IELTS ライティングの文字数について
IELTSのライティングはタスク1では150文字、タスク2では250文字と決められています。時間は2つのタスクで60分です。時間の闘いなので、課題によっては時間が足りず、語数が不足してしまう可能性はあります。特にTask 2は時間が足りなくなる人が多いと思います。
しかし、文字数が足りない場合でも(どれぐらい足りないかにもよりますが)、極端に低いスコアが出るという心配は不要です。
高得点を目指す場合は致命的なミスになりえますが、文字数が20語ほど足りなくてもIELTSのライティングで6.0を取ることができたケースがありました。
ただし、全体の語数が不足していても、必ず書かなくてはいけないことはエッセイの結論です。
【タスク2のテンプレート】
①イントロ
②ボディー1
③ボディー2
④結論
タスク1の場合は結論に値するところが2段落目になるテンプレートを教えているので文字数が少なくても文字数が少ないからで減点されることは少ないと言えます。
【タスク1のテンプレート】
①イントロ
②特徴のまとめ
③詳細内容1
④詳細内容2
タスク2では自分の考えや一般的な意見を書くボディー部分の文字数が足りず、制限時間までに書き終わらないと思ったら、結論だけを先に書くようにしましょう。
語数が絶対的に足りていなかったので、ライティングのスコアは4.0から5.0を期待していたという、実際にテストを受けた生徒様の実証例を紹介いたします。
MAE 通学生 T. K様
Writingが思ったよりも取れていて驚きました。実は、Task 2は238語までしか書けていません(最後のほうで文字数を気にしながら書いていたのでよく覚えています)。更に、残り8分でBody 2が半分しかかけていなかったので、先にConclusion(結論)だけ、一文のみ書いて、Body 2を何とか完成させようとしましたが、時間切れになりました。Body 2もConclusionも文字数が足りていなかったので4.0くらいかと覚悟していたので、6.0というスコアを見た時は驚きました。何が良かったのか自分でもよく分かりません。
MEA オンライン受講生 K.U様
WritingはTask 2で230語くらいで終わってしまったので、スコア5.0台を覚悟していたのですが、何とか6.0が取れてほっとしました。他の方々の体験談を聞くと、字数が足りない場合でも結論が書けていれば6台を取れることがあるようです。初めて知りました。
どちらの生徒様も、時間が足りなくてTask 2で250語以上書くことはできませんでしたが、6.0を取得できました。2人に共通していることは、文字数が足りなくても「結論」を一文でも書いたことです。
IELTS ライティングで時間が足りなくても、必ず結論は書きましょう!
では、結論を先に書く場合はどのように書くべきでしょうか。結論はだいたい30文字ぐらいが目安です。
イントロと結論は非常に似ていますが、書き換え表現が必要です。
結論の段落では、もう一度問題文を書き換えて自分の主張を簡潔に記します。
トピックの書き換え表現・自分の意見・トピックに対する主張は、どれもイントロと同じ表現にならないようにしましょう。エッセイのタイプ別の結論を参考にしましょう。
※下記はわかりやすくなるよう文中で改行していますが、実際の試験では文や段落の途中で改行してはいけません。
【OPINION ESSAYもしくは DISCUSSION OPINION ESSAYの結論例】
①問題文の言い換え、②自分の意見を書きます。
①In conclusion, there are convincing arguments whether people are now depend on each other more or not,
②but I believe that we are more independent than ever.
【DISCUSSION ESSAYの結論例】
①問題文の言い換え、②ボディー1のメインアイディア、②ボディー2のメインアイディアを書きます。
①In conclusion, there are convincing arguments whether video games are beneficial or not.
②Involving in playing games can be harmful on their health.
③However, there are also advantages that children can learn a lot from them.
【DIRECT QUESTION ESSAYの結論例】
①1つ目の質問の答えのまとめ、②2つ目の質問の答えのまとめを書きます。
①In conclusion, music is a necessary part of human existence,
②and I believe that traditional music should be given more importance than international music.
【CAUSE AND SOLUTION ESSAY の結論例】
①Cause(原因)についての言及、②Solution(解決策)があることについての言及を書きます。
①In conclusion, there are various issues that developed world needs to face with in regard to the ageing society,
②but various measures can be taken to tackle the problems.
文字数を書きすぎてしまった場合は…(300語以上)
IELTSのライティング タスク2で、300語を超えて書くと、明らかに書きすぎている印象があります。
IELTSのライティングでは、多く書いたからと言ってメリットはなく、文法や語彙・表現などの減点対象が多くなってしまうことになるので注意しましょう。
また、トピックに関係のない内容を書くと減点となります。語数が足りないと高得点は取れませんが、IELTSのライティングは量より質です。タスク2では、260語から290語の間に収めるようにしましょう。エッセイの基本は簡潔にわかりやすく書くことにあります。文字数にとらわれずにエッセイの質を高めることが大切です。
IELTSライティングで減点となるポイント
以下は、IELTSのライティングの採点基準です。語数を気にするよりも、減点対象を作らないようにすることを心がけましょう。
If you write less than the recommended word count, your ideas probably won’t be extended enough to achieve high scores for Task Response / Task Achievement.
➡ 高得点を取るには考えやアイデアが十分に発展しておらず、課題に適切に答えていない。
(task achievementでの減点)
If you run out of time and don’t write a conclusion for your essay, you will also receive a low score for Task Response and/or Coherence and Cohesion, as you probably won’t have a clear position or finished paragraphs.
➡ 結論が書かれていないと、課題に適切に答えているか(task achievement)と論理性(coherence and cohesion)の面で減点となる。
Short answers might not also contain enough language to have ” a wide range of complex sentences”, which will affect your Grammatical Range and Accuracy Score.
➡ 短い回答だと広範囲の複雑な文法表現などが限られてしまい、文法と表現の広さ(grammatical range)の面で加点にならない。
It will be hard to achieve a very high score for Lexical Resource if you don’t provide the examiner with a wide enough sample of your writing. The examiner can only give you points for the words they see on your exam paper, so make sure you write enough to show them your best vocabulary.
➡ 高得点を取るために必要な語彙が十分に提供されていないと判断される。
このように文字数が少ない、多いとこと自体が減点の対象になるわけでないです。しかし内容やまとまりの面で減点となりますので、まずは語数はただの目安として、内容が課題に沿っており、しっかりと意見がサポートされているかを確認することが大事です。
IELTS ライティング文字数のまとめ
IELTSのライティングでは語数が足りなくてもバンドスコア6.0を取ることは可能です。
しかし、だからと言って長く書きすぎるのも避けましょう。300語以上は書きすぎで、減点の対象が多くなってしまうことにつながりますので要注意! 高得点をとるためには、Task 2では260語から290語の範囲で書くようにしましょう。タスク1はあまり気にせず構成通りに書いていきましょう。
Writingの書き方は熟知したプロから学ぶ