意しましょう。

TOEFLライティングのコツ まとめ

TOEFLライティングタスク1とタスク2では、上記のコツを掴んで書くことでスコアアップにつながります。しっかりとした段落構成とテンプレを活用することは必須。長めのライティングに仕上げらえるように書く練習をしましょう。

  • 段落構成を見極める
  • タスク1では300文字、タスク2では150文字を目安にする
  • タスク別のテンプレを使用する
  • Unusual Wordsを使用する
  • コピペしない

効果的なスコアアップを目指す

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