IELTSリーディング 【目標スコア別の対策】

IELTSでは、目標スコアによって、学習プランや対策方法を変えていく必要があります。

この記事では、リーディングの目標スコアが5.5、6.0、それ以上の方について、それぞれの戦略を紹介します。

目次

IELTSリーディングのスコア

IELTSアカデミックモジュールのリーディングは、長文のパッセージが3つあり、全40問を60分で終わらせます。

1パッセージあたり20分を配分できることになりますが、文章が難しいこともあり、時間との戦いとなります。

アカデミックモジュールのリーディングスコア換算表は次の通りです。

スコア98.587.576.565.554.543.532.5
正解数 39-4037-3835-3633-3430-3227-2923-2619-2215-1813-1410-128-96-74-5
IELTSアカデミックリーディングのスコア換算表

パッセージごとの難易度

IELTSリーディングでは、パッセージごとに設問が12~13問あり、難易度が次のように異なります。

  • パッセージ1:最も易しい
  • パッセージ2とパッセージ3:同程度の難易度
  • パッセージ2かパッセージ3のどちらかが、最も難易度が高くなるように設定されている

IELTSリーディングでは、これらの特徴をとらえて、目標に合わせて戦略を練る必要があります。

IELTSリーディング 目標スコアが4.5~5.5の場合

まずは目標スコアが4.5~5.5の場合について紹介していきます。必要な正答数は次の通りです。

  • スコア4.5:13問~14問
  • スコア5.5:19問以上

スコア5.5以下を目標としている方は、難易度の低いパッセージ1で正解率を稼ぐことを意識しましょう

このパッセージで10問正解できれば、すでにスコア4.0なので、パッセージ1に時間をかけることをおすすめします。

あとは、残りのパッセージで9問~10問正解できれば、目標達成になります。

解答のコツ

パッセージ1解答を行う際は、まずは本文を先に読み、問題に取り組むように意識しましょう。

パッセージ2とパッセージ3は、本文を飛ばし読みして進めましょう。

Point

飛ばし読みとは、本文を全部読むのではなく、必要な部分だけ抽出し、内容を大まかに把握する読み方です。

  • 段落の最初の文章(トピックセンテンス)は必ず読む
  • 必要ならば、2文目も読む
  • 段落の最後の部分も読んで段落の発展を推測する

問題を解いていく際は、その問題が確実に解けるかどうかを判断し、タイムマネージメントしましょう。

確実に解ける問題は時間をかけ、時間のかかる問題やわからない問題は飛ばして次の問題に移ることが大切です。

拾う問題 ➡ 確実に答えられるもの
捨てる問題 ➡ 時間ばかりかかってしまう / 全く見当がつかない

4.5-5.5を取るための戦略

目標スコアにさらに近づく戦略として、次のポイントを意識しましょう。

  • 解答用紙を空欄のまま提出しない
    適当に埋めた解答でも、紛れで正解する可能性があるので、解答用紙はしっかり埋めましょう。
  • 穴埋め問題に強くなる
    穴埋め問題は前後にヒントが多く、正解しやすいことが多いので、時間をかけて解きましょう。
  • 得意な問題と苦手な問題を明確にする
    段落マッチング問題やTrue/ False/ Not given問題など、得意な問題は拾い、苦手な問題は捨てしましょう
穴埋め問題のコツ

穴埋め問題は、タイトル、キーワード、固有名詞、年代などを頼りに本文から該当する箇所を探しましょう。

同じ言葉や表現が使われている文を特定し、前後関係から適切な単語を抜き出すことで正解しやすくなります。

IELTSリーディング 目標スコアが6.0以上の場合

スコア6.0以上を目指す場合は、40問中の23問以上が正解している必要があります。

パッセージ1とパッセージ2を合計して26問程度なので、この2つのパッセージで全問正解できれば目標達成です。

解答のコツ

スコア6.0やそれ以上を目指す方は、初めにスキミングをして大まかな内容を把握しておく必要があります。

Point

スキミングとは、最初に本文をざっと読むことで段落ごとの内容を大まかに把握する読み方です。

全体の展開を理解するために、タイトルとサブタイトルは必ず読むように意識しましょう。

例題

The return of the huarango

The arid valleys of southern Peru are welcoming the return of a native plant

The south coast of Peru is a narrow, 2,000-kilometre-long strip of desert squeezed between the Andes and the Pacific Ocean. It is also one of the most fragile ecosystems on Earth. It hardly ever rains there, and the only year-round source of water is located tens of metres below the surface. This is why the huarango tree is so suited to life there: it has the longest roots of any tree in the world. They stretch down 50-80 metres and, as well as sucking up water for the tree, they bring it into the higher subsoil, creating a water source for other plant life.

<IELTS ケンブリッジ問題集からの抜粋>

6.0以上を取るための戦略

スコア6.0以上を取得するための戦略として、次のステップで解答を進めましょう。

STEP
スキミングで大まかな内容を把握する

スキミングを行い本文を読む際は、時間は8分以内に抑えるように意識しましょう。

大まかに内容を把握することが目的なので、時間をかけすぎてしまうと設問を解く時間が無くなってしまいます。

段落の内容をメモするなど、どこに何が書いてあるか把握できるように読むことが大事です。

STEP
設問に移る

設問を1から読み、設問に関係する内容が書かれている段落を素早く見つけ、時間をかけて解答します。

いかに早く、適切な段落を探せるかが、解答にかかる時間を短縮させる大きなポイントとなります。

スキミングとスキャニングのテクニックは、普段から練習することで鍛えることができます。詳しくは次の記事を参考にしてください。

また、2つのパッセージに集中する場合は、まず難易度の低いパッセージ1を終わらせましょう。

早く解こうと思ってしまうと焦って正答率が下がってしまうので、18分ほどを目安に解答しましょう。

パッセージ1が終わったら、パッセージ2か3のうち、自分の読めそうな分野の課題を選びましょう。

得意な分野に時間をかけ、25分ほど使用してから、余った時間を残りのパッセージに使いましょう。

最後のパッセージは飛ばし読みをしながら、穴埋め問題など答えられそうな問題を選んで取り組みましょう。

スコア6.5以上を目指す場合

6.5以上を目指す場合は、すべてのパッセージで正答率を高めることが重要になります。

次の配分で問題を解き進めていきましょう。

  • パッセージ1:18分以下
  • パッセージ2か3:19分
  • 最も難しいと思われるパッセージ:23分

解答時は、いかに早く解答を導けるかが大事なポイントとなります。

本文をざっと読む際に、どこに何が書いてあるかに集中し、素早く見つけられるように意識しましょう。

解答を見つける際、言い換えられている表現に気づくことが非常に大切です。常にアンテナを張りましょう。

言い換えパターンの把握や時間内に読み終えるための戦略は次の記事で紹介しているので参考にしてください。

IELTS リーディングにおける注意点

以下のリーディングにおける注意点はしっかりと押さえましょう。目標スコアにかかわらず大事なポイントです。

  • 書き込む時の注意点:スペルミスや複数形、単数形に注意
  • 抜き出し問題は語数制限があるので注意
    「NO MORE THAN TWO WORDS」という語数制限:最大2単語まで
    「ONE WORD AND/OR A NUMBER」という語数制限:「1単語+数字1つ」または「1単語のみ」あるいは「数字1つのみ」という合計3つの選択肢
  • 名前が2個以上出てきた場合は名前に印をつけておく
  • 言い換えパターンを見抜く

まとめ

IELTSリーディングで5.5を目指している方は、パッセージ1に時間をかけて正答率を高めましょう。
IELTSリーディングで6.0を目指している方は、パッセージ1で(時間をあまりかけずに)正答率を上げつつ、パッセージ2か3の読みやすい方を選び、そちらに集中して解きます(残りのパッセージは確実に解けるものに時間をかける)。
どちらにも言えることは、拾う問題と捨てる問題をしっかりと区別しましょう。

IELTSのリーディングで6.0以上を目指す人は、どのパッセージも捨てるわけにはいかないので、時間の配分を守って言い換えパターンを見抜きましょう。

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