IELTSリーディング対策┃速読力を鍛えるための練習

IELTSリーディングは3つのセクションに分かれており、長文を読み、それに関連する設問に答える形式です。

試験時間は60分で、問題数は合計40問と、高得点を取得するためには速読のスキルが必要とされます

この記事では、IELTSリーディングで有効なスキミングスキャニングというスキルについて紹介します。

目次

IELTSリーディングに必要なテクニック

IELTSのリーディング問題を速読できるようになるコツは、次の6つです。

  1. タイトル(サブタイトル)を見る
  2. 段落ごとにタイトルがある場合は、それを見逃さない
  3. 段落の1文目と2文目は、必ず注意深く読む
  4. 最後の2文にも注意を払う(トピックセンテンスと組み合わせて段落の概要を把握するため)
  5. 固有名詞には注意を払わなくてよい
  6. 専門用語には注意を払う必要はない(科学的な名称や成分の名前など)

解答を行う上で特に重要なことが、トピックセンテンスを絶対に見逃さないことです。

トピックセンテンスを見逃さない

英文では、トピックセンテンスが段落の概要を示すという特徴があります。

トピックセンテンスは、通常は段落の最初に置かれることが多いため、まずは1文目を注意深く読みましょう。

まれに、内容があいまいなことや2文目にまたがることがあるため、2文目も概要の把握に役立ちます。

例題

段落の趣旨をつかむことを意識して、次の例題の内容を確認してみましょう。

A visit to Oymyakon, the world’s coldest town

A. You don’t need a sat nav to drive to Oymyakon. From Yakutsk you cross the Lena River and simply follow the M56 almost all of the way before taking a left at Tomtor for the final few kilometres. The journey takes two days of hard driving; to days of glistening landscapes, frozen rivers and untouched snow; two days of endless forest and breathtaking beauty; two days to penetrate the heart of Siberia and reach the coldest inhabited place on Earth. The beauty surprised me. Siberia isn’t known for its pleasant appearance. It’s always billed as a place of hardship. But for hour after hour, the wintry wonderland was bathed in a crisp, clean sunshine, presenting a continuous panorama of conifer tress wreathed in silence and snow. 

タイトル

このタイトルから、この段落は「世界で1番寒い町」について述べていることがわかります。

トピックセンテンス

1文目だけだと内容があいまいなので、2文目も読み、「どこかへに行くための”direction”」とわかります。

最後の1文

最後の1文で、この寒い町が雪と静けさに満ちた、きれいな場所だと述べています。

この段落では「何とかという町に行くまでの道のりと、その町の美しさ」について述べていると理解できます

スキミングとスキャニングの練習方法

スキミングとスキャニングのスキルは、速読のために非常に有効です。

練習を行う際は、1回目はスキミングを行い、2回目は精読する、という読み方を繰り返すことがおすすめです。

  • スキミング:時間をかけず、大まかな内容を把握する技術
  • スキャニングは:必要な情報をできるだけ早く探す技術

「SKIM」には、文章や情報をざっと見るという意味があります。

スキミング

スキミングのスキルを上達させるためには、言葉を1つ1つの単語ではなく、塊としてとらえるよう意識しましょう。

フレーズや言葉の塊、文章の全体像など、視野を広くすることで、大まかに内容を把握できるようになります。

この練習を繰り返すことで、スキミング力(速読力)が鍛えられ、読むスピードを速くすることができます

速読力がある人は、1度に広範囲の情報を認識できますが、遅い方は1語1語を追ってしまい、全体像がつかめないケースが多いです。

練習でやってはいけないこと

スキミングの練習をするにあたって、音読をすることは絶対に避けましょう

音読自体は悪いものではありませんが、速読練習では、いくつかのデメリットがあるため、注意が必要です。

  • 1語1語を言葉で発するため、読むのが遅くなる
  • 単語に注目してしまい、視界に入る情報が少なくなる
  • 視野が狭くなり、文章の全体像が見えなくなる

その他にも、速読練習は次のポイントに注意しながら進めていきましょう。

  • 音読・黙読(頭の中で音にして読むこと)はしない
  • 文字を指でなぞりながら読まない
  • 文字を追う際に。顔や首を一緒に動かさない
  • 同じ場所に戻って繰り返し読まない

スキミングの練習は、慣れるまで違和感を感じることもありますが、繰り返し行うことで技術を磨いていきましょう

スキャニング

スキャニングを行い、本文中から重要と思われるキーワードを探すことで、速読につながります

例題の文章を見てみると、黒字の部分がキーワードになります。

A. You don’t need a sat-nav to drive to Oymyakon. From Yakutsk you cross the Lena River and simply follow the M56 almost all of the way before taking a left at Tomtor for the final few kilometres. The journey takes two days of hard driving; to days of glistening landscapes, frozen rivers and untouched snow; two days of endless forest and breathtaking beauty; two days to penetrate the heart of Siberia and reach the coldest inhabited place on Earth. The beauty surprised me. Siberia isn’t known for its pleasant appearance. It’s always billed as a place of hardship. But for hour after hour, the wintry wonderland was bathed in a crisp, clean sunshine, presenting a continuous panorama of conifer trees wreathed in silence and snow

現在地点からAに行くまでの詳細が述べられています。

その町が、シベリアの中心を突き抜け、もっとも寒くて人の住んでいない場所だと解釈することができます。

“pleasant”ではなく、”hardship”の部分で、作者が美しさに驚かされたことも述べています。

スキャニングのポイント

どの単語がキーワードになるかは、文脈からしか判断できません。文の流れ、展開に注意しましょう。

接続詞や、キーワードになるサインを見逃さないように意識することも重要です。

  • セミコロン:「つまり」と訳せば、ほぼ間違いありません。

固有名詞や専門用語は、それが何を指すかわかれば、全体として話が通じるため、重要ではありません。

  • ここでは、”OYMYAKON” が「場所か何か」なのだとわかれば、話が通じます。

スキミングとスキャニングは、自然に身につくものではないので、普段から意識的に実践することが重要です

練習を行う際は、時間を測り、適度なプレッシャーを感じながらリーディングに取り組みましょう

わからない単語が、文章の中にたくさんあると、キーワードを判断できず、速読ができません。

速く読むためには、語彙力が非常に重要なので、必ず復習を行い、単語や表現を覚えていきましょう。

IELTSリーディング対策┃速読力を鍛えるための練習 まとめ

スキミングとスキャニングのスキルは、速読をする上で非常に重要なスキルです。
これらのテクニックは、自然に身につくものではないので、意識して練習することで鍛えていきましょう。
IELTSリーディングは時間との戦いになるため、さっそく今日から実践していきましょう。

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