IELTS スピーキング┃仮定法でスコアアップ

目次

仮定法を取り入れた表現を使用して高得点につなげる

IELTSスピーキングでよりスコアアップにつながるコツのひとつに、仮定法(仮定法過去や仮定法過去完了)を活用したフレーズを使用することが挙げられます。

実際のスピーキング試験で、仮定法を使う機会はたくさんあります。特に、パート3では積極的に活用しましょう。仮定法を使うことで、話を発展させることができるので、話題を広げたいときや、言葉に詰まった時など、とても有効的です。仮定法のルールをしっかりと押さえ、スムーズに使用できるようにしておきましょう。

仮定法を理解し、使えていることを試験官にアピール

複雑な文法表現やフレーズを取り入れることは、高得点をとるための秘訣でもあります。まずは、文章の分類について理解しましょう。

  • 単 文:主語・述語の関係が1回だけで成り立っている形
  • 重 文:単文が単純に2つ連結した形(and, but, because などを使った分)
  • 複 文:単文の中に、さらに単文が組み込まれている形( if や while, although などを使った文)
  • 重複文:重文と複文が結合された形

仮定法を使用した文章は、上記のうち「複文」に分類されます。スピーキングのスコアアップに効果的なのは、表現方法を理解して、より複雑な文章構造を使用し、話を発展させることです

仮定法とは

仮定法とは 、”if” を使った文章のことで、3つの種類があります。

1.現実に起こりうる事 <条件節>
2.現実に起こりえない事を仮定する<仮定法過去>
3.過去の事実に反する事を仮定する<仮定法過去完了>

1. ただの条件節 – 現実のこと(現実に起こりうること)を言う

if 節の中の動詞は、未来のことでも現在形を用い、主節には、 “will” や “may” などの助動詞の原形が入ります。

例)If it rains tomorrow, I will stay home.

if + 主語+動詞の原形、主語+will + 動詞の原形

2. 実際はそうでないこと(現実と異なること)を仮定する仮定法過去「もし~なら、~だろうに」 

if 節の中は、動詞の過去形を使い、それが現在の事実の仮定であることを表現します。主節には、助動詞の過去形(would, might, could)を使います。本来現在形になるところを、時制をひとつずらして過去形にする、と覚えてください。

例1)If I were a man(woman), …
例2)If I were a bird, I could fly to you.

if + 主語+動詞の過去形、主語+助動詞の過去形+ 動詞の原形

3. 過去の事実と異なることを仮定する仮定法過去完了「もし~だったなら、~だっただろうに」

過去の事実と違うことを表すには、if節の中は過去完了形(had+動詞の過去分詞形)にします。本来過去形になるところを時制をひとつずらして過去完了形にする、と覚えてください。

例1)If I had studied harder, I would have got a higher score.
訳1)もしもっと勉強してたら、もっと高い点数を取れただろうに。(現実には、勉強しなかったので、高い点数は取れなかった。)

例2)   If I had left 5 minutes earlier, I would not have missed the meeting.
訳2)もし5分早く出ていたら、ミーティングに遅れることはなかっただろうに。
 ※現実には、5分早く出ていないので、ミーティングに遅れた。

例3) I could not have come home if I had missed the last train.
訳3)もし私が最終電車に乗り遅れていたら、私は家に帰ってくることができなかっただろう。
 ※現実には、最終電車に乗れたので家に帰ることができた。

if + 主語+had+動詞の過去分詞形, 主語+助動詞の過去形+have + 動詞の過去分詞形

仮定法過去完了を使用するフレーズや表現を取り入れることは、最初はハードルが高いですが、うまく活用できると高得点につながります。条件節や仮定法過去を理解し、普段から練習して使えるようにしておきましょう。

IELTSスピーキングでの仮定法表現を使った解答例

実際に、仮定法表現を使用した解答例を紹介します。動詞の形に意識して表現を確認しましょう。

1.条件節

Some people say that working from home will be quite common in the future. Do you agree?

More people will work from home in the future. If the internet becomes faster and there are more communication platforms, such as Skype, that will allow people to work from home more easily.

2.仮定法過去

If I’d done business studies, I would have made a lot more money by now.

I think I’d have stayed abroad if I hadn’t decided to go to drama school.

If I’d stayed in the travel business, I think the whole family would have suffered from the pressure of my job.

We’d be a lot richer now if I hadn’t left my old job.

質問自体が仮定法過去の場合の解答例

IELTSスピーキングでは、質問自体が仮定法過去になっている場合があります。この場合、仮定法過去であることを把握して、would, could などを使用して解答する必要があります。

例題1

If you could choose any country to live in, where would you choose?

If I could live in any country, I would probably choose Australia. The weather is great; the people are super friendly and just imagine living beside all those beaches. If I could choose another country, it would have to be Italy, for the architecture, the culture and its fascinating history.

例題2

What would life be like if people didn’t have to work? 

If you asked me that question 5 years ago, I wouldn’t have had a good answer for you. Sure, I knew that I didn’t want to be a computer engineer forever. However, I don’t really know what I would do for the rest of my life if I didn’t have to work.

IELTSスピーキング 仮定法でスコアアップ まとめ

IELTS スピーキングでは、「条件節」、「仮定法過去」、「仮定法過去完了」などの複雑な文法表現やフレーズを取り入れることで、スコアアップに繋がります。また、話が詰まった時に仮定法を使用して、話を広げることもできるので、絶対に覚えたいフレーズです。

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