IELTSリスニングには全部で4つのパートがあり、パート1の難易度が最も易しいと言われています。
パート1がスムーズに解答できれば、気持ちに余裕ができ、好調なスタートを切ることができます。
この記事では、パート1の出題の特徴と、その対策方法について紹介していきます。
パート1を攻略する
IELTSリスニングのパート1は、難易度が最も低く、全問正解を目指すことのできるパートです。
パート1で全問正解を取得するためには、徹底的に対策し、点数を落とさないコツを習得することが大切です。
IELTSリスニングでは、特有のトリックが使用されることがあります。
言い方を変えたり、受験者を惑わすような問題が出題された場合は、注意深く聞いて見破りましょう。
パート1の頻出問題
IELTSリスニングのパート1では、次の3つの問題形式の出題が多い傾向にあります。
- 数字を答えとする問題
- 固有名詞を答えとする問題
- 解答が1単語ではない問題
ここでは、それぞれの問題について、特徴と対策方法を紹介していきます。
1. 数字を答えとする問題
数字を答えとする問題では、年齢、通貨、日付、電話番号、予約・カード番号などの記述を求められます。
数字の発音には次のようなものがあり、ややこしく、聞き慣れていないと解答に迷うことも少なくありません。
- 同じ数字でも、読み方が複数あるもの
- 発音が似ているもの
また、音声を数字に変換する作業も、慣れていないと意外と難しいため、書き出す練習も大切です。
次の音声では、数字の発音が録音されています。何度も繰り返し聞くことで、耳を慣らしていきましょう。
音声1
音声2
発音の注意点
0(オー)
数字の「0」は、必ずしも「ゼロ」と発音するのではなく、「オー」と読まれることがあります。
特に、電話番号やカード番号のような、比較的長い数字を読む際には、言い換えられることが多いです。
820-1389
「eight two oh – one three eight nine」
三桁以上の数字
3桁以上の数字を読む際は、複数の読み方があるので、注意しましょう。
1200
「one thousand two hundred」と「twelve hundred」
1990
「nineteen ninety」
2020
「two thousand and twenty」または「twenty twenty」
0が2回続く場合
数字の中で「0」が2つ続く場合は、「ダブル オー」と発音します。
562-0086
「five six two – double oh eight six」
発音が似ている数字
数字の中には、似ている発音があります。
聞き分ける方法としては、ストレス(強く発音するところ)の位置に注目して聞くことです。
16と60「sixteen」と「sixty」
「sixteen」は「teen」、「sixty」は「six」を強く発音します。
特に、15「fifteen」と50「fifty」の聞き分けが最も難しいとされているので、注意しながら聞きましょう。
実際にどう読まれるかは、音声を聞かないとわかりません。様々なパターンがあることを知っておくだけでも、本番で迷わなくなります。
2. 固有名詞を答えとする問題
固有名詞を答えとする問題では、ビル、道路、駅、会社、人、建物や部屋などの記述を求められます。
このパターンの問題では、大文字で始めること、スペルを聞き逃さないことが重要です。
スペルは言ってくれる場合が多いので、しっかり聞くことが大切です。
スペルを予測する
スペルが読み上げられても、イギリス英語のため、発音が聞き取りづらく、それだけを頼りにすると、間違える可能性があります。
固有名詞が聞こえたら、まずはスペルを予測することが重要です。
1. conference room
……Tesla…room for talks
2. Name of agent
Becky 1.…Jamison…
3. Insurance company
Crawley... Life Insurance
上記の例でいうと、音声で「ジェイムソン」と聞こえた場合、スペルは「Jamison」か「Jamieson」になります。
その後スペルを聞き、どちらのスペルが正しいのかを判断すると、正答率が格段に上がります。
3. 解答が1単語ではない問題
パート1では、要約問題として、選択問題と空欄の穴埋め問題が出題されます。
この問題では、「Write ONE WORD AND/OR A NUMBER for each answer」と書いてあるかに注意しましょう。
この形式の攻略には、文章中にある、”ONE WORD“と “A NUMBER“、”AND/OR“を理解することが重要です。
ONE WORD
“ONE WORD”は「1語」という意味ですが、IELTSの場合、必ずしも1語というわけではありません。
解答では、「1つの単語のかたまり」や「1つの数字のかたまり」、もしくは一緒に使っても正解になります。
How long are you going to stay in Japan?
- ten
- 10
- 10 days
上記の場合、1~3の解答はすべて正解となります。
How long are you going to stay in Japan?
staying for ………… in Japan
答えは、「10 days」になります。意外とひっかかる人が多いので、注意しましょう。
この問題では、空欄の後に”days”がないため、数字だけでは文章が完成しません。
穴埋め問題では、前後の単語を確認し、正しい文章になるように意識して解答しましょう。
A NUMBER
“A NUMBER”は、「a」が付いていますが、「1つの数字」と解釈しないように気を付けましょう。
問題文での意味は、「完全な数字」つまり、「数字の”まとまり”」という内容になります。
数字のまとまりなので、例えば”5″や”135″も該当します。1まとまりであれば、数字が何個入っても問題ありません。
AND/OR
問題文でもう1つ注意が必要なポイントが、「ONE WORD AND/OR ONE NUMBER」です。
“AND/OR”と明記されているため、単語や数字を2回以上書くことはできません。
解答が10月10日であった場合、単語と数字の組合わせは正解、数字の組み合わせは不正解になります。
- October 10
- 10/10
このパターンでは、解答が2語になる場合は、必ず単語と数字の組み合わせになると覚えておきましょう。
IELTSリスニング対策パート1 まとめ
IELTSリスニングは全部で4パートあり、パート1が最も易しいと言われています。
難易度が低いからこそ、点数を落とさないように解答し、全問正解を目指しましょう。数字、固有名詞、「One word and/or number」の形式は出題頻度が高いので、しっかりと対策を行うことが重要です
パート1でも、ひっかけ問題は出題されます。聞こえたからという理由で解答するのでなく、前後関係や内容を理解したうえで、当てはまるものを解答しましょう。
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