IELTSリーディングは、アカデミック、ジェネラルともに設問の出題形式が決まっています。
時間との戦いと言われるIELTSリーディングでは、問題になれることで時間の短縮につなげることができます。
この記事では、問題形式ごとに解き方の注意点とコツを紹介していきます。
IELTSの問題形式に慣れる
IELTSのリーディングには、さまざまなタイプの出題形式があります。
アカデミック、ジェネラル共に、問題形式に慣れ、解き方や注意点を理解することで次のメリットがあります。
- 問題を詳しく読まなくても何を答えればいいかがわかる
- どこに注意して読めばいいかがわかる
- 時間の短縮につながる
- 本文の内容を完全に理解できていなくても、解答を導ける
それぞれの問題形式については、次の記事でも紹介しているので併せて参考にしてください。

問題形式別のコツと注意点
空欄穴埋め問題(記述)
この問題では、本文の一部を要約した文や、本文全体を要約したメモに空欄が設けられており、その空欄に適する語を本文から抜き出します。
解答は必ず本文中の単語・表現なので、自分で直したりせず、本文に記載のあるそのままの形で抜き出しましょう。
また、設問には、以下のような注意書きがあるので、必ず指示に従って抜き出すようにしましょう。
- “Choose NO MORE THAN TWO WORDS from the text for each answer.”
「本文から2語以内で答えを書きなさい。」 - “ONE WORD ONLY”
「一語で答えなさい」
解答のコツ
解答時には次のポイントに注意して解答しましょう。
- 前後のキーワードのどれかが言いかえ表現に気を付ける
- 空欄には文法ルールに従って単語を入れる
- 品詞を見極める
ほとんどの場合は名詞が入りますが、形容詞や副詞の時もあります。 - 単数形、複数形は本文のまま抜き出す
- スペルミスに気を付ける
内容一致問題(True/ False/ Not given 問題)
この問題では、本文の内容について、選択肢の”Yes / No / Not Given”または “True / False / Not Given”を答えます。
- “Yes”, “True”:その内容が合っている/正しい
- “No”, “False”:本文に設問の一部について記載はあるが、内容が異なっている
- “Not given”:関連する情報が本文に書いていない、その情報が合っているか、間違っているか判断できない
解答のコツ
この問題では、”No” か”Not given” 選択に迷う方が非常に多いです。
“No”は明らかに情報が間違っている場合、”Not given”は情報が無い場合に答えるというルールを覚えておきましょう。
段落マッチング問題
この問題では、本文の段落にA,B,C,Dとアルファベットが振られており、選択肢の内容とマッチングさせる問題です。
設問を先に読み、関連する内容が書いてあるものを本文に戻って探す方が、時間の節約になります。
本文の段落にタイトルが付いていることもあるので、その場合はタイトルから内容を推測することもできます。
タイトルマッチング問題
この問題は、各段落の要約またはタイトルとして正しい選択肢を選ぶ問題です。セクション3でよく出題されます。
段落の大まかな内容を把握するために、1つ1つの単語にとらわれず、読み進めていくことが大切です。
トピックセンテンス(段落の最初の文章)と最後の文には必ず注目することで、段落の内容を素早く把握できます。
図表完成問題
この問題では、パッセージに関連した図表の空所を埋めていきます。
図表は、表やフローチャート、イラストなど色々な種類があります。
解答のコツ
解答時には、次のポイントに注意して解答を進めましょう。
- ひとつの段落から適語を抜き出すことが多い
- 2, 3個の異なる段落にまたがる場合もある
- ONE WORD ONLY もしくはNO MORE THAN TWO WORDSという指示に注意
- 順番通りに解答する場合がほとんど
- たまに内容が前後することがあるので注意
四択問題
この問題は、4つの選択肢から適切なものを選ぶ問題です。
いくつか選択肢のパターンがあるので、注意深く解答しましょう。設問は本文の内容の順番に並べられています。
- 設問が質問文:適切な答えを選ぶ
- 設問が文章の前半部分(文章完成問題):後半部分として適切なものを選ぶ
複数解答を選ぶ多肢選択問題
この問題では、「何かについて2つずつ選べ」という指示があり、適切な答えを記号で選びます。
問題文を読み、「何について聞かれているのか?」を把握し、本文から該当箇所を探していきましょう。
解答のコツ
同じ段落の中に、必ずしも2つの解答があるとは限らないので注意しましょう。
ある一定の項目に関して述べている場合は、同じ段落または段落がまたがっている場合が多く見られます。
逆に、全体の主旨を聞かれている場合は、同じ段落に2つの解答が存在しないことがほとんどです。

また、言い換え表現も多く使用されているので、内容が一致する言い換え箇所を探すことも大事です。
より詳しい予期方のコツについては、以下の記事を参考にしてください。


まとめ
IELTSリーディングの問題形式を把握して、解き方のコツを学びましょう。問題別の注意点に気を付けることで、内容がしっかり把握できていなくても解ける問題が多くなり、スコアアップにつながります。
オンラインIELTS対策なら