IELTSライティングは、時間との戦いです。
特にタスク2のエッセイ問題は、社会問題などがテーマになるので、何を書けばいいのかわからず、時間内に書き終えることができないことも多々あります。
この記事では、タスク2の解答に困らない、ネタ作りの方法について紹介します。
IELTSライティングのネタ作り
IELTSライティングのタスク2では、あらかじめネタ(アイデア)作りをしておくことが肝心です。
ライティング試験は時間制限が厳しいため、書く内容を早く決めることで時間の短縮につながります。
出題トピックにアンテナを張る
ライティングのタスク2では、昨今の社会問題について出題されることが多いです。
タスク2の対策では、頻繁に取り上げられ、注目されている社会問題にアンテナを張ることが重要です。
普段からグローバルニュースなどを読み、その問題に対する自分の考えや意見を持つように意識しましょう。
どのテーマでも使えるアイデアの発想や切り口を持っておくと、いざアイデアが浮かばない時でも、スムーズに解答できます。
アウトラインを作る
IELTSライティングでは、解答を始める前に必ずアウトラインを作成しましょう。
アウトラインを作成することで、反復表現を避けたり、文章全体に一貫性やまとまりを持たせることができます。
アウトラインを作成するポイント
アウトラインを作成するときは、次のポイントをチェックしましょう。
- 問題にきちんと答えているか?
- 論理的なパラグラフの展開をしているか?
- 同じことを繰り返し書いていないか?
- 説得力のある理由を述べているか?
アウトラインは英語で作成する必要はないので、日本語でまとめ、項目を意識してエッセイの内容を確認します。
アウトラインが整っていることでスムーズに解答ができ、最終的に時間の短縮につながります。時間をかけて、具体的なアウトラインを作ることに専念しましょう。
ネタ(アイデア)作り
ライティングでネタを作る際は、複数の意見の中から、説得力のあるものを選択しましょう。
ライティングでは、自分の意見に対して「なぜそう思うのか」という理由が正当で、説得力がある必要があります。
意見を比較するポイント
意見を比較するうえで、意識する上で、次のポイントが非常に重要です。
- 金銭的、時間的、経験的(教育的)なアドバンテージとディスアドバンテージまたは理由
これを意識することで、自分の意見をバックアップする根拠が固まり、説得力のあるエッセイを作成できます。
例題
ここでは、最近のIELTSの課題を3つ取り上げ、発想の糸口を具体的に紹介します。
例題1
Some people believe that studying at university or college is the best route to a successful career, while others believe that it is better to get a job straight after high school.
Discuss both these views and give your opinion.
「高校を卒業してすぐに働く」立場
アドバンテージ
- カレッジや大学に行くお金を無駄にせず、すぐ働くことで早くお金を稼ぐことができる(金銭的)
- 若いときから働けるので経験値が高くなる(時間的)
ディスアドバンテージ
- すぐに働き始めてしまうので、大学での貴重な経験ができない(経験的)
- 大学に行かないので専門的な知識が欠如する可能性(教育的)
「大学を卒業してから働く」立場
アドバンテージ
- 専門的な知識を学ぶことができる(教育的)
- 専門的知識以外にも、在学中にネットワークやその他仕事に役立つスキル(コンピュータースキルやコミュニケーションスキル等)が身につく(経験的)
ディスアドバンテージ
- カレッジや大学に行くお金が高い(金銭的)
- ② 専攻した分野の仕事につかない事も多々あるので時間のロスになる(時間的)
それぞれのアドバンテージとディスアドバンテージを考え、比較した上で、説得力のある方を自分の意見として採用しましょう。
例題2
Some people think government should be responsible for providing financial support to old people after they retire, but others believe individuals should save money for themselves. Discuss both views and give your own opinion.
「政府が面倒を見るべき」立場
アドバンテージ
- 政府が面倒をみてくれると子供たちが金銭的負担を背負わなくてよい(金銭的)
- 今まで政府に払ってきた税金を考えると政府がリタイヤした人たちの面倒を見るのは正しい判断(金銭的)
ディスアドバンテージ
- 個人が老後を政府に頼る生活になる(金銭的)
- 高齢化社会により政府の負担が増す(金銭的)
「個人で資金を貯める」立場
アドバンテージ
- 年金に頼った生活は人を豊かにしない(教育的)
- いつでも引き出せるお金がある(金銭的)
ディスアドバンテージ
- 老後に向けて資金を早いうちから稼がなければならない(金銭的)
- 老後のために十分なお金を貯めることができない場合もある(金銭的)
「どちらの意見が英語で書きやすいか」も重要です。シンプルに解答でき、かつ説得力がある方を選びましょう。
例題3
例題3はオピニオンエッセイです。自分の意見と、その理由を書くタイプのエッセイです。
アドバンテージ・ディスアドバンテージではなく、理由を比較して意見を選択します。
With the increasing use of mobile phones and computers, people are losing the ability to communicate face to face. Do you agree or disagree?
「対面のコミュニケーションが失われた」立場
理由
- スマホやSNSを通してのコミュニケーションが増えてきたため、電話や対面でのコミュニケーションの必要性がない(経験的)
- 友達と一緒にいる時でさえ、スマホばかりをいじって対面で会話をしない現実(経験的)
「対面のコミュニケーションは失われていない」立場
理由
- 友達と会う時間や一緒にお出かけしたり、ショッピングをする事はある(経験的)
- 義務教育を通して対面交流の能力は開発され、それを失う可能性はまず少ない(時間的、経験的)
ネタ作りまとめ
IELTSのライティングセクションでは、いかに時間を短縮するかが非常に重要です。
様々なテーマで使えるアイデアの金銭的、時間的、経験的(教育的)な意見を持っておくと、アイデアが浮かばないときに非常に役に立ちます。
また、日ごろからニュースなどを見て最近の社会問題に精通しておくことも大事です。
ライティングでスコアアップを目指すなら