IELTS 4つの運営団体の違い
IELTS (International English Language Testing System)は、海外大学への進学や留学などで活用されるテストの一つで、世界各地で毎年350万人を超える人達が受験する英語資格試験です。国際的な認知度も高いため、日本でも受験者は増加の一途を辿っています。
IELTSテストを受験する際に、検索結果にいくつか受験できる団体が候補として挙がってきますが、当校の受講生様からも「何が違うのか?」「どこの運営団体を利用すべきか?」というご質問にお答えいたします。IELTS受験ができる4つの運営団体と試験会場など、ここでは受験のイロハをお伝えします!
ブリティシュカウンシル(厳密に言うと、英検とブリティッシュ・カウンシルは日本でのIELTSを共同運営しているので分ける必要はありません)➡英検団体としてまとめています。
IDP Education
一般財団法人日本スタディ・アブロード・ファンデーション (JSAF)
このように厳密に言うと4つの運営団体ですが、ブリティッシュカウンシルと英検は共同運営ですので大きく言うと3つの運営団体でIELTSのテストを受けることができます。どの運営団体もペーパー受験とコンピューター受験を全国各地で提供しています。
3つの運営団体の比較表
英検 | IDP | JSAF | |
試験会場 (ペーパー版) | 全国各地 | 全国各地 | 東京・名古屋・大阪・京都 |
試験会場(コンピューター版) | 東京駅前・東京市ヶ谷・名古屋・大阪 | 東京・横浜・大阪・京都 | 東京・大阪・京都 |
受験料 | ペーパーテスト・ コンピューターテスト 共に 25,380円 (税込み) | ペーパーテスト: 25,380円 (税込み) コンピューターテスト: 26,400円 (税込み) | ペーパーテスト: 25,380円 (税込み) コンピューターテスト: 27,500円 (税込み) |
試験日 締め切り | 試験5日前まで | 試験5日前まで | 試験3日前まで |
試験頻度 (ペーパー版) | 毎週木曜日と土曜日 | 各会場により異なるが月2回から3回 | 週一回 |
試験頻度 (コンピューター版) | ほぼ毎日 | ほぼ毎日 | 会場によって異なるが週4回ほど |
申し込み特典 | IELTS模擬テスト、録画授業等 | IELTS動画参考書と添削サービス一回無料等 | ELTSテスト対策に役立つ無料動画や練習問題等 |
① 日本英語検定協会 (英検)
日本英語検定協会は皆さんにも聞き馴染みがある実用英語技能検定試験(英検)をはじめ、IELTSを含む数多くの英語テストを提供しており、IELTSの受験者、試験会場が最も多い団体です。
公益財団法人 日本英語検定協会とイギリスの公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(BRITISH COUNCIL)がIELTSを共同運営し、日本における英語能力判定試験環境の大幅な向上を目指しています。
【英検協会主催 IELTSペーパー形式の試験を開催している主要都市】
札幌、仙台、東京、横浜/川崎、長野/松本、静岡、金沢、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山、広島、福岡、熊本
★各主要都市でほぼ毎週テストが開催されていることが特徴で、基本的には筆記テストとスピーキングテストは同日に実施。ただし日程によっては2日間になることもあり、その場合は筆記テストの翌日にスピーキングテストの実施となります。お申し込み時に1DAYか2DAYか確認をしましょう。
英検団体のIELTSのテストスケジュールと登録についてはこちらhttps://www.eiken.or.jp/ielts/schedule/
URL:英検協会主催 IELTSコンピューター (CD)形式の試験を開催している主要都市
東京、大阪、名古屋の会場のみ
★限定的なエリアでの開催のため、開催エリア近くに住んでいる方にお勧めです。
試験日程も多く、結果の公開も試験後3~5日後ととても早いのが特徴です。
英検主催 IELTSコンピュータ形式の申し込み、その他詳細はこちらhttps://www.eiken.or.jp/ielts/cdielts/
URL:英検協会主催 IELTS受験料金とお申込み
英検のウェブサイトからインターネットで申し込みが可能です。ステップに従って申し込みができます。お支払いに必要なクレジットカード、パスポートのカラーコピーが必要ですので手元に準備しておく必要があります。初めての方はIELTSのIDを取得することが求められます。IELTSのIDをすでに取得済みの方はそのまま申し込みに移ることができます。
■ ペーパーテスト/コンピューターテスト: 25,380円 (税込み)
■ ペーパーテストのお申込みは、試験5日前のお昼12時(正午)まで
※筆記テスト5日前が土日・祝日に当たる場合は前営業日が申し込み締め切りになります。
※お支払い方法により、申し込み締切日が異なるので要注意。
■ ペーパーテストの受験登録などに関する注意事項は、こちらから。
■ コンピューターテストのお申込みは、試験3日前の午前9時まで
■ コンピューターテストの受験登録などに関する注意事項は、こちらから。
②IDP Education (IDP)
IDP Educationは国際教育サービス分野における世界的なリーダーであり、IELTSの共同所有者としてIELTSテストの運営・実施、海外留学サポートや語学学校の運営などを幅広く行っている機関です。2016年に日本では一般財団法人日本スタディ・アブロード・ファンデーション(JSAF)とパートナーシップを組み、試験の実施を開始しました。
IDP主催 IELTSペーパー形式の試験を開催している主要都市
札幌、仙台、東京、横浜、静岡、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山、北九州、福岡、那覇
★IDPは提携機関や学校などで受験が開催されていることが多いのが特徴です。またパソコンや携帯電話で試験日などを探すとき、一度に6都市しか表示されないため他の都市を見落としがちになるので要注意。上記記載の都市でも、提供を一時中止している都市などもあるので、随時確認の上適切な都市でお申込みをしましょう。
IDP主催 IELTSコンピューター (CD)形式の試験を開催している主要都市
東京、大阪、京都
★英検主催のコンピューター(CD)形式と同様、結果の公開も試験後3~5日後ととても早い。
試験日と会場の情報はこちらから
IDP主催 IELTS受験料金とお申込み
IDPも同様にIDPのウェブサイトからインターネットでお申し込みが可能です。
英検の登録ステップと同様にパスポートのコピーと各種クレジットカードをお手元に準備しておいてください。
■ ペーパーテスト: 25,380円 (税込み)
■ コンピューターテスト: 26,400円 (税込み)
テストセンターにより、申請締切日、申請・お支払い方法、キャンセルなどが異なります。
各テストセンターの予約画面をしっかりご確認の上、お申込みをお願い致します。
IDPのお申込み方法に関しては、こちらから。
③一般財団法人日本スタディ・アブロード・ファンデーション (JSAF)
グローバルに活躍できる人材育成のために、多様な留学プログラムと世界的な英語4技能テストIELTSを提供する団体で2000年に設立された機関です。
JSAF主催 IELTSペーパー形式の試験を開催している主要都市
【開催都市】IELTSペーパー版:東京・名古屋・大阪・京都の都市でのみ受験可能です。
JSAF主催 IELTSコンピューター (CD)形式の試験を開催している主要都市
IELTSコンピューター版:東京・大阪・京都の3都市で受験可能です。
JSAF主催 IELTS受験料金とお申込み
JSAFのウェブサイトからインターネットでお申し込みが可能です。
➡ https://jsaf-ieltsjapan.com/ielts/application/
■ ペーパーテスト: 25,380円 (税込み)
■ コンピューターテスト: 27,500円 (税込み)
JSAFで申し込みをするとさまざまな特典があります。無料練習問題や無料オンラインコースの受講ができるのが特徴です。
どの運営団体を選ぶべきか
会場が近いに越したことがないので近い会場を選びましょう。交通に時間がかかるとそれだけでストレスとなりますん。遠方の方で、前日から会場付近に泊まる場合は、パフォーマンスを発揮できる環境を選びましょう。たくさんの受験者がいる箇所はやりずらい方もいらっしゃいます。また、試験会場の設備、エアコン、ノイズレベルの状況なども大事です。とにかく試験に集中できる環境かどうかは、ホームページで確かめましょう。
また、一度受験した会場が自分に不向きであった場合は会場を変えたりして対応しましょう。
最後に
IELTS試験は大きく3つの運営団体により提供され、開催地も運営団体により異なっています。ご自身のお住まいの地域やペーパーもしくはコンピューター形式のどちらが良いか、などによって場所を選びましょう。
またテスト当日の注意事項などは、「IELTS試験直前対策と試験当日の注意事項」記事でも紹介しているので、初めてIELTSを受験する方は試験前に見て置くといいでしょう。 なお今後受験料などの改定も予告なく入ることがあるので、各自お申込み時に確認しましょう。
\一人でも多くの生徒様が短期で目標を達成できるようにという願いを形にしたIELTS特化対策コース/