リーディングに必要なスキル:スキミングとスキャンニングの重要性について
IELTSリーディングは長文を3つの計40問を60分以内に解くことが求められるため、リーディングで高得点を取りたい場合は、速読のスキルは必須となります。そして、スキミングとスキャンリングのスキルは速読のために有効なスキルといわれています。「スキミング」とは時間をかけずに大まかな内容を把握するテクニックです。スキャニングは必要な情報をできるだけ速く探す技術です。
「SKIM」には文章や情報をざっと見るという意味があります。
IELTSリーディングに必要なテクニックとは…
IELTSのリーディング問題を、速読できるようになるコツは、以下を意識しながら解いてみましょう。まず、タイトル(サブタイトルがある場合はサブタイトルも)を絶対に見逃さないこと。英文は、トピックセンテンスが段落の概要を示すという特徴があります。この特徴を活かして、飛ばし読み=スキミングの達人になりましょう。IELTSのような長文問題では最も役に立つスキルです。
「1回目はスキミング、2回目は精読する」読み方を繰り返し練習することをおすすめします。
【リーディングの速読のコツ】
- タイトル(サブタイトル)を見る
- 段落ごとにタイトルがある場合は、それを見逃さない
- 段落の1文目には必ず、注意深く目を通すこと2文目も注意を払って読む (トピックセンテンスが2文にまたがっている事がまれにあるため。また、トピックセンテンスがあいまいな場合にも2文目が役に立ちます)
- 段落最後の2文にも注意を払う(トピックセンテンスと組み合わせて段落の概要を把握するため)
- 固有名詞は飛ばし、注意を払わなくて良い
- 専門用語(科学的な名称とか、成分の名前など)にも注意を払う必要はない
上記のテクニックを使って、段落の主旨をつかんでみましょう。
【例題1】
A visit to Oymyakon, the world’s coldest town
A. You don’t need a sat nav to drive to Oymyakon. From Yakutsk you cross the Lena River and simply follow the M56 almost all of the way before taking a left at Tomtor for the final few kilometres. The journey takes two days of hard driving; to days of glistening landscapes, frozen rivers and untouched snow; two days of endless forest and breathtaking beauty; two days to penetrate the heart of Siberia and reach the coldest inhabited place on Earth. The beauty surprised me. Siberia isn’t known for its pleasant appearance. It’s always billed as a place of hardship. But for hour after hour, the wintry wonderland was bathed in a crisp, clean sunshine, presenting a continuous panorama of conifer tress wreathed in silence and snow.
A visit to Oymyakon, the world’s coldest town(タイトル) ➡このタイトルから、世界で一番寒い町のことについての話だとわかる。 A. You don’t need a sat nav to drive to Oymyakon. From Yakutsk you cross the Lena River and simply follow the M56 almost all of the way before taking a left at Tomtor for the final few kilometers. トピックセンテンスがあいまいなので2文目も読む。 ➡何とか(固有名詞)というところに行くための direction だとわかる。 The journey takes two days of hard driving; to days of glistening landscapes, frozen rivers and untouched snow; two days of endless forest and breathtaking beauty; two days to penetrate the heart of Siberia and reach the coldest inhabited place on Earth. The beauty surprised me. Siberia isn’t known for its pleasant appearance. It’s always billed as a place of hardship. But for hour after hour, the wintry wonderland was bathed in a crisp, clean sunshine, presenting a continuous panorama of conifer tress wreathed in silence and snow. ➡最後の1文は、この寒い町が雪と静けさに満ちたきれいな場所だとわかる。 まとめ:ここの段落は「何とかという町にいくまでの道のりとその町の美しさ」について述べている段落だとわかる。 |
スキミングのスキル
スキミングのスキルを上達させるには、単語単語に目を向けるのではなく、言葉を塊としてとるようにします。つまり、読む視野を広くして内容をざっくりとり、早く読むことにつなげます。
速読能力がある人は一度に広い範囲を認識することができますが、遅い方は読視野が狭く一語一語を追ってしまいます。フレーズや塊、全体の文から意味を取る練習をすると、スキミング力つまり速読力が上がります。
スキミングの練習をするにあたって、音読は絶対に避けましょう。なぜなら、音読は一語一語、言葉に発するため読むのが著しく遅くなるからです。また、目の位置を教材から離すことを心がけてください。そうすることで、強制的に視野が広くなり一度に目に入ってくる情報が増えます。最初は違和感を感じることもあるでしょう。このような練習を繰り返して行い、スキミングの技術を磨きましょう。
スキャンニングのスキル
スキャンイングは必要な情報だけをできるだけ早く探すスキルですが、本文中から重要と思われるキーワードを探すことです。:本文中からキーワードを探す
A. You don’t need a sat-nav to drive to Oymyakon. From Yakutsk you cross the Lena River and simply follow the M56 almost all of the way before taking a left at Tomtor for the final few kilometres. The journey takes two days of hard driving; to days of glistening landscapes, frozen rivers and untouched snow; two days of endless forest and breathtaking beauty; two days to penetrate the heart of Siberia and reach the coldest inhabited place on Earth. The beauty surprised me. Siberia isn’t known for its pleasant appearance. It’s always billed as a place of hardship. But for hour after hour, the wintry wonderland was bathed in a crisp, clean sunshine, presenting a continuous panorama of conifer trees wreathed in silence and snow.
➡Drive to A, hard driving, endless forest, breathtaking beauty, the heat of Siberia, reach coldest inhabited place, the beauty surprise me, not known for pleasant appearance, a place of hardship, a continuous panorama in silence and snow. などがキーワードとなる。 |
ここからAまでに行く詳細が述べられていて、その町がシベリアの中心を突き抜け、もっとも寒くて人の住んでいないところだとわかる。そして “pleasant” でなはなく、”hardship” のところだが、美しさに作者が驚かされたことも述べている。
※注意点:分からない単語が一文にあまりにも多くある場合は、飛ばし過ぎになってしまい意味がまったくとれなくなるため、速読テクニックは使えません。
キーワード読みの場合、どれがキーワードになっているかは、文脈からしか判断ができないため、文の流れ、展開に注意する必要があります。つまり、接続詞やサイン(セミコロンなど;➡これは「つまり」と訳せばほぼ間違いない)を見逃さないこと。
固有名詞や専門用語が重要でない理由は、それが何かさえ分かっていれば、全体として話が通じるからです。ここでは、”OYMYAKON” が「場所か何か」なのだと分かっていれば話が通じます。
この2つのスキミングとスキャンイングのテクニックは、日々何かを読むときに自然にやっていることではありません。そのため、自分が意識して読む練習をしていかなくては伸びませんので、常に時間のプレッシャーの中で練習することが大事です。
IELTSリーディング対策┃速読力を鍛えるための練習 まとめ
スキミングとスキャニングのスキルは速読をする上では必須のスキルです。この2つの速読テクニックは、意識して行うことで上達します。
時間との闘いを強いられるIELTSリーディングでは必要なテクニックですので、今日から実践しましょう。
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