英語力は履歴書や面接で自分をアピールできるポイントとなります。日本では就活の際、英語力の証明としてTOEICの方が知名度が高いと思いますが、その英語力を証明する資格の1つにTOEFLがあります。一体どのような企業がTOEFLのスコアを求めているのでしょうか。日本国内で頻繁に活用されているTOEICとの違いも含めて一緒に見ていきましょう。
TOEICとTOEFLの違い
英語の能力を図る英語能力テスト。端的に両者の違いをお伝えすると、以下の切り分けが目安になります。
・日本国内で就職を目指すならTOEIC
・海外留学(進学)を目指すならTOEFL
就職活動をする際にはTOEICのスコアを履歴書に書くのが日本では通例ではないでしょうか。履歴書にTOEICの高いスコアを記載することができれば最大のアピールとなります。日本国内では、基本的に知名度の高さによりTOEICのほうが有利です。しかし、外資系や海外での就職を考えた場合は、留学と同様にTOEICのスコアが活用できないということがあります。TOEICテストはあまり海外では有名ではないからです。
履歴書に書けるTOEFLのスコア
TOEFLのスコアが評価される企業は国内では外資系、海外就職では実用性も踏まえてTOEICよりもTOEFLのスコアを持っていた方がよいでしょう。TOEFLは日常生活で使われるような英語から専門性の高い英語までカバーしているため、アカデミックな内容を伴う専門性の高い企業や即戦力として活躍できる人材を求めている企業では、TOEFLが最適とも言われています。
ただし外資系企業では、英語でやり取りする機会が多く「英語が話せるのは当たり前」という前提が存在しているという話も耳にします。その上で「何ができるのか」をアピールできることが重要になりますが、これはどの職種であっても言えることです。
外資系の場合
日本に拠点を置く外資系企業の場合、一般的にTOEFLのスコアは、だいたい80点ぐらいが履歴書に書けるスコアです。もちろん高ければ高いほど自分の英語力をアピールすることになります。外資系での就職活動では、ビジネス環境でも通用する英語力があることが何よりのアピールとなります。英語の面接がある所もあるでしょう。
ですので、就職先を外資系に決めている方はTOEFL80点以上を目指して学生時代から取り組んでいきましょう。
海外での就職の場合
カナダやアメリカなど「現地企業で働きたい!」と思っている方も多くいると思います。海外の企業に就職する場合、もちろん英語力は必要です。これは、現地の人と同じ土俵で就職するということであり、英語資格テストの点数は、大学受験時のテストの点数を提出しているようなものであまり有効ではないと言われています。
ここで極端な話ではありますが、職場環境と年収も良いと言われ、IT業界TOP 4として名を連ねるGAFA(Google, Apple, Facebook(Meta), Amazon)で働くための最短距離は、その国の大学を卒業することが一つの方法だそうです。
TOEFL100点以上のスコアを取得するということは、ハーバード大学をはじめアイビーリーグと呼ばれる名門大学へ入学、夢の大企業で働くという選択肢が増え、まさに夢が広がるということですね。いい大学を出ることでいい就職先が見つかると考えるにはもっともなことです。
現地の大学を出ていない場合は、特別に履歴書に英語能力証明のテスト結果を記載する必要性はありませんが、TOEFLのスコアが80点以上であれば記載しましょう。基本的な英語コミュニケーション能力の証明となります。英語での面接や就職後の普段のやりとりはすべて英語でおこなわれるため、実践的な英語コミュニケーション能力が試されますので、海外での就職を目指している方はTOEIC対策よりもTOEFL対策に徹しましょう。
日本でTOEFL100点以上を求める企業とは?
日本国内の求人サイトや転職サイトを見ていると、「TOEIC600点以上」が条件に挙げられている企業が多いですが、一体どのような企業がTOEFL100点以上を求めているのでしょうか?それは「外務省職員」と言われています。
受験資格の中ではTOEFLなどの資格に関しては記述は見受けられませんが、外務省専門職員採用のFAQには以下のように明記されています。
Q 英語ができないと外務省には入れないのでしょうか?
A 採用選考は学力,適性等を総合的に勘案し,人物本位で行っています。
外務省総合職職員として活躍するために英語力は重要ですので,外務省としては,8月から実施される官庁訪問の際に,TOEFL又はIELTSのスコアを提出することを推奨しています。優れたスコアは高い語学能力を示すものとして評価されます。
他方,英語力のみによって採用の可否を決めることはありません。外務省は多様な人物を求めており,語学力が不十分であっても,高い能力と意欲が評価されて採用され,入省後に語学力と外交官としての素養を得て活躍している職員も少なくありません。
なお,英語以外に得意言語があれば,当該語学の公的な語学試験のスコアの提出を推奨しています。
スコアに関してははっきりとした提示はないものの、TOEFLなどのスコア提出が推奨されています。過去には内定者に「英語力テスト・TOEFL100点以上を目標を課す」とニュースでも話題になりました。急速なグローバル化により、英語の重要性が増し、より高い英語力が求められる傾向にあるようです。(あくまでも傾向であり、当校が100%就職を保証するものではありません。)
就職に活用できるTOEFL まとめ
海外の大学やカレッジ進学だけではなく、外資系などの就職や海外での就職の場合はTOEFL80点マークを目指しましょう。日本国内の外資系や外務省での就職の場合はTOEF履歴書にアピールすることができます。しかし日本企業での就職の場合はTOEICの方が有効です。海外での就職の場合は、履歴書にアピールするため、というよりは自分の英語でのコミュニケーション力を高めるためにもTOEFLの方が有効です。80点以上は決して簡単にとれる点数ではないので長期計画としっかりとした対策が必要です。
TOEFL対策なら