IELTSライティング|文字数が足りない場合は?書きすぎの場合はどうなる?

IELTSのライティングは、タスク1で150文字タスク2で250文字と、文字数が指定されています。

時間の戦いであるライティングでは、課題によっては時間が足りず、指定文字数に足りないことも多々あります

この記事では、解答の語数が不足していたり、書きすぎてしまった場合にどうなるか、目標とする文字数について紹介していきます。

目次

IELTS ライティングの文字数について

IELTSライティングでは、タスク1で150文字、タスク2で250文字の解答を作成し、時間は2つのタスクで60分です

課題によっては時間が足りず、特にTask2では、語数が不足してしまう受験者が多い傾向があります。

しかし、文字数が足りない場合でも、極端に低いスコアが出るという心配は不要です。

高得点を目指す場合は文字数不足は致命的ですが、文字数が20語ほど足りなくても、スコア6.0を取得できたケースがありました。

解答で気を付けるポイント

タスク2では、全体の語数が不足していても、解答には必ず「エッセイの結論」を書くように意識しましょう。

タスク2のテンプレート

①イントロ
②ボディー1
③ボディー2
④結論 

タスク2では、制限時間までに書き終わらないと思ったら、自分の考えや一般的な意見を書くボディー部分は後に回し、結論だけを先に書くようにしましょう。

タスク1の場合は、結論は2段落目で記述しているため、文字数が不足していても減点されることは少ないと言えます。

タスク1のテンプレート

①イントロ
特徴のまとめ 
③詳細内容1
④詳細内容2

実証例

実際にIELTSを受験し、語数が絶対的に足りておらず、スコア4.0~5.0を予測していた生徒様の実証例を紹介します。

MAE 通学生 T. K様

Writingが思ったよりも取れていて驚きました。実は、Task2は238語までしか書けていません(最後のほうで文字数を気にしながら書いていたのでよく覚えています)。更に、残り8分でBody2が半分しかかけていなかったので、先にConclusion(結論)だけ、1文のみ書いて、Body2を何とか完成させようとしましたが、時間切れになりました。Body2もConclusionも文字数が足りていなかったので4.0くらいかと覚悟していたので、6.0というスコアを見た時は驚きました。何が良かったのか自分でもよく分かりません。

MEA オンライン受講生 K.U様

WritingはTask2で230語くらいで終わってしまったので、スコア5.0台を覚悟していたのですが、何とか6.0が取れてほっとしました。他の方々の体験談を聞くと、字数が足りない場合でも結論が書けていれば6台を取れることがあるようです。初めて知りました。

どちらの生徒様も時間が足りず、タスク2で250語以上書くことはできませんでしたが、6.0を取得できました。

2人に共通していることは、文字数が足りなくても「結論」を1文でも書いたことです

IELTS ライティングで時間が足りなくても、必ず結論は書きましょう!

結論を先に書く場合

結論は、30文字を目安に記述します。ここでは、結論を先に書く場合、どのように記述するかを紹介します。

言い換え表現を活用する

結論は、イントロと非常に似ており、書き換え表現が必要です。問題文を言い換えて、もう一度自分の主張を簡潔に記します

トピックの書き換え表現、自分の意見・トピックに対する主張は、どれもイントロと同じ表現にならないよう気を付けましょう。

エッセイタイプ別の結論

エッセイのタイプ別に、結論の記述方法を紹介します。

この例では、わかりやすいよう文中で改行していますが、実際の試験では、文や段落の途中で改行してはいけません

「OPINION ESSAY」もしくは「DISCUSSION OPINION ESSAY」の結論例

自分の意見が聞かれているエッセイでは、以下のように記述します。

①問題文の言い換え
②自分の意見

①In conclusion, there are convincing arguments whether people are now depend on each other more or not,
②but I believe that we are more independent than ever.

「DISCUSSION ESSAY」の結論例

メリットとデメリットを述べるエッセイでは、以下のように記述します。

①問題文の言い換え
②ボディー1のメインアイディア
③ボディー2のメインアイディア

①In conclusion, there are convincing arguments whether video games are beneficial or not.
②Involving in playing games can be harmful on their health.
③However, there are also advantages that children can learn a lot from them.

DIRECT QUESTION ESSAY」の結論例

質問が2つあるタイプのエッセイでは、以下のように記述します。

①1つ目の質問の答えのまとめ
②2つ目の質問の答えのまとめ

①In conclusion, music is a necessary part of human existence,
②and I believe that traditional music should be given more importance than international music.

CAUSE AND SOLUTION ESSAY」の結論例

原因と結果が聞かれるタイプのエッセイでは、以下のように記述します。

①Cause(原因)についての言及
②Solution(解決策)があることについての言及

①In conclusion, there are various issues that developed world needs to face with in regard to the ageing society,
②but various measures can be taken to tackle the problems. 

書きすぎてしまった場合(300語以上)

IELTSライティングのタスク2で、300語を超えて書いてしまうと、明らかに書きすぎている印象があります。

タスク2では、文字数は260語から290語の間に収め、簡潔にまとめましょう。

多く書くメリットはない

IELTSでは、多く書いたからといってメリットはなく、文法や語彙・表現などの減点対象が増えることになるので注意しましょう

また、文字数を稼ぐためにトピックに関係のない内容を書いても、減点の対象となります。

語数が足りないと高得点は取れませんが、IELTSのライティングは量より質です。

エッセイの基本は、「わかりやすく簡潔であること」です。大切なのは、文字数にとらわれず、エッセイの質を高めることです。

IELTSライティングで減点となるポイント

IELTSライティングの採点基準を紹介します。

採点基準を確認し、語数を増やすことよりも、減点対象を作らないように解答することを心がけましょう。

If you write less than the recommended word count, your ideas probably won’t be extended enough to achieve high scores for Task Response / Task Achievement.

➡ 高得点を取るには考えやアイデアが十分に発展しておらず課題に適切に答えていない
(task achievementでの減点)

If you run out of time and don’t write a conclusion for your essay, you will also receive a low score for Task Response and/or Coherence and Cohesion, as you probably won’t have a clear position or finished paragraphs.

結論が書かれていないと、課題に適切に答えているか(task achievement)と論理性(coherence and cohesion)の面で減点となる。

Short answers might not also contain enough language to have ” a wide range of complex sentences”, which will affect your Grammatical Range and Accuracy Score.

➡ 短い回答だと広範囲の複雑な文法表現などが限られてしまい、文法と表現の広さ(grammatical range)の面で加点にならない

It will be hard to achieve a very high score for Lexical Resource if you don’t provide the examiner with a wide enough sample of your writing. The examiner can only give you points for the words they see on your exam paper, so make sure you write enough to show them your best vocabulary.

➡ 高得点を取るために必要な語彙が十分に提供されていないと判断される。

このように、文字数の多い、少ないだけが減点対象になるわけではなく、内容やまとまりも評価されます。

まずは、語数はただの目安として、内容が課題に沿っており、しっかりと意見がサポートされているかを確認することが大事です。

IELTS ライティング文字数のまとめ

IELTSのライティングでは、語数が足りなくてもバンドスコア6.0を取ることは可能です。
また、文字数を気にするあまり長く書きすぎることにも気を付けましょう。300語以上は書きすぎで、減点の対象が多くなってしまうことにつながりますので、要注意!
 高得点をとるためには、Task2では260語から290語を目安に書くようにしましょう。タスク1では、文字数はあまり気にせず、基本の4段落構成に従って解答しましょう。

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