IELTSスピーキングで役立つイディオム

イディオムで高得点を狙え!

IELTSのスピーキングで高得点(7.0以上)を取りたい方はイディオムを暗記し使えるようになりましょう。

しかし、注意しなければならないのが、あくまでもイディオムは口語的表現ですので、文語表現が求められるIELTSのライティングには向きません。したがって、ライティングでは使用することのないように気をつけましょう。

まずイディオムとは何?

日本語では、慣用句、慣用語、慣用語句、慣用表現、慣用連語、成句、熟語などと訳されることもある、2つ以上の語が結びつき特殊な意味を持つ言葉です。
語句から意味が想像できるものもありますが、どちらかと言うとそれ自体の意味を知らないと分からない表現の方が多いです。

では、なぜIELTSのスピーキングでイディオムの使用が必要なのでしょうか。7.0の採点基準を確認してみましょう。

流暢さと一貫性語彙力文法発音
定義– speaks at length without noticeable effort or loss of coherence

– may demonstrate
language-related hesitation at times, or some repetition and/or self- correction

– uses a range of connectives and discourse markers with some flexibility
– uses vocabulary resource flexibly to discuss a variety of topics

– uses some less common and idiomatic vocabulary and shows some awareness of style and collocation, with some inappropriate choices

– uses paraphrase effectively
– uses a range of complex structures with some flexibility

– frequently produces error-free sentences,
though some grammatical mistakes persist
– shows all the positive features of Band 6 and some, but not all, of the positive features of Band 8
日本語訳– 長い文章を、苦にすることなく、一貫性を保って話すことができる

– 言語能力に起因する言い淀み、繰り返しや、また/あるいは言い直しがみられる

– ある程度の接続詞と談話標識を、柔軟性をもって使うことができる
– 豊富な語彙を柔軟に使用して、様々なテーマについて議論をすることができる

– あまり一般的でない語(アカデミック用語)や、慣用表現、コロケーションを適切に使用しており、誤用はまれである

– 言い換えを効果的に行うことができる
– ある程度の柔軟性をもって、複文、重複文を使うことができる

– 文法的間違いはある程度みられるが、誤りのない文が多い
– バンドスコア6で要求される基準は満たしているが、バンドスコア8で要求されるʼ基準はみたすことができない
IELTS Speaking Assessment Criteria band 7

語彙力の項目で “uses idiomatic vocabulary” というところに着目して下さい。
このようにイディオムを使用することで語彙力の項目基準を満たすことになるのです。もちろんイディオムを使用しただけでは7.0に届かないこともあります。しかし、一つの条件として掲げられているのでそのハードルをクリアするに越したことはありません。採点は、各項目の点数を足して4で割るため、「語彙力」で点数が高ければ他が少し低くても埋め合わせができます。

イディオムを使用する上での注意点

最大の注意点としては、使われすぎて程度が低く感じるイディオムは使わないようにしましょう。
“hit the hay, Jumping on the bandwagon”、 “In the nick of time” などは少し古い言い回しで、このようなイディオムは年配の方が好んで使いますが、若い世代の方は知らないことも多いです。
そして、「スラング」や「カジュアルすぎる表現」もIELTSには不向きです。
言葉には時代や流行りがあり、すたれるものですので、生きたイディオムを使う必要があります。
また、意味はしっかりと把握して使えるよう練習してみましょう。課題やトピックによってはイディオムを使う機会がないと思いますので、無理に使う必要はないですが、パート1からパート3内で数個使用できるとよいでしょう。

スピーキングに役立つイディオム

IELTSのスピーキングのみならず、日常会話でも使えるフレーズをいくつかご紹介します。

1. better late than never  
「遅れてもやらないよりはまし」

   例】I’m sorry my gift came late, but better late than never, right?
   訳】プレゼントが遅れてしまってごめんなさい。でも遅れてももらわないよりはいいでしょ?

2. cost me an arm and a leg (cost a fortune)  
「たくさんのお金がかかる」

   例】Drinks at that club cost an arm and a leg.
   訳】あのクラブでの飲み物はとても高いよ。

3. go the extra mile 
「一層の努力をする」

   例】He’s a nice guy, always ready to go the extra mile for his friends.
   訳】彼はとてもいい人です。友達のためにひと頑張りするのが当たり前と思っているよ。

4. the spitting image 
「生き写し、うり二つ、そっくり」

   例】Joan is the spitting image of her granny at the same age.
   訳】ジョアンは彼女のおばあちゃんの若いときに瓜二つだ。

5. under the weather 
「体調が悪い」

   例】I’m feeling a bit under the weather – I think I’m getting a cold.
   訳】体調が悪いなぁ、風邪のひき始めかもしれない。

6. against the clock   
「時間に追われて」

   例】I was racing against the clock, but I finished the test just before the bell.
   訳】時間に追われたけど、時間内にはテストを終わらせることができたよ。

7. work around the clock  
 「夜昼関係なしに働く」

   例】We worked around the clock to finish the project on schedule.
   訳】プロジェクトを予定どおりに完了させるために徹夜で働いた。

8. bent over backwards   
「全力を尽くす」

   例】He insisted that he bent over backwards to be objective in presenting the story.
   訳】彼はその話を言うときに客観的になるように最善を尽くした。

9. have/get mixed feelings about A  
「Aに対して複雑な心境[気持ち]である」

   例】I had mixed feelings about leaving home. I was excited but at the same time, I knew I would miss my family.
   訳】家を出るのは複雑な心境です。とってもワクワクするけど、同時に家族がいなくて寂しく思うだろう。

10. next to nothing   
「ほとんどなきに等しい」

   例】He was eating next to nothing.
   訳】彼はほとんど食事を取っていなかった。

11. at all costs  
「費用がいくらかかっても」「ぜひとも」

   例】Security during the president’s visit must be maintained at all costs.
   訳】大統領の訪問中はどんなことがあっても安全を保たなければならない。

12. off the top of my head  
「思い付きで」や「即座に」

   例】I don’t know off the top of my head, but I could go and look it up.”
   訳】即座にわからないけど、調べてみることはできるわ。

13. hit the books  
「一生懸命に勉強する、猛勉強する」

   例】You should hit the books for the final exam.
   訳】期末試験のために猛勉強すべきよ。

14. get the ball rolling  
「〔活動・仕事・会議など〕を始める」「軌道に乗せる」

   例】I just want enough cash to start the ball rolling.
   訳】僕は仕事を軌道に乗せるために十分なお金がほしい。

15. keep one’s fingers-crossed 
「運[成功]を祈っている」

   例】Just keep your fingers crossed.
   訳】祈ってて!

16. from scratch   
「作業などが〕最初から」

   例】She made her cake from scratch.
   訳】彼女は1からケーキを自分で作りました。

17. beating around the bush   
「遠回しな[回りくどい]言い方をする」

   例】Please stop beating around the bush and tell me the full story.
   訳】周りくどい言い方はやめて、話を全てきかせてよ。

18. down to earth   
「現実的な、地に足の着いた、堅実な、合理的な」

   例】Our president is a really down to earth person.
   訳】うちの社長は本当に現実的な人だよ。

19. get a head start   
「〔競争相手より〕有利なスタートを切る」

   例】If I don’t get a head start on the project, I’m going to miss the deadline.
   訳】もし、そのプロジェクトで一歩先んじてスタートしなければ、締め切りに間に合わないだろう。

20. keep A at bay     
「Aを寄せ付けない」

   例】These frogs have a powerful poison on their backs that helps keep predators at bay.
   訳】これらのカエルは猛毒を背中に持っており、捕食動物を寄せ付けない。

21. kill two birds with one stone 
「一石二鳥を得る」

   例】It went well. While I was there, I visited my old friend, killing two birds with one stone.
   訳】上手くいったよ。それに昔の友人のとこにも行けたし、一石二鳥だったよ。

22. see eye to eye   
「見解[意見・気持ち]が一致する、話が合う」

   例】our two companies saw eye to eye with each other.
   訳】われわれ2社はお互いに意見が一致しました。

23. take A with a grain of salt   
「A〔人の話を〕話半分に[割り引いて]聞く」

   例】You’d better take his words with a grain of salt.
   訳】彼の話は割り引いて聞いた方がいい。

IELTSスピーキングに役立つイディオム まとめ

 IELTSのスピーキングでは上記に挙げたイディオムを使用して自分のスピーキング力をアピールしましょう。
そして、イディオムを学ぶ上ではその言い回しが現在もよく使われているか調べてみるのも大事です。中にはすたれている表現もあるからです。古い言い回しは逆効果になるため、注意しなければなりません。

イディオムや慣用表現はライティングには不向きですので、エッセイでは使用しないようにしましょう。

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