IELTS 履歴書への書き方とスコアの評価

履歴書にも書ける! IELTSのスコア

IELTSは英語運用能力を測る試験として国際的に認められており、毎年多くの英語学習者によって受験されています。
特に英語圏への留学経験がある方はIELTSを受けたことがある方も多いと思いますが、実際にIELTSのスコアがどのように役立つのかということについて、あまり知られていない様に思います。

今回は、IELTSのスコアが就職活動においてどのように評価されるのか、また履歴書へどのように記載すべきかというポイントについてもご紹介したいと思います。

IELTSは就職活動でどのように評価されるか

日本で就職活動をする際に英語力を証明する試験として、真っ先に頭に浮かぶものと言えば、TOEICだろうと思います。一方、IELTSの日本企業での認知度は海外に比べてまだ低いのが実情です。

しかし、例えば外資系企業の求人票には、IELTSの必須スコアが提示されることが頻繁にあります。そのような企業では英語での面接を採用しているところも多く、基本的にスピーキングの試験が含まれないTOEICに比べてIELTSの受験経験が大きな利点となります。

TOEFLも同じく4つのセクションの能力を判断するテストですが、こちらは大学や大学院入試に必要となるもので、就職に有利なのはジェネラルモジュールのあるIELTSの方が高い点数を履歴書に記載できる分有利と言えます。IELTSはジェネラルモジュールとアカデミックがあります。どちらを記載しても構わないですが、スコアの取りやすいIELTSジェネラルで6.0以上のスコアを記載することをお勧めします。アカデミックで5.5と書いても印象的にはジェネラル6.0の方がよいでしょう。

また、近年は日系でも海外との取引が多い企業や部署などで一定以上のIELTSスコアを保有していることが評価されるケースも増えています。IELTS試験は受験料や対策コースの費用が比較的高く、また学習に費やす時間も決して少なくはありません。そのため、これまでに受験経験がある方も、これから受験を検討されている方も、取得したスコアが就職活動でどのように評価されるのか、どのように履歴書に記載すべきかを理解しておくことはとても重要です。

履歴書への記載方法

IELTSを履歴書に記載する際に必要な情報は下記①~④の4点です。 
①試験名 ②試験の種類(Academic/ General Training)③スコア ④筆記試験受験日

  • 試験名
    IELTSの正式名称は「International English Language Testing System」ですが、正式名称での認知度は低いため、履歴書に記載する場合は「IELTS」と略称で記載しましょう。
  • 試験の種類
    IELTSには進学時に必要とされる「Academic」と永住権取得時などに必要とされる「General Training」がありますので、どちらのスコアを保有しているのかを明記する必要があります。
  • スコア
    IETLSには「リスニング」、「リーディング」、「ライティング」、「スピーキング」の4技能それぞれのスコアと、総合スコア(Overall)がありますが、特に指定のない限り、履歴書にはOverallのスコアを記載するようにしましょう。
  • 筆記試験受験日
    試験日は最大2日間に渡りますが、受験日は初日の試験日を記載します。スコア表にも上記受験日の日付が記載されているはずですので、念のため確認するようにしましょう。

下記が日本語の履歴書と英語の履歴書(CV/resume)の記載例となります。

日本語の履歴書の記載例

2024年2月 IELTS (General Training)6.5点取得
令和4年2月 IELTS (General Training) 6.5点取得

英語の CV / Resume の記載例

または、Certifications/qualifications もしくは Relevant skills and Knowledge の欄に
IELTS(General Training) 6.5, February 2022
と記載しましょう。

履歴書に記載する際の注意点

  • IELTSの有効期限について

    IELTSの有効期限は2年間です。 履歴書に記載する前に有効期限が切れていないかしっかり確認しましょう。
  • 履歴書に記載するスコアについて

    いくら受験経験があってもスコアが一定水準以下の場合は評価されないばかりか、かえって英語力の低さをさらけ出すことになりかねません。何点以上なら評価対象になるかは、国や企業によっても異なり一概には言えませんが、目安として6.0以上のスコアがあれば、ある程度の英語力があることをアピールできるでしょう。一般的にはAcademicよりもGeneral Trainingの方がハイスコアを期待できますので、履歴書に書くスコアを少しでも高くしたい場合はGeneral Trainingの受験を検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

 国際化が加速する中で、国内外を問わず、IELTSスコアの重要性はより一層高まっています。もちろん、IELTSを受験する動機は様々かと思いますが、既に高スコアを持っていたり、これから受験を検討しているのであれば、皆さんのスコアが就職活動の際にどのように評価されるのかを理解しておくことはとても重要です。 上記を参考に履歴書やCV/resumeにスコアを記載し、皆さんの英語力をアピールしましょう。  

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