IELTS リスニング┃リスニングが聞き取れない理由と対処法

リスニングの問題を解こうとしても、難しくて何を言ってるか全然わからない・・・ということがありませんか。
リスニングが聞き取れない理由は人それぞれ違います。

「英語が聞き取れない理由は?」
「リスニング力を上げるには?」
「自分には何か不足しているのか?」

を見極めることが対策となります。
実際にIELTSのリスニング問題に取り組んでいると、聞き取れない単語も多いでしょう。
聞き取れない理由を分析することで、今の自分のリスニング学習の課題が見えてきます。
リスニングが難しく聞き取れない・・・と思った時、以下に当てはまるか確認してみましょう。

聞き取れない理由は何?

  • 単語が分からない
  • 集中力が続かない
  • 言い換えられている部分に全く気が付かない
  • 単語を間違った発音で覚えているため、聞き取れない
    例1:repertoire
    日本語では「レパートリー」ですが、英語では「レパトワ」と発音します。
  • 部分的に単語しか聞き取れず、文全体の意味が分からない
    英語では主語と動詞が聞き取れないと、文の大きな意味をつかむことができません。主語と目的語などの名詞しか聞こえず文の意味が取れない場合はこちらに当たります。
  • 英語情報処理能力がついていかない

この6つが主な原因と考えられます。その対策をとり、一つひとつ克服していくことで「聞き取れる」ようになっていきます。しかし、リスニング力の向上は長期的な対策が必要ですので、毎日コツコツ英語を聞くことを心がけましょう。

英語が聞き取れる・リスニング力を伸ばす対策

①単語が分からない 

IETLSのリスニングではセクション1からセクション4まであり、難易度はセクション毎に上がっていくと理解しているといいでしょう。難易度が上がるという意味はリスニングのスピードが上がるのではなく、内容や文の構造が難しくなっていくと考えると良いでしょう。複雑な文章構造を聞き取るのは誰にでも難しいことでしょう。それにプラスし講義のような内容になればなおさらです。IELTSのリスニングの音声は、ナチュラルなスピードというよりはむしろ遅い方です。セクション1の所でも単語を聞き逃してしまう方は、語彙を増やす努力が必要ですが、まずは動詞から覚えましょう。動詞が聞き取れないと文の大きな意味を逃してしまいます。まずは重要動詞を正確な発音と一緒に覚えて動詞に着目して聞く練習をしましょう。

ポイント
動詞はただ覚えるのではなくて、正確な発音と一緒に覚えることが大事です。

また品詞別や派生語も一緒に覚えるとより効果的です。
例2:achieve (動詞)、achievable (形容詞)、achievement (名詞)

発音はオンラインで単語、pronounciationとタイプするとすぐに検索できるでしょう。


②集中力が続かない 

集中力を付けるには「ディクテーション」が効果的です。
ディクテーションとは、英語のオーディオを聞いてそれを書き取ることです。
ひとつひとつの単語を集中して聞かなければならないので、最初は非常に時間がかかりますが、集中力がつくだけでなく、リスニング力向上に非常に効果的です。

また、部分的に単語しか聞き取れない場合でも、ディクテーションを繰り返すことで英文の構成を学ぶことができるため、「ここには in が入る」といった、前後の単語の組み合わせから推測ができるようになります。

「精聴」、しっかりと集中して聴くことは、何度も聞くこと、つまり「多聴」につながります。
リスニングは集中して聴いた分だけ成果となります。「精聴」「多聴」に積み重ねがリスニング力を大幅に向上させてくれます。少しずつ集中してリスニングを行うトレーニングをしましょう。また「ながら聞き」はやめましょう。音楽のようにバックグラウンドで聞くと内容を理解することがおろそかになります。アクティプに聞く時間を設けることが重要です。

ポイント
アクティブに聞く時間を設けて、ディクテーションに専念する

ディクテーションの音声の教材などは「Tedtalks」やアプリを使うと便利です。自分の書きとれるレベルから始めましょう。やっていくうちに少しづつレベルを上げていきます。


③言い換えられている部分に気付かない  同義語をイメージで覚えて言い換え練習をする

IELTSのリスニングテストでは、特に言い換え表現を見抜いていくことが重要となります。
つまり、普段の学習でも同義語や類義語を覚えることが大切ということですが、同義語を覚えるのは至難の業です。

日本語で同義語と言っても、実際、全く意味が同じ単語は存在しません。
英語の場合、一語一語の「ニュアンス」や「その単語が元から持っているイメージ」が違います。どうせ覚えるのなら、ついでにその違いを把握した上で意味を覚えるのが最も効果的です。そのことでライティングの時に使い分けができるようになります。

例えば①:”appear” “emerge” 
日本語ではどちらも「現れる」という意味で訳されますが、
“appear ” は「突然現われる」ニュアンスがありますが、”emerge ” は「徐々に現れる」ニュアンスがあります。
英語ではその意味を理解した上で使い分けているのです。

②:”get”と”obtain”
両方とも「得る」という意味ですが “obtain” には以下のように「苦労して得る」という意味があります。
“To get something that you want, especially through your own effort, skill or work”というのが英語の説明です。

このように単語が本来持っているニュアンスを学ぶには英英辞書が非常に役に立ちます。
和英辞書や英和辞書はあくまで日本語訳という枠に当てはめられたものなので、適切でない場合もあります。
単語が持っているイメージを大切にすることは英語の同義語、類義語を学ぶ上で大変重要なことです。

参考:
英英辞書 おすすめサイト
https://dictionary.cambridge.org/

IELTSのリスニングで使用される言い換え問題では、単語レベル・同義語レベルでの言い換えだけではありません。
例えば、”I can get a whole picture” 「全体像」と言われたら、”it is comprehensive” 「包括的な」など、文単位で言い換えられています。
“Inconclusive” 「決定的でない」= “didn’t produce clear result.” など。
これらの応用編にも注意して、文の内容を理解していくことができるように文単位で言い換えを行う練習を取り入れましょう。言い換え表現は、単語単位➡フレーズ単位➡文単位と難しくなっていきます。同義語を覚えたら、単語の例文を作成しましょう。書き換え練習の代表は、能動態を受動態に、または主語を変える方法があります。

ポイント
同義語はその単語が持つイメージと一緒に覚えましょう。

単語の言い換え、フレーズでの言い換え、文単位での言い換えとレベルアップしていきましょう。


単語を間違った発音で覚えている  発音のおさらいをする


発音をおさらいする必要があります。知っていると思っていた単語でも発音が違くて愕然としたことはありませんか。
聞き取れない理由として、「自分が覚えている発音と違う➡自分の発音も悪い」という悪循環につながりますので、学びなおすことは重要です。
誰でも、いくつかの単語を間違って覚えていたため、後であれはなんだったのだろう?と調べると、実はすでに知っていた言葉だった!!という経験があるでしょう。
発音を間違えて覚えてしまっていたので、その時は全く気付かなかいことになります。
今は電子辞書でもコンピューターでも発音はすぐ調べられるので便利な時代です。
単語はまずは耳から覚え、それからスペルを習得するようにしましょう。もちろん同時に行うことが最も効果的です。またアメリカ英語とイギリス英語で発音に若干違いがあるものもありますので、アメリカ英語の発音とイギリス英語の発音が分かれている場合はどちらもチェックしてみるといいでしょう。

ポイント
特にアクセントの位置を確認して発音のおさらいをしましょう。

⑤単語しか聞き取れず、分の意味が分からない 

このような症状がある場合、必ず聞き取る時に主語と動詞をとっていくことに集中することです。
次に目的語の名詞や形容詞を把握しましょう。長い文章になるとどれが動詞か聞き分けができないことが問題な場合もあります。それには、英語の文の構造に精通すること、つまり文法をおさらいする必要があります。特に文構造についてです。英語の文の構造を把握して、そのパターンを覚えましょう。もちろん英語の文は
①S+V
②S+V+O
③S+V+C
④S+V+O+O
⑤S+V+O+C
の5つの文型があります。しかし関係代名詞や分詞などの修飾語が、前から、もしくは後ろから名詞を修飾したり、接続詞がつくことで文が長く複雑になります。そのような文の構造をまず理解することから始まります。そして耳で聞き分けることができるようにしていく段階でスクリプトの確認が非常に大事になります。そうするうちに、文から入った知識がすんなり聞き取れるようにつながっていくのです。文のパターンを覚える、構文を覚えるということはリスニングのみならず、リーディングでも役に立ちます。

ポイント
英語の複雑な文章構造を理解することから始まり、その後はリスニングのスクリプトを利用して文を確認しましょう。

⑥英語情報処理の能力がついていかない  リーディングで速読練習をやる

リスニングなのに、リーディング?と不思議に思うかもしれませんが、英語を前から脳が処理していく能力がまだ身についていないからです。
では、この能力はどのように鍛えることができるのでしょうか。

答えは速読練習にあります。文字をどれだけは速く処理できるか、が聞き分けにも大きな影響を与えます。速読の練習は、自分に合ったレベルの教材から始めましょう。リスニングの音声と同じぐらいの難易度のリーディング教材がすんなり読めるようになることが目標です。オンラインのニュースなどが速読できるようになるのを目標にしましょう。

速読は、自分が意識して早く、前から情報を処理していくことが求められますので、リーディング練習の時は時間を気にしながら一度読みましょう。そしてその後、精読を欠かさず行います。情報処理能力が鍛えられれば前から聞いたことを処理していくことがスムーズに行えるようになるでしょう。

ポイント
リーディングから英語の文を前から処理していく能力を鍛えてリスニングに役立てましょう

上記の6つの対策を取り入れてリスニング力を鍛えましょう。リスニング力は一日で築きあげることはできません。リスニング力の向上は毎日英語を聞く、ディクテーションの練習を取り入れて毎日コツコツ行いましょう。

まとめ

英語耳を鍛えるには・・・

リスニング力を上げるにはより多く英語に触れることが効果的です。リスニング力はすぐに向上できるわけではありませんが、短くても集中して聴いた時間は必ず成果となります。
「多聴、清聴」を心がけましょう。Tedtalksの短い音声をスクリプトを見ながら聞くのもいいですが、自分の興味が持てるトピックから始めるのもいいでしょう。

・歌詞を事前にチェックして好きな英語の曲を聴く
・英語字幕を付けて好きな洋画を見る
・リスニングアプリを活用する

Metropolitan Academy of English

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