so, as, too + 形容詞 + a(n) + 名詞の語順の不思議

「so, as, too の直後はどうして形容詞+a(n)+名詞の語順なのか?」

英語の文法を勉強しているほとんどの方がいずれはぶつかる疑問ではないかと思います。
なぜならば、a や an などの冠詞は普通形容詞の前に持っているくるのが普通だからです。

では、なぜ「so, as, too」が付いた時は語順が変わるのか?答えは文法のルールを学べば納得…….

この記事では、この疑問を徹底解説していきます。

まずは【冠詞】を知ろう

この特殊な形を理解するにあたり、まずは「冠詞」の役割(枠割)を知ることがとても大切です。
そもそも「冠詞」とは、「名詞と一緒に使い、名詞の範囲を決める」という重要な役割を担っているものです。通常「冠詞」は名詞の前で最初につき、「a lucky man (ラッキーな男)」というような形になります。「luck a man」とは言いません。

この「冠詞」の役割を再度理解したところで、次は今回の疑問に迫っていきたいと思います。

例】a beautiful woman 
  a happy little boy
  a blight star 

“so” “as” “too”の品詞は【副詞】

疑問を解決するためにまずは「so, as, too」の品詞が何かを考えてみましょう。
これらの品詞は「副詞」となり、副詞は名詞を修飾することが出来ません。

では名詞を修飾できる品詞は何でしょうか?それは「形容詞」です。

<おさらい>
形容詞 ⇒ 名詞を修飾する役割をする
副詞 ⇒ 名詞以外を修飾する(形容詞や動詞)役割をする


「a lucky man」は冠詞の「a」によって名詞の範囲が「a~man」までとなります。
言い換えると「a lucky man」は全体で「名詞扱い」となり、もし 「so, as, too 」などを [a lucky man] の前に置いた場合、以下のような文の構成になります。

so (as / too) + a lucky man ⇒ so (as / too) + 名詞

この文の構造をよく見て下さい。「副詞は名詞以外を修飾する」というルールに反していることに気づきましたか。

正しいルールに沿って語を並び替えてみましょう。つまりここでは、副詞が形容詞を直接修飾できるのでSo の後に形容詞を持ってきます。

(誤)
so (as / too) + a lucky man

(正)
so (as / too) + lucky a man

となります。
so, as, tooは形容詞のluckyをにかけられる(修飾する)ため、副詞のルールをきちんと守っていることになります。
もう少し例文を一緒に見てみましょう。

例文】
1. She is so tall a woman that she can reach the shell.
(彼女は背がとても高い人なので、棚に手が届きます。)

2. That is too bad a story to accept.
(これはあまりにも悪い話なので、受け入れられない。) 

英語は通常は規則正しくルールに則った言語ですが、例外もたくさんあります。
「so, as , too」のような「副詞」のルールをしっかりと把握し、使い分けていきましょう。

応用編】so, as, too + 形容詞 + 複数名詞 (または不可算名詞)の形は可能なのか?


では、形容詞+複数名詞を「so, as, too」で修飾する場合、冠詞が付いていなくても、so (as / too) + 形容詞 + 複数名詞 (or 不可算名詞)で大丈夫なのか?」
例を挙げると、good students (良い学生たち) の前にso (as / too)を置いて、以下のような表現にすることです。

例】so (as / too) good students

これは間違われやすいですが、結論的には文法ルールとして認められていません。
ではどうしてなのでしょうか?

それは先述の通りso, as, too の後ろに置く形容詞+名詞は、名詞には必ず冠詞(a/an)がついたものになるというルールが設定されているからです。ルールを覚えればよいだけ!覚えておけば今後間違えることはないので、必ず押さえておきましょう。

応用編2】形容詞+複数名詞に使えるものはでは一体なんでしょうか? – Suchを使おう!

では「so, as, too」の代わりに使えるものは一体あるのでしょうか?それは「such」です。
この「such」は、so, as, too で出来ないことを補完することができる最強のパワーを持ちあわせています。

「such」の後ろには、

①a(n)+形容詞+名詞
②形容詞+複数名詞
③形容詞+不可算名詞

など、「so, as, too」の後ろに置けない構造の文を置くことが可能になります。

例】
・such a good student
・such good students
・such good coffee

大学入試問題で出題される傾向にもある「such」の使用法もついでに覚えておきましょう。

練習問題

それでは練習問題を解いてみましょう。
※空欄に当てはまる選択肢を選びなさい。

Q1. I’ve never met (   ) girl.
(a) so lovely (b) so much lovely (c) a so lovely (d) so lovely a

A. I have never met ( so lovely a ) girl – (d)

Q2. “Well, that was (  ).” “I’m glad  you enjoyed it.”
(a) very nice lunch (b) a very nice lunch (c) the very nice lunch (d) how nice a lunch

A. “Well, that was ( a very nice lunch ).” – (b)

Q3. “I’m going to Paris next week.” ” Well, have (  ).”
(a) good trip (b) a nice day (c) a good trip (d) nice day

A. “Well, have ( a good trip ). ” – (c)

Q4. I think he is (  ) teacher.
(a) a so patient (b) such a patient (c) so a patient (d) a such patient 

A. I think he is ( such a patient ) teacher. – (b)

まとめ

「so, as, too」の品詞は【副詞】のため、名詞以外を修飾する
「so, as, too」の直後は必ず形容詞+冠詞(a/an)+名詞の形になる
形容詞+複数名詞(不可算名詞)を使いたい場合は、suchを使う
「such」は色々なことに使えるので、使い方をマスター

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