IELTSライティングは、純粋なアカデミックライティングと言われています。
アカデミックライティングにはルールがあり、そのルールに則って記述することが求められます。
この記事では、アカデミックライティングのルールについて紹介していきます。
アカデミックライティングのルール
IELTSのライティングは、文字数は250文字と短いですが、英語圏での一般的なエッセイのルールが適用されます。
ルールを知っているか知らないかの違いでエッセイの質が大きく変わりますので、しっかりと覚えておきましょう。
短縮形は避ける
アカデミックライティングでは、短縮形の使用は禁止されています。
「don’t」, 「can’t」などの短縮形は避け、「do not」「can not」と分けて使用しましょう。
省略形は避ける
一般的に認められている呼び名や名称以外は、省略形は使わないように気を付けましょう。
- A.S.A.P. – “As soon as possible,”
- CO2 – “Carbon Dioxide ”
- D.I.Y. – “do it yourself,”
受動態を活用する
アカデミックライティングでは、エッセイの性質上、人を主語にすることが少ないので、受動態を活用しましょう。
しかし、受動態を多用すると文章がくどくなるため、主語を変えて能動態に言い換えるなど、バランスを考えて使用することが大切です。
スラングの使用は避ける
アカデミックなスタイル(formal)のライティングであるため、スラングのような俗語(informal)は避けましょう。
hung out ➡ socialize
personalな例は避ける
アカデミックエッセイでは客観性を示すために、個人的な例ではなく、内容を一般化して表現しましょう。
友人の例や自分の経験、身の回りの出来事を書いてしまうと、個人にしか当てはまらない内容になり、主観性が強くなってしまいます。
視野を広げて客観的に物事を捉え、主語は以下の例のように、広く一般的な内容であることを明確に示しましょう。
- many people
- many children
- many countries
断定表現を避ける
アカデミックエッセイでは、複数の意見があるテーマについて意見を述べることが多いです。
以下の表現を活用して、断定せず、和やかに意見を述べるように意識しましょう。
- 助動詞:can, may, could, might
- 程度を表す語句:often, tend to, occasionally
- 不特定多数を示す語句:many, some, a number of
口語的な表現を避ける
アカデミックライティングでは、口語的な表現は避け、文語的な表現を使用するよう気を付けましょう。
口語的な表現
- etc.
- and so on
文語的な表現
- just to name a few
- and the like
- as such
as such は、「そのような」、「ある状態や条件にぴったり当てはまらないこと」を示す場合に使用します
短い数字はアルファベットで書く
アカデミックエッセイでは、数字が12桁以下の場合は、アルファベットで書くのが基本です。
13桁以上の数字では、アラビア数字を使用しても構いません。
I have three daughters and four sons.
文頭に使用しない「FANBOYS」
「FANBOYS」は、文頭に使用できない単語の頭文字を取ったものです。
使用する時は、文を続けるために、コンマで区切って小文字で使用しましょう。
- for
- and
- nor
- but
- or
- yet
- so
まとめ
IELTSのエッセイは、アカデミックエッセイのため、ルールに従って記述する必要があります。
明確に採点への影響が述べられているわけではないですが、減点対象を減らすためにも、アカデミックライティングのルールを意識しましょう。また、英国圏の大学に進学する際にも、このルールが非常に役に立ちます。
アカデミックエッセイに強い