海外で医者として働く!必要なIELTSスコア

IELTSの受験者の中には、日本の医師免許を持ち、海外でも活躍したいと考える医師の方もいらっしゃいます。

海外で医師として働き、さらに永住を目指す場合は、一般的な留学よりも高いレベルを要求されることが多いです。

この記事では、海外で医師として働くために必要な条件や資格について紹介していきます。

目次

海外で医者として働く

最近では、海外で最先端の技術を学び、活躍したいと考える医師の方が増えてきています。

論文の作成や研究分野でのカンファレンスなど、英語を使う機会の多い医師の方は、求められる英語力も高いです。

一般的に、IELTSでは全セクションで7.0以上、TOEFLでは100点を基準としているところがほとんどです。

英語力が問われない場合

医学留学の中でも、研究留学や短期研修であれば、英語資格が問われないケースが多いようです。

留学の目的や、希望する国、大学によって要件が変わるので、試験対策を行う前にしっかり確認しましょう。

 カナダの場合

自国以外の医学部を卒業した医師のことを「International Medical Graduate(IMG)」 と呼びます。

IMGがカナダ国内で働くためには、試験や研修など、いくつかのステップが必要です。

STEP
MCCQE Part 1 に合格する

この試験は、カナダの医師資格審査「Medical Council of Canada(MCC)」が実施しています。

基礎医学と臨床医学の知識を問われ、合格するとMCCの資格を取得することができます。

STEP
NAC OSCE に合格する

IMG向けの臨床スキル評価試験で、患者対応、診察、コミュニケーション能力などが評価されます。

STEP
カナダでの医療研修(Medical Residency)

日本でいう研修医に該当し、5年間ほど研修を積む必要があります。

研修先は、CaRMSを通じて応募し、マッチングされる必要がありますが、非常に競争率が高いです。

STEP
州ごとのライセンス取得

レジデンシーを修了した後は、各州の医師会でライセンスを取得する必要があります。

このように、医師として働くためには早い人でも2~3年、長くて6年はかかると言われています。

受験料も高いので、カナダで医師として働くことを希望している場合は、計画的に留学準備を行いましょう。

受験料

MCCQE Part 1:CA $1,470(原則返金不可)

NAC OSCE :CA $3,255(返金不可)

 オーストラリアの場合

IMGがオーストラリアで働く場合、以下の3つのルートからいずれかを選択します。

  1. Competent Authority Pathway(認定機関ルート)
  2. Standard Pathway(標準ルート)
  3. Specialist Pathway(専門医ルート)

これらのルートをクリアした後、正式な医師免許を申請、取得することで病院やクリニックで働くことができます。

日本のIMGは、一般的にStandard Pathwayを選択し、永住権の取得を目指す方が多いです。

1. Competent Authority Pathway(認定機関ルート)

このルートは、対象の国で医師資格を持つ場合、追加の試験なしで登録できる最もスムーズなルートです。

対象は、イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランド、ニュージーランドの医師資格があり、臨床経験があるIMGです。

2. Standard Pathway(標準ルート)

このルートでは、認定機関ルートに該当しないIMGが対象となります。

免許取得までのプロセスは次の通りです。

  1. AMC CAT MCQ試験を受験。
  2. AMC Clinical ExaminationまたはWorkplace-Based Assessment(WBA)を完了。
  3. プロビジョナル登録を取得。
  4. 指定の臨床研修を修了後、フルライセンスを申請。

3. Specialist Pathway(専門医ルート)

このルートで対象となるのは、オーストラリアで不足している専門医資格を持つIMGです。

オーストラリアの各専門医協会が資格審査を行い、一部の専門医は追加試験や研修が必要な場合あります。

オーストラリアには、「Limited Registration」という資格があり、短期的に医師として働くことができます。

収入を得ながら正式な医師免許を取得することができる、非常に有用な資格です。

IELTSなどの英語資格は早めに取得する

海外で正式な医師免許を取得するまでには、年単位の非常に長い時間がかかります。

そのため、その前の段階となるIELTSやTOEFLなどの英語資格は、早い段階で取得することがおすすめです。

目標となるスコアも高いですが、しっかりと準備し、対策を行うことで着実に点数を上げていくことが可能です。

必要なスコア

どの国を検討するかによって変わりますが、各資格で必要になるスコアは次の通りです。

  • IELTS:overall 7.0(全てのセクションで7.0以上)
  • TOEFL iBT:93~100点以上(L, R:24点以上、W:27点以上、S:23点以上)
  • PTEアカデミック 65点以上(全てのセクションで65点以上)

いずれも、一般的に高得点と言われているスコアなので、時間をかけて準備を万全にしましょう。

どの試験を受験するか

どのセクションが苦手かによって点数の取りやすさが変わるので、試験を選ぶ際の参考にしてみましょう。

  • スピーキングが苦手な方:IELTSがおすすめ
  • ライディングが苦手な方:TOEFLがおすすめ など

最初は試験を決めずに、実際に試験を受けてみて、スコアが高い方を選択するのも良い方法です。

早い段階で英語資格をクリアすることで基礎が固まるので、その後の医療資格テストの勉強も楽になります。

まずは、英語資格であるIELTSもしくはTOEFLで目標スコアをクリアすることを優先しましょう。

IELTSでスコア7.0を達成するための対策と学習方法は、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

海外で医者として働く まとめ

日本で医師免許を持っている方は、海外ではIMGとして扱われます。IMGが実際に現地で働くためには、IELTSやTOEFLなどの英語資格をはじめ、試験や研修などのプロセスも必要となり、時間もコストもかかります。

必要となる英語資格のスコアは、一般的な留学と比べると高いため、目標時期やスコアを明確にし、最適な学習プランを立てることが大切です。早めに英語資格をクリアすることで英語の基礎が固まるため、その後の試験もスムーズに解答することができるようになります。

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