AIを学習に取り入れる4つの理由
世界までもを変えると言われるAI。特にChatGPTの出現により、英語学習だけではなく、英語で海外の情報を収集したり、世界中の人達とコミュニケーションを取りたい人たちにも多大な恩恵をもたらしています。
今回はAIを活用した英語学習方法の利点などについて紹介をしていきます。特にChatGPTは無料でダウンロードして指示文(プロンプトと言う)を与えると、ChatGPTは応答してくれます。
英語学習に使用する場合は、「アイデアの考案」、「日英翻訳」、「文章要約」、「パラフレーズ」、「英単語の意味のニュアンスの違い」、「リーディングの構文解析」などに利用するといいでしょう。ChatGPTには下記に詳しく説明しています。
【利点①】 目的によって適切な教材や学習方法の提案
AIは、英語学習者のレベルを診断、そのレベルに応じた目標や学習スタイルに合わせた学習方法を提供しています。また「単語を強化したい英語学習プラン」という内容を指定すれば、その指定に応じた内容の学習プラン、適切な練習問題や教材、到達度やステップを提示してくれます。弱点を克服することで、皆さんの目標実現に一歩近づくことでしょう。
【利点②】 学習者の学習や到達度などを記憶
学習者の目違いや苦手な部分を記憶することが出来るAIは、学習者の日々の勉強を容易にしてくれます。膨大なデータベースや今までのAIの記憶をもとに、学習者の状況に応じた適切な問題や教材の提案をしてくれます。またAIは先述の通り、到達度なども記憶できるので、その到達度に応じて新しい課題や応用問題も提供することができます。学習者である皆さんは自分自身の成長を少しづつ感じられるでしょう。
【利点③】 適切なフィードバックが即時にもらえる
AIは、皆さんに即座にフィードバックやアドバイスを与えることができます。人間を介したWritingなどの添削には、フィードバックに時間がかかるでしょう。AIで英文添削サービスの支持をだせば、瞬時に文法のミスやスペルミスを指摘くれます。
発音矯正サービスの「ELSA」などのAIでは、学習者の発音できてない音を検知し、正しい発音方法を提示することができます。すなわち、弊社の添削サービス・発音矯正ビデオと併用をすれば大きな効果が得られます。
【利点④】スピーキングの学習にも
AI技術の発展により、近年ではより実践的でリアルの会話に近い自然な英語のやり取りが可能になりました。この発達により学習者は、人間の対話相手を必要としなくても、コミュニケーションのやり取りを練習することが可能になりました。とくに「チャットボット」は、英語で話しかけると、自動的に返信してくれるツールで、英会話練習に大いに役立つと言われています。またChatGPTに音声を認識させる方法としてChromeの拡張機能を使うことができます。「Voice Control for ChatGPT」という拡張機能ですが、これを使えば、ブラウザ版でもスピーキング音声を認識してもらいながら学習ができます。AIチューターや、ゲーム・クイズを利用した英語学習は、学習者が楽しみながら学ぶことが出来るため、英語学習のモチベーションを維持することができます。
ChatGPTとは…
これまで”AI”と大まかな概念でお話をしてきましたが、その中でも最近人気があるChatGPT。
メールアドレスと電話番号があれば、誰でもサイト上で使えるツールとして大変注目を集めていますね。
簡単に言うと、いろんな指示文(プロンプト)を打ち込むと、ChatGTPが応答してくれます。
スマホだけでなく、パソコンにもインストール可能で無料版とプロ版(有料版)があります。有料プランは精度は高いですが、無料版でも充分活用できます。最新のバージョンはChatGPT4.0で3.5よりも説明が細かい、解答の正確性や一貫性があるなどの点で優れています。頭脳がすぐれていると考えればいいかもしれません。しかし簡単な指示文や初級者における学習ではあまり違いはないでしょう。
ChatGPTは開発が米国ということで、ネイティブ英語話者と同等の能力を持っています。英語において文法の間違いや不自然さはあまり感じられません。現在改善はされていますが、日本語能力は少しだけまだ劣っています。とはいえ、ChatGTPを英語学習に効果的に取り入れる方法を提案します。
【プロンプトの入力例】
《シンプルなプロンプト》
《複雑なプロンプト》
①あなたは英会話を教えるのが世界で最も得意な私の友人で、
日米バイリンガルとして振る舞ってください。
#出力文:
②あなたは、英語講師です。
以下の英文の要約を英語で出力してください。
制約条件:
文字数は250文字程度。
アカデミックエッセイタイプ。
重要なキーワードを取り残さない。
文章を簡潔に。
入力文:
<ここに入力文を挿入>
#出力文:
<<ChatGPTの効果的な使い方>>
【ChatGPTで語彙力UPにつながる】
あなたのオリジナル単語集や単語帳を作成することができます。
ニュースなどの読んだ文章から単語集を作成したり、レベル・品詞・テーマ指定をしたものなど幅広くオリジナリティー溢れた単語帳を手に入れることができます。この作った単語帳に例文や同義語、派生語なども追加できたり、表形式で出力もできます。また指定した単語で1文を作ったり、ストーリーを作ってもらうこともできるので、多角度で勉強をすることができます。同義語を指定したりと自分用の単語帳などを作ることもできます。語彙力の強化に役立ちますね。
【ChatGPTで動画、ニュース、本を使った学習サポートの提案をしてくれる】
手軽に見れるYouTubeやTed Talkは膨大な数のチャンネルがあるので、『英語中級者でも楽しめるYouTubeチャンネルは?』など希望を細かに指示することで、ChatGPTではオススメの動画を選び、提示してくれます。もちろんテーマ別でも選んでくれるので、自分なりの活用方法を見出すことができます。また動画と同様にレベルやテーマをして、本や教材もオススメしてくれるので、皆さんにあったレベルの動画や本・教材を選定してくれます。
【ChatGPTで理解度テストを作成・要約、日本語翻訳してくれる】
日々のニュースをリーディング総合教材にすることができます。気になったニュース記事のURLを貼り付けるか、英文のコピペをし「理解度テストを作成して」などと指示をするとテストが完成。また要約したい時も「要約してください」と指示をすれば要約をしてくれます。「初級英作問題をお願いします!」でもいいでしょう。
【ChatGPTで英語日記を書いて添削してもらう(ライティング添削)】
特に初心者にオススメしたい英語日記。これはライティング効果に多大な効果をもたらし、古くから今まで人気がある学習法で、宿題としても定番中の定番です。毎日の隙間時間に1~2文章をChatGPTに英語日記を綴り添削してもらうことで、文法の間違いだけではなく、自然な英語で言い換えてくれたり、主語を変えたパターンなど様々な角度から添削をしてくれます。また音読することで、より記憶に定着するようになります。
また”何を書いて良いか分からない・・・”という方は、ChatGPTにお題を出してもらうこともできます。
アカデミックエッセイの場合は、「IELTSの採点基準に従ってエッセイの添削をお願いします!」と指示してみましょう。
AIを導入する注意点
英語の学習のサポートとしてAIを多いに活用することができます。目的を決めてAIの優れた面を活用していきましょう。英作文の訂正や、日本語訳、アイデアの考案、文章要約、パラフレーズ、言語のニュアンスの違いなどにはとても優れています。
ただし日本語の精度問題、正確性などもあるので、全てを鵜呑みにしないようにしましょう。また、AIがもたらす人工的なコミュニケーションと、生身の人間同士が行うコミュニケーションには以前として大きなギャップがあると言われています。コミュニケーションはボディーランゲージ、相手の表情、ニュアンス、声のトーンなど様々な要素で構成されています。実際の人間同士のコミュニケーションにはこのような要素が関わっていることを忘れてはいけません。IELTSのスピーキングも一対一の面接形式で行われます。覚えたような模範解答ですとメカニカルと判断され点数が取れなくなります。コンピューターのような人工的な話し方をされると面白いお話も、素っ気ないつまらない話になってしまうのと同じです。
また、生徒様によっては単調なAIとのやり取り自体を好まない方もいらっしゃいます。モチベーションにつながらない、すぐ飽きるなど理由はさまざまです。生の人間に教えてもらうことでより緊張感をもち勉強に取り組める、実際に説明してもらうことで記憶に残りやすいのは確かです。モチベーションを引き出したり、創造性を養ったりしていくことは、AIの得意とする分野ではないからです。直にコミュニケーションを取り、一人ひとりの「個性」を理解した上で、寄り添った教育を行っていくことも大切になります。
まとめ
AIを学習サポートとして利用することで英語学習がより便利になることは確かです。独学にうまくAIを活用しながら、プロ講師のサービスと組み合わせることで、理想的な形の学習を進めていくことができるでしょう。回数制で一週間一回などのペースで進められる当校のプライベート回数制プランは独学と併用すれば最大の効果を発揮できます。
英語学習のパーソナルサポートケア