IELTSリスニング┃多肢選択問題のコツ

IELTSリスニングでは、5つの選択肢の中から2つの解答を選ぶ、多肢選択問題が出題されます。

この形式では、問題文を見て選択肢の違いを判断する力、正確に内容を理解する力が必要とされます

この記事では、多肢選択問題の対策を例題と併せて紹介していきます。

目次

多肢選択問題の対処法

多肢選択問題は、IELTSリスニングでは、セクション2の後半で出題されやすくなっています。

この出題形式では、問題文を読み、それぞれの選択肢の違いを理解することが重要なポイントです

正しい解答を選択するためには、問題文の先読みや、音声を聞きながら問題文を読むことが求められます。

解答のポイント

解答で重要なことは、必ず音声で述べられている選択肢を選ぶことです。

選択肢の中には、明らかに間違っているものや、はっきりと言及されていないものが多くあります

情報がない選択肢や、「この意味だからこれ!」などと想像して解答すると不正解になるので気を付けましょう。

解答のテクニック

選択肢が多いので、音声は広範囲に渡って注意深く聞く必要があります。

しかし、設問に関わる内容は近くに集中していることが多いく、3~5文目の間に述べられることが多いです。

選択肢の内容も、音声の順番通りであることが多いので、先読みできなくても焦らず、丁寧に聞きましょう

例題

Questions 17 and 18

Choose TWO letters, A-E.

What TWO things are mentioned about the participants on the last Digital Inclusion Day?
A They were all over 70.
B They never used their computer.
C Their phones were mostly old-fashioned.
D They only used their phones for making calls.
E They initially showed little interest.

Questions 19 and 20

Choose TWO letters, A-E.

What TWO activities on the last Digital Inclusion Day did participants describe as useful?
A learning to use tablets
B communicating with family
C shopping online
D playing online games
E sending emails

解答

17&18 

解答

選択肢C選択肢Eが正解です。

スクリプト

The participants on the Digital Inclusion Day really benefited. The majority were in their seventies, though some were younger and a few were even in their nineties! Quite a few owned both a computer and a mobile phone but these tended to be outdated models. They generally knew how to do simple things, like send texts, but weren’t aware of recent developments in mobile phone technology. A few were keen to learn but most were quite dismissive at first – the couldn’t see the point of updating their skills. But that soon changed.

解説
選択肢A

“some were younger” と言っているので、「すべての人が70歳以上」は間違いです。

※英語では、いわゆる「未満」を表す言葉はありませんが、”less than 10″とすると10は入りません。

選択肢B

選択肢の”They never used their computer”については情報がなく、確かではありません。

※「かなり多くの人が所有している」とはありますが、「決して使ったことがない」かどうかは不明です。

選択肢C

“Their phones are mostly old-fashioned”は、”these tended to be outdated models”の言い換えです。

※代名詞が何を指しているかを聞き取ること、言い換え表現に気づくことが重要です。
“mostly” = “tended to”、”old-fashioned” = “outdated”

選択肢D

選択肢”They only used their phones for making calls.”については、情報がなく不明です。

※”they generally knew how to do simple things, like send texts”とはありますが、「知っている」と「使う」はイコールではないので、間違いです。

選択肢E

選択肢に使われている”little”は、”a little”(「少し」-不加算名詞に付く)と異なり、「ほとんど~ない」という意味を表し、「彼らは最初はほとんど興味を持っていない」となります。

この問題では、次の言い換えが行われています。

  • little interest dismissive(否定的な、真剣にとらない)
  • at first  initially

“dismissive” と言う単語が分からなくても、この問題では消去法で選択できます。

19&20

解答

選択肢B選択肢Dが正解です。

スクリプト

The feedback was very positive. The really encouraging thing was that participants all said they felt much more confident about using social media to keep in touch with their grandchildren, who prefer this form of communication to phoning or sending emails. A lot of them also said playing online games would help them make new friends and keep their brains active. 

解説
選択肢A

タブレットについては言及されていないので、”learning to use tablets”は不正解です。

選択肢B

“grandchildren” は包括的に言うと “family” と言えます。

ソーシャルネットワークを使って彼らと連絡を取り合うことにとても自信が持てるようになったと言っていますので、便利なアクティビティーと判断できます。

選択肢C

“shopping online”については言及されていないので、不正解です。

選択肢D

「”playing online games”によって、友達作りや脳を活性化させる助けとなった」と、たくさんの人が述べており、とても便利なアクティビティーと言え、正解です。

選択肢E

“who prefer this form of communication (= SNS) to phoning or sending emails.”とはありますが、「このアクティビティーが便利だ」と思っているのかどうかは不明です。

ポジティブな意見か、ネガティブな意見かも不明なので、解答にはふさわしくありません。

IELTS リスニングの多肢選択問題のまとめ

多肢選択問題では、選択肢の違いを理解すること、音声を正確に理解することが大切です。
次のポイントに注意して解答を進めていきましょう。

  • 選択肢の内容は、音声の3~5文目にまとまっていることが多いので、注意して聞く
  • 設問の順序通りに音声でも言及されている可能性が高い
  • 不正解の選択肢の情報は言及されていないことが多いため、確実に聞こえたものを選ぶ

弱点を克服する

MAEのオンライン講座

「試験対策のエキスパート」MAEのオンライン講座

  • Writingは添削形式で、Speakingは実戦形式でよく学べる
  • 回数制でお得
  • 短期でも長期でもフレキシブルに対応

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次