英語スピーキング練習法・音読の仕方

音読でスピーキング力アップ!

英語を流暢に話せるようになるには、音読の練習を取り入れましょう。もちろん、IELTSやTOEFLなどの試験対策のスピーキングにも役に立つ勉強法です。特にスピーキングを独学で対策する場合には、毎日声に出して英語を音読することが効果を発揮します。

しかし、間違った音読法では効果は半減してしまいます。この記事では効果的な音読法と注意点についてご説明します。

音読とは…

 英語の音読とは、目で見た英語の文章を理解した上で音声を聞いて、音声通りに声に出して読むことです。自分で声に出した音声は自分の耳で聞くことになります。シャドーイングと似ています。しかし、シャドーイングは音声のすぐ後についていく方法ですが、音読の場合は一文を聞いてから音読をします。内容理解した上で正しい英文を大きな声で反復していくところがポイントです。

視覚と聴覚との両方を刺激することで効果的に総合的な英語力を伸ばす方法です。

音読の効果を再確認

英語の記事やストーリーを音読することで、流暢さが増すだけでなく、確実に語彙力や読解力も向上します。なぜなら、声に出して読むには、英単語の読み方や単語の意味、文の流れや文章の切れ目を考えながら読むことが必要になるため、自然と正しい文章の構造や論理展開も習得できるようになります。黙読が速くなるため、リーディングにも役に立つなど、いいことだらけですね。英語の音読の場合は、音声を聞いて行うのでリスニング力にも効果を発揮。今まで音読を軽視していた人は、ぜひ今後自分の勉強に取り入れましょう。

音読の効果

  • スピーキングの流暢さが増す
  • 語彙力が上がる
  • 正しい発音、イントネーションを習得できる
  • リーディング力が上がる
  • リスニング力が上がる
  • 全体的な英語力が上がる

効果的な音読法と注意点

音読をする上で気を付けてほしい点をピックアップしました。音読練習はまず定期的に(毎日)行うことで効果を発揮します。地道な努力なのでコツコツ続けましょう。また、内容を理解してから行うので教材は自分のレベルに合ったものを選びます。音読前に日本語訳は確認しておき、知らない単語等の発音、意味も確認しておきます。慣れてきたら、感情や表現をなるべく反映できるように意識して音読を行いましょう。リズムと抑揚に注意して、キャラクターになりきるのが一番効果的な方法です。下記の7つの注意点に気を付けて正しい方法で行うことで最大限の効果が得られます。

①正しい音読教材を選ぶ

音読教材は、市販のシャドーイング教材を使うのいいでしょう。そのほか、「TEDTALKS」などの音声、スクリプト付きのストーリーを教材として使いましょう。音声がついている文章が必須ですが、日本語訳がついていなくても構いません。日本語がついていないものは、自分で辞書を使い意味を把握しておくことは事前に済ましておきましょう。

  • 自分のレベルにあった英文やストーリを選ぶ
  • 音声がついてるシャドーイングや音読用の教材を選ぶ
  • Youtube動画でもスクリプト付きであればよし

おすすめ音読教材

なりきり英語音読

場面をイメージして、キャラクターになりきって英語のイントネーション、感情やリズムを身に着けるのに最適。スクリプトは長すぎず短すぎず最適。


[CD付]決定版 英語シャドーイング

英会話に役立つシャドーイング用の音声。感情表現の豊かな話し手の日常会話を収録しているので音読には最適。

②単語の意味や文章構造、発音を理解しておく

まずは文章を読んで、理解できていることが大事です。知らない単語や表現は既に調べて覚えるようにしましょう。もちろん単語の正しい発音はこの時に確認します。理解できない文章が多い場合はレベルに合っていないので、自分のレベルに合った教材を使うことが最も大事です。

そして、意味が取れている文章を見ながら、音声を最初から最後まで聞いてみます。その後、音声を一文づつ止めながら音読をします。文章が長い場合は途中で切っても構いませんが、意味をなす塊(チャンクと言います)で切りましょう。区切るところが短すぎないようにしましょう。

③音声通りにまねて音読をする

音声の発音やイントネーション、リズムの通りに発音しましょう。始めはスピードは気にしなくてもいいですが、正しい発音とイントネーションでしっかりと発音することが大事です。 

※大きな声で口をハッキリ動かして音読しましょう

④感情表現を出せるように練習を重ねる

自分がキャラクターになりきり、その場面の状況をイメージして感情を出すような感じで音読してみましょう。なりきることがポイントです。付属の音声は感情表現豊かな音声の一例ですので真似てみましょう。

≪英語シャドーイング決定版から引用≫

⑤文章を見ずに音声だけで音読する

音読は最初は文章を見ながらでも構いませんが、最終的にはスクリプトなしで、一文一文音声の後に真似てついていきます。何度も何度もできるまで繰り返すのがポイントなので、コツコツ行いましょう。

⑥音読は毎日10回以上はやる!

音読の効果は定期的に行うことで効果が得られます。短い教材でも構わないので、「英語を聞く」、「大きな声で発音する」、「英語の音声を耳で理解する」練習を繰り返しましょう。文章や構文を覚えるくらいまで音読すると良いでしょう。毎日コツコツレーニングしていくことで成果を発揮します。

⑦スピードを徐々に上げていく

最初は、音声のようにナチュラルスピードで音読をするのは難しいでしょうが、音読の練習を続ける中で大事なのは、何度も繰り返し、音声と同じくらいのペースで、内容を理解しながら読むことができるようになることを目指しましょう。少しづつナチュラルスピードに近づけていく努力することで流暢さがぐんと増していきます。

また、英語を話す時に「えーと」、「あー」などの間をおく言葉が多く発してしまう学習者にとっては、音読は特に有効です。意味を成すチャンクで英語の塊をアウトプットする練習ですので「えーと」などの言いよどみが減ります。

注意点まとめ

  • 教材はレベルに合ったものを選ぶ
  • 意味や文章構造、発音を確認して覚えておく
  • リズムと抑揚に意識して行う
  • 感情表現を加えて音読する
  • 文章を見ずに音声だけで音読する
  • 毎日、納得のいくまで音読を繰り返す(10回以上)
  • 最初はゆっくり音読でも構わないが、スピードを少しづつ上げていく

最初は上手に読めなくても焦らず地道な努力をしましょう

音読は、最初から上手に読むことができる人はいません。棒読みの英語だったり、なかなか音声通りに言えなかったりします。しかし音読を繰り返し行うことで、英語のリズムに慣れたり、正しい発音を覚えられるのでスムーズに発音できるようになります。

実は、口の周りの筋肉にも関係しています。英語を話す時に使う口の筋肉と日本語を話す時の筋肉は違うのです。また呼吸法も違います。これらを音読を通して自然に鍛えることができるからです。そのため、流暢さやスムーズさにつながるのです。

英語スピーキング練習法・音読の仕方 まとめ

音読はスピーキングの流暢さを向上させるだけでなく、総合的な英語力アップにつながります。今まで音読をしていなかった人はぜひ取り入れましょう。上記の注意点に気をつけて、イントネーション、リズムを意識してキャラクターになりきって音読する必要があります。効果的な音読法を取り入れて毎日練習すれば、スピーキング力を短期で向上させることも可能でしょう。

音読は、IELTSやTOEFLのスピーキングを独学で取り組んでいる学習者、英会話を上達させたい学習者には必須の練習法です。

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