TOEFL スピーキングの採点基準

TOEFL スピーキングは設問が4つ、約15分の試験で、コンピューターに向かってスピーチを行います。そのスピーチは録音されており、終わったらテストセンターに送られます。TOEFLスピーキングの採点基準とスコア算出方法をしっかり把握することで、焦点を当てたスピーキング対策ができるでしょう。初心者は特にどこに注目してスピーキング対策をするか?スコアが伸び悩んでる方はどこが足りないのか?を把握するのに採点基準は大事なチェックリストとなります。

Speaking Rubrics 採点基準

TOEFLのスピーキング採点基準は4つ

  • General Description タスクの完成度
  • Delivery 明瞭さと流暢さ
  • Language Use 文法と語彙
  • Topic Development 論理的な発展
General Description<タスク完成度>

こちらの採点規準は「タスクの課題の要求をいかに完璧に満たしているか」という、タスク完成度。論理的な話しのまとめ方が必要です。

Delivery<明瞭さと流暢さ>

こちらの採点規準は、スピーチの明瞭さと話し方のペースや発音が評価されます。

Language Use <文法と語彙>

こちらの採点規準は、文法を正しく使用できているか、文法の複雑性も評価されます。

Topic Development <論理的な発展>

こちらの採点規準は、トピックの関連性や話の具体的な発展が評価されます。

TOEFL Speaking スコアの算出方法

上記の採点規準を元に、下記の4、3、2、1、0のいずれかの評価点が算出されます。(AIと採点官の採点のコンピネーションと記載されておりますが、配当や配点の情報は共有されていません)

0点回答する姿勢がなく、問題とは関係ないことを話している
1点問題に関連する内容をほぼ話せておらず、話が発展しておらず、文法と語彙がかなり限定的
口ごもりが多い
2点問題に回答はしているが、内容が不十分で、理解できない部分がある。英語の間違いが見受けられ、論理性に欠けることもあり、スピーチの内容があいまいである場合もある。
3点回答には適切に答えられているが、トピックの発展が不十分で具体性に欠ける。ある程度流暢に話せており、全体的に明瞭で一貫性がある。言葉のつまりがいくつか見受けられる。発音などに若干問題がある。
4点しっかり回答できており、英語の間違いはほぼなく、明瞭かつ流暢さがあり、話の論理性にも問題ない。

TOEFLibt のスピーキングの採点は、まずは”レーター”と言われるAIが採点を行い、人間の採点者(1人から2人)も採点を行います。0~4までの素点がどのように1-30に採点されるかは正式に公開されてないのですが、下記の基準で考えるといいでしょう。4問に対する評価点の平均が3だと16-22点くらいと考えるといいでしょう。

Rubric mean (素点)Scaled score(1-30点)
4.0030
3.8329
3.6628
3.527
3.3326
3.1624
3.0023
2.8322
2.6620
2.5019
2.3318
2.1617
2.0015
1.8314
1.6613
1.5011
1.3310
1.169
1.008

例えば 3点の素点はおおよそ23点前後に換算されます。英語のレベルは以下の通り

Speaking
Advanced (25–30) 上級ユーザー
High-Intermediate (20–24) 有能なユーザー
Low-Intermediate (16–19) 中程度のユーザー
Basic (10–15) 限定的なユーザー
Below Basic (0–9) 非ユーザー

TOEFL Speaking Rubrics <スピーキング採点規準 3点(16-23)

タスク完成度明瞭さと流暢さ文法と語彙論理的な発展
定義The response addresses the task appropriately but may fall short of being fully developed.
It is generally intelligible and coherent, with some fluidity of expression, though it exhibits some noticeable lapses in the expression of ideas.
A response at this level is characterized by at least two of the following
Speech is generally clear, with some fluidity of expression, though minor difficulties with pronunciation, intonation, or pacing are noticeable and may require listener effort at times (though overall intelligibility is not significantly affected).The response demonstrates fairly automatic
and effective use of grammar and vocabulary, and fairly coherent expression of relevant ideas. Response may exhibit some imprecise or inaccurate use of vocabulary or grammatical structures or be somewhat limited in the range of structures used. This may affect overall fluency, but it does not seriously interfere with the communication of the message.
Response is mostly coherent and sustained and conveys relevant ideas/information. Overall development is somewhat limited, usually lacks elaboration or specificity. Relationships between ideas may at times not be immediately clear.
日本語訳問題に対して適切に回答しているが、十分に展開されていないところがある。 全体的には分かりやすく、論理的であり、ところどころ流暢に話せていることもあるが、考えを伝える際に言葉につまってしまうところが目立つ。 他の3つの評価項目のうち、少なくとも2つの評価基準を満たしている。話はだいたい明瞭で、スラスラと話しているところもある。しかし、発音やイントネーションが少し分かりにくかったり、話のペースが一定でなかったりと、採点官が意識的に理解しようとしなければならない場合もある。(しかし、話の内容の理解に苦しむことはない)適切な内容を自然に話せているし、文法や語彙は効果的に使えている。語彙や文法が不適切、または不明瞭なところがあったり、使われる文構造には多様性があまり見られない。これにより流暢さが損なわれるところがあるが、コミュニケーションを妨げるほどではない。回答のほとんどは一貫性があり適切な考えが述べられている。
話は十分には展開されていない場合もあり、詳細や具体性に欠ける場合もある。
話のつながりが分かりにくいこともある。
TOEFL スピーキング3点(16-22)の採点Rubric

TOEFL Speaking が評価されるまでのプロセス

TOEFL試験直後には、リスニングとリーディングの仮の点数はコンピューターで直ぐに換算されます。スピーキングとライティングは”centralized scoring network”、トーフルの母体に送られてAI(レーター)と採点官数名で評価されます。どちらが採点の比重が高いかは公表されていません。だいたい結果がでるまでに4〜8日かかると言われています。

① 受験者の録音をETS(トーフル母体)に送信

② レーターの採点

③ 採点者の採点

 ④試験結果を受信

TOEFL スピーキングの採点基準 まとめ

TOEFLのスピーキングの採点規準は非常に明確に定義されていますが、素点からの厳密な換算方式や採点官とAIの比重などの情報は残念ながら公表されていません。

スピーキングでは全く話さない、関連性がないことについて話すと0点になることもあります。学習者が一番苦しむのは止まらず、明瞭かつ論理的に発展させること。流暢さと発音は大事なポイントです。日頃からアウトプットの練習をして45秒と60秒の時間の感覚はつかみ、上記の採点規準の4つをポイントに問題がないかをフィードバックしていきましょう。

適切なフィードバックが欲しい方は

Metropolitan Academy of English

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