TOEFLスピーキングは45秒、もしくは60秒以内に自分の意見をまとめる、リポートすることが求められ日本人の方にとっては一番難しいセクションでもあります。解答サンプルを参照してどのような答え方が点数を取りやすいか解説していきます。
TOEFLの各質問のポイントを抑えながらサンプル音声を聞いてみましょう。また、各セクション別のスピーキングテンプレートを使用して話す内容をまとめるようにしましょう。
まずはTOEFL スピーキングの概要を確認
TOEFL スピーキングセクションの概要を確認しておきましょう。
TOEFLのスピーキング問題は、4つの質問で構成されており、試験時間は約17分です。
各質問に対して、準備時間と解答時間がそれぞれ決められています。
Q1はIndependent taskと言い、質問に対し自分の意見を述べる問題。
Q2-4はIntegrated taskと言い、リーディングやリスニングとの統合問題です。自分の意見ではなく、リポートの内容をまとめます。
問題形式 | 準備時間 | 解答時間 | 概要 | |
Q1 | Independent task | 15秒 | 45秒 | 一般的な話題 |
Q2 | Integrated task (Reading+Listening) | 30秒 | 60秒 | キャンパス生活に関する話題 |
Q3 | Integrated task (Reading+Listening) | 30秒 | 60秒 | 講義の一部 |
Q4 | Integrated task (Listening) | 20秒 | 60秒 | 講義の一部 |
TOEFL スピーキング 解答例
それでは、トーフルのモデルアンサーをサンプル問題と共に確認しましょう。
トーフルの特徴は、スピーキング問題でもリスニング・リーディング力が重要になる点です。
そして、その内容を詳細にメモを取ることが高得点のカギとなります。
動画内では、各問題の講師によるメモも掲載していますので、あわせて確認してみましょう。
パート1 Independent task (独立問題)
TOEFL スピーキングのパート1では、一般的に学生生活に関連したトピックについて質問されます。
解答の準備時間は15秒、実際にスピーチする時間はたった45秒です。
「Which do you prefer?」
「Agree or disagree?」
と問われるので、自分がどちらを好きか、どちらに賛成/反対するかという立場を述べて、その理由について、具体例を入れて話します。
自分の意見、その理由は必ず2つ言及しましょう。具体例を入れる時間があれば具体例も入れましょう。
【パート1のスピーキングテンプレート】
I think (聞かれていること)is better for several reasons.
First, (1つ目の理由)
Second, (2つ目の理由)
For example, …
パート2 Integrated task (統合問題)
TOEFL スピーキングのパート2では、キャンパス生活に関連したトピックについて、リーディングとリスニングを踏まえた上で質問に答える問題が出題されます。
お知らせの内容に対して、どちらか一方の学生の意見をまとめた上で、なぜその学生がそう考えるのか説明します。準備時間は30秒で回答時間は60秒です。
- リスニングの時に、リーディングの画面は消えてしまうため、リーディングの内容を簡潔にメモしておきましょう。
- リスニングの内容は、登場人物ごとの意見を分けて、なるべく詳しくメモを取りましょう。
- 動詞の時制は現在形で話します。
【パート2のスピーキングテンプレート】
The announcement talks about (リーディングの内容)
The man/woman disagrees/agrees with the announcement.
First, (1つ目の理由)
Second, (2つ目の理由)
Third, (3つ目の理由があれば)
For these reasons, the man/women disagrees/agrees with the announcement.
パート3 Integrated task (統合問題)
TOEFL スピーキングのパート3では、アカデミックなトピックについて、リーディングとリスニングを踏まえた上でレクチャのポイントを述べることが求められます。
ある学問の分野における概念がリーディングで提示されており、その概念に対してレクチャーで具体的な例が述べられている場合がほとんどです。準備時間は30秒、回答時間は60秒です。
パート2と同じく統合問題ですが、パート3は講義になりますのでアカデミックな内容になります。リーディングで何についての課題かを把握して、リスニングのレクチャーの内容がすんなり理解できるようにしましょう。
【パート3のスピーキングテンプレート】
The passage discusses (リーディングの内容)
The lecture gives an example of the (リーディングのトピック)
First, (1つ目の例)
Second, (2つ目の例)
Third, (3つ目の例があれば)
パート4 Integrated task (統合問題)
TOEFL スピーキングのパート4では、アカデミックなトピックについて、リスニングを聞いて質問に答える問題が出題されます。
リスニングで流れる講義の内容を要約してリポートする問題です。
準備時間は20秒、解答時間は60秒です。
【パート4のスピーキングテンプレート】
The lecturer gives information on ….
(講義の内容を要約する)
講義の内容が高度で長いのですが、その内容を要約するだけなので、メモをしっかり取りましょう。
講義のキーポイントだけでも抑えておいて正確な内容をリポートします。具体的に詳細なリスニングの内容が言えれば言えるほどスコアアップにつながります。
TOEFL スピーキングのまとめ
スピーキングは時間内に自分の意見を言うパート1以外ではリス二ングの能力が問われます。リスニングの内容の理解によってスピーチのクオリティーが大きく変化するセクションですので、リスニング力とメモ取りの能力を伸ばすことがスコアアップのカギとなります。