IELTSリスニング対策|ひっかけ問題を使った落とし穴

知らないと損!ひっかけ問題に引っかからない方法

問題に手ごたえを感じたものの、思ったより点数が低かったという経験はありませんか?その多くは、IELTSが仕掛ける罠にまんまとはまってしまったのではないでしょうか? ひっかけ問題を知ることで初めて回避することができます。

IELTSのリスニングでは、受験者を惑わせるようなひっかけは多く注意すべき落とし穴といえるでしょう。
流れてくる音声から特定の単語を拾うようではIELTS側の思う壺。多くの場合不正解であるため、集中して内容を理解する必要があります。

ひっかけ問題でよくあるパターン

下記IELTSリスニングでよくある例をまとめてみました。文字で見ると簡単ではありますが、音声になると混乱してしまうのではないでしょうか。

ひっかけ例題1】

Script:
Man: Where do you live, Sarah?
Sarah: Unit 25, College Way.
Man: That’s in Whitfield, right? I have a cousin who lives in that area.
Sarah: Yes, Whitfield.
Man: And the postcode is double eight double five?
Sarah: Not quite — you’ve got it the wrong way around. It’s double five double eight.

Question:
What is the correct postcode? 

▶日本語訳

男:サラはどこに住んでいますか?
サラ:ユニット25、カレッジウェイです。
男:そこってウィットフィールドにありますよね?私のいとこがその辺に住んでいるんです。
サラ:はい、ウィットフィールドです。
男:郵便番号はダブルエイト ダブルファイブ(8855)?
サラ:いいえ、逆ですね。ダブルファイブ ダブルエイト (5588) です。

質問:
正しい郵便番号は何ですか?

質問では郵便番号を聞かれていますが、会話では実際にいくつもの数字が使われています。
IELTSリスニングではスムーズに解答部分を答えてくれるのではなく、受験者を惑わせるために色々な方法で、独特な言い換えや言い回しをしてきます。
そのため特定のキーワードを探すのではなく内容をしっかり聞いて理解することが重要です


【ひっかけ例題2】

Script:
In this country we keep domestic fridges for 11 years on average, and a lot last for 20 or more. So if you divide the cost by the number of years you can use a fridge, they’re not expensive, compared with some household appliances.

Question:
What does the speaker say regarding domestic fridges?

選択A. They are generally good value for money.
選択B. There are plenty of useful variations.
選択C. They are more useful than other domestic appliances.

解答は選択Aになりますが、スクリプトと選択肢を見ると違う表現で言い換えられているのが分かります。

こういった選択問題では、選択Cのように音声から聞こえてくる単語(この場合appliances)を選択させようとしています。聞こえてきた単語が必ずしも正解にはならないので、音声の内容をしっかり理解しましょう。
IELTSでは言い換えが多く、スクリプトと選択肢に入る単語が別の表現に置き換えられていることがよくあります。

ポイント別ひっかけ問題例

数字を問う問題は要注意

電話番号や郵便番号、日付など数字に関する問題では、答えとなり得る数字を話した後に話し手が言い直したり、もしくは相手が訂正してくることがあります。

▶例文
Script:
A:Okay, what’s the best number to contact you?
B:You can call me at the hotel where I’m staying. The number is… nine-two-one-six-seven-eight-three-four… Oh, no, did I say eight-three-four? Sorry, it should be three-eight-four.

Question:
Telephone number: 92167__________

“Oh, no” や “well…”,  “wait…”など、間投詞が聞こえてきたら注意しましょう。言い換えをする時によく使われる表現の一つです。後に続く会話が解答になる可能性が高いので、さっと飛びつくのではなく、最後まで会話を聞くことが大事です。

“Are”と”Aren’t”の発音が似ているため聞き間違えてしまう

Aren’tの「t」はしっかりと発音されず、息で「トゥ」と破裂させるように発音します。したがって「t」の発音はほとんど聞こえず、日本人にとってAreとAren’tの発音を聞き分けるのが難しくなります。
IELTSリスニングではこういった発音が似ている単語も聞き分けられなければなりません。

▶例文 
Script:
On the whole everyone is very supportive and say they’re very happy to see children out on the street – even if it does get quite nosy.

Question:
What has been the reaction of residents who are not parents?

選択A:Many of them were unhappy at first.
選択B:They like seeing children play in the street.
選択C:They are surprised by the lack of noise.

解答は選択Bになりますが、スクリプトの”they’re very happy to see children out on the street”のareをaren’tと聞き間違えてしまうと、選択Aを選ぶ人も出くるでしょう。AreとAren’tでは肯定文と否定文になるので意味が全く逆になりますので要注意です。

“but”を用いて前文を打ち消す

It was A before, but now B……  (以前はAだったが、今はBだ。)

“but”を用いて前文を打ち消し受験者を混乱させるパターンです。  地図問題でよく見られます。解答がBである場合、先にAが聞こえたからといってbut以下の文を聞き流すのではなく、必ず最後まで音声を聞きましょう。
同時に問題文をしっかり読み、何が問われているのか明確にすることも大事です。

▶例文
Script:
OK, let me tell you about some of the changes that have been made. The statue of Diane Gosforth has been moved: it used to be close to the south gate, but it’s now immediately to the north of the lily pond, almost in the centre of the park. 

A rather than B   (*BよりもむしろA)

ratherにもいくつか用法がありますが、こちらはAとBを比較しAの方がよいという時に使われます。質問によっては、AとBのどちらが解答に関係するのか見極める必要があるので、問題文をしっかり読み、流れる音声にも気を付けましょう。”Instead of “と意味が同じなのでセットで覚えておくと便利です。

▶例文
Script:
Smartphones, or phones that can connect to the internet and run apps, are the most prevalent type of mobile device. In recent times, people use smartphones rather than a laptop or desktop PC to browse the internet.


Question:
Which tool is more commonly used?

答えはsmartphones になります。聞けたからという理由でlaptop, desktop PCを選ばないようにしましょう。

A is much less recent than that(B)  * AはBよりもずっと古い

こちらは“older than that”の言い換えです。

注意しなければならないのが、「最近・新しい」を意味する”recent”の単語に飛びつかないことです。前にある”much less”は否定文としてrecentを修飾しているので、この単語を聞き逃してしまうと意味が全く異なります。IELTSリスニングではこういったちょっと意地悪な問題も出題されるので、単語を抽出するだけではなく最後まで音声を聞きましょう。

▶例文
Script:
The Tokyo Tower was constructed in the early 1900s.  So, the Eiffel Tower is much less recent than that.

Question:
Which architecture was found previously?

答えは、Eiffel Towerです。「Eiffel Tower はTokyo Towerより最近のものではない」という意味です。


ひっかけ問題のまとめ

IELTSリスニングでは、ひっかけ問題が多く紛らわしい表現をし受験者を惑わすことも少なくありません。
試験では、受験者が音声の内容を理解しているか、それとも特定の単語を探しているだけなのか見極めるため、わざと言い換えをしたりさまざまなトリックを使ってリスニング能力を測ろうとします。ひっかけ問題に引っかからないように、ひっかけパターンを把握して、正解率を高めましょう。

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