スピーキングの練習を行う際に、自分の音声を録音し、客観的にフィードバックすることは非常に有効です。
この記事では、練習時に音声の録音を行うメリットと、おすすめのアプリについて紹介します。
ボイスレコーダーを活用してスピーキング練習に役立てる
ボイスレコーダーを使用することで、自分のスピーチを客観的に振り返ることができます。
自分の話し方を振り返ることで、IELTSスピーキングのスコアアップにつながる、以下のようなメリットがあります。
- 自分のスピーキングの癖が把握できる
- 発音が正しいか確認できる
- 同じ表現や単語を連発していないかを確認できる
- 実践的な演習になる
最初は抵抗があるかもしれませんが、繰り返し練習することで着実にスピーキング力を上げることができます。
ここでは、それぞれの項目を、さらに深堀して紹介していきます。
自分のスピーキングの癖が把握できる
自分の話し方を振り返ることで、話す速度や沈黙などの癖を把握することができます。
自分が思っていたよりも速度が速くて聞き取りづらかった、沈黙の時間が長かった、など、録音することで改善点を見つけ、対策することができます。
また、日本語の「あー」や「えー」などの間投詞も、減点対象になることがあるため、使っていないか確認しましょう。
発音が正しいか確認できる
試験では、単語の発音やアクセントが間違っていると、試験官が内容を理解できない場合があります。
音声のフィードバックを行うことで、発音やアクセントが正しいかを確認することができます。
同じ表現や単語を連発していないかを確認できる
自分のスピーチを振り返り、繰り返し使っている単語や文法表現がないかを確認しましょう。
IELTSでは、同じ表現を繰り返し使用するよりも、言い換えを行うことでスコアアップにつながります。音声のフィードバックを行い、別の表現で言い換えられないかを確認しましょう。
実践的な演習になる
実際のIELTSスピーキングテストでは、レコーダーで会話内容を録音されます。
音声を録音されることに慣れていないと、緊張につながり、うまく話せなくなることもありますので、普段の練習から意識的に音声を録音するようにしましょう。
スピーキングの癖は、「直したい!」と意識することで改善することができます。学習の際にはぜひ録音を取り入れてください。
また、録音と併せて「鏡の前で練習する」ことも有効です。
自分の姿を客観的に見ることができるため、適度な緊張感が生まれ、ボディランゲージの有無なども確認できます。
おすすめレコーダーアプリ
録音を行う際、性能のいいボイスレコーダーを用意する必要はありません。
スマートフォンに搭載されているものや、無料で使用できるアプリでも、十分にフィードバックを行えます。
ここでは、シンプルで使いやすいおすすめのレコーダーを紹介します。
ボイスレコーダー
「ボイスレコーダー」は、操作が直感的でわかりやすく、無料で編集機能が搭載されています。
Android専用のアプリですが、音質やマイクの調整もできるため、非常に使いやすいです。
簡単ボイスレコーダー
「簡単ボイスレコーダー」は、画面操作がシンプルで、操作が簡単に行えます。
マイクや周囲の雑音・ノイズを調整でき、音声を可能な限りクリアに記録できるので、振り返りに最適です。
IELTSスピーキングでの自然で効果的な話し方
IELTSスピーキングでは、試験官が内容を理解しやすいよう、大まかな内容の後に、詳細を説明する流れが一般的です。
以下の例題の解答例を見てみましょう。
What kinds of music do you like to listen to?
I like many kinds of music.(好きな音楽のジャンル)
I like 60s, 70s, rocks, classical, pop and many others.I particularly like a musician, “Tom Petty”, who died a couple of years ago unfortunately, he created beautiful songs which I can connect to.(作家の名前)
I like a song called “Learning to Fly”.(代表作)
このように、大きな内容から小さい事柄について、順序よく話していくことで、わかりやすく自然なストーリー展開に導くことができます。
質問に対して、詳細な説明から答え始めてしまうと、全体像が見えなくなってしまいますので、注意しましょう。
また、これは試験だけでなく会話全般で有効なので、意識してみましょう。
ボイスレコーダーの活用まとめ
IELTSスピーキングの練習で大切なことは、録音された自分のスピーチを聞いて、客観的にフィードバックすることです。
英語の発音やアクセントが正しいか、スピードや沈黙の癖はないかなど、課題を認識することで、改善点が見つかり、対策を立てて練習することができます。
繰り返し練習と録音を行い、聞き取りやすくなっているかを確認することで、着実にスピーキング力を向上できます。
スピーキングだけの対策もできる