IELTSのスピーキングテストは、従来から、1対1の直接対面式で試験が行われています。
最近では、アジア圏でのスピーキング試験官不足のため、Video-Call- Speaking(VCS)システムを利用したスピーキング試験を実施する会場が増えています。
この記事では、ビデオコール・スピーキングテストの詳細と、試験を受けられる会場を紹介します。
ビデオコール・スピーキングテストって何 !?
ビデオコール・スピーキングテストは、オンラインビデオ通話を利用した試験です。
オンライン試験は、試験官と1対1のインタビュー形式が保てるよう、試験会場の個室で行われます。自宅ではないので、注意しましょう。
また、アカデミックとジェネラル、どちらも、ビデオコール・スピーキングテストにて受験が可能です。
試験の形式
会場に到着したら、自分の順番が来るまで待機します。順番が来ると、個室に案内され、会場に設置してあるヘッドホンと、ノートパソコンを使用し、試験を行います。
試験は、前もって録音されたものではなく、リアルタイムで試験官が行います。
試験の前に、会場スタッフが、IDや音声のボリュームなど、チェックを行います。その後、スタッフは部屋から退室するため、試験官以外が、試験の内容を聞くことはありません。
テストセンタースタッフの助けが必要な場合は、いつでもテーブルのベルを鳴らし、呼ぶことができます。
内容は従来の試験と同様
VCSシステムによるスピーキングテストでも、試験内容、スコア基準、試験時間、タイミング、難易度、質問の形式、セキュリティ水準の点で、従来の対面形式によるスピーキングテストと、まったく同じとされています。
詳しい情報は、IDP IELTSの、日本のホームページにも記載されていますので、参照してください。
ビデオコール・スピーキング テストの注意点
- 試験中は、ヘッドホンを使用する
- デバイスやカメラには、触れることができない
- テーブルの上に用意されてる、鉛筆やノート、その他の物に、むやみに触れることはできない
- 音声のクオリティーに影響を与えないために、顔の周りやマイクに触れない
- パート2のトピックカードは、画面上に表示される
ビデオコール・スピーキング テストのメリットとデメリット
メリット
- サウンドクオリティーが良くないとして、何度も聞き返すことができる
- 直接対面式より緊張しない方もいる
- マスクをつける必要がない
デメリット
- ジェスチャーの使用を、躊躇しなければならない(むやみに機材に触れることを制限されるため)
- 日本にいる試験官ではないので、地元や日本の文化が伝わりづらい
- ビデオ形式だとやりづらい方もいる
- 音声がクリアに聞こえない場合もある
ビデオコール・スピーキングテストを導入している試験会場
ビデオコール・スピーキングテストが実施されている会場は、まだ多くありません。
オンライン試験では、スピーキング試験の日程を柔軟に選択できるため、遠隔地の試験会場では導入が多いようです。
カナダでも、試験会場によってはビデオコール・スピーキングテストが実施しており、IDP及びブリティシュカウンシルの、両方の会場で導入されています。
日本では、IDPもしくはJSAFの、コンピューター形式で行うテストセンターで、既に導入されています。
今後、試験会場が増えていくかどうかは、公表されていませんが、日本でビデオコール・スピーキングテストが実施されている会場を紹介します。
ビデオコール・スピーキングテストを導入している日本の試験会場
- IDP 東京テストセンター(新宿)
- JSAF IELTS 大阪 – CD IELTS(西梅田)
- バークレイハウス
名古屋:〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-23-17 笹島ビル5F
東京:〒162-0844 東京都新宿区市谷八幡町 2-1 DS市ヶ谷ビル 7F - IDP IELTS – 沖縄ビジネス外語/Okinawa Business Gaigo
まとめ
Video-Call Speaking (VCS)システムによるスピーキングテストは、一部のテスト会場で利用可能です。
ビデオコール試験でも、1対1の対面形式と、内容は全く変わらないのです。メリットとデメリットがありますので、注意事項を確認しておきましょう。人によって、直接対面形式の方が緊張しない方もいれば、ビデオスクリーンを介しての方がやりやすい方もいます。
試験を受ける際には、自分に合っている試験の形式と、その対策を行い、自信をもって望めるよう準備しましょう。